“28日間でTwitterフォロワー5000人達成”マーケティング戦略を徹底解説
私は4月16日にTwitterを0からスタートし、5月13日、たった28日間で、
『フォロワー5000人』となった。
匿名のアカウントでどのようにしてここまでフォロワーを増やし、かつエンゲージメントの高いアカウントを運用できているのかを、紹介していこうと思う。
まず、多くの方が「たくさんつぶやきましょう」「プロフィールを変えましょう」というのは散々言っている。そのような細かい運用スキルについては違うnoteにまとまっているはずだ。そちらを読んでほしい。
また、私のバズがどのように起きたのかは以下noteを読めば理解できる。
その上で、私は今回Twitter上で人間の心理がどのように変化し、ファンが生まれていくのかを、それを予測した上でどのような運用を行なっていたのかを全て公開したいと思う。
特にTwitter運用時に意識したユーザーへの体験設計やコンセプト設計について詳しく紹介していく。
まず、前提として、
・単純にフォロワー稼ぎだけしたい人には全く参考にならない。
・私は変な性格らしい。なぜか、性別不明/AI説も流れている。
・素でTwitterを運用しているので全く苦ではない。
・ファンを増やしながら楽しくTwitter運用したい人向けのnoteだ。
ーTwitterにおけるExperienceマーケティングー
私はマーケターだ。
マーケターの仕事はなにか・・・
それは、全ての体験/タッチポイントにおいて顧客の心を動かし、行動を促すことである。
それをCX(Customer Experience=顧客体験)ともいう。
顧客への良い対応を徹底することで、購買意欲が上がったり、自社のファンになるという考え方。
これをTwitterで応用した場合、ファンになるまで、簡単に以下のステップがある。
『①無関心→②興味/フォロー→③ファン化』
①無関心
このフェーズにおいては、ユーザーは自分のことをほとんど知らない状態。そのため、フォローしてもらうためには、有益な情報を与えるorプロフィールや固定ツイートの記事を通して信頼を勝ち取らねばならない。
そのため、このフェーズでは、プロフィールの最適化を行いどのような人物なのかをわかるようにした。また常に質の高い投稿を続けいいねがたくさんつくことで「あ、この人大丈夫そうだ。有益なこと発信してくれそう」と思ってもらう。そのことで、次のステップに進んでもらうようにするのだ。
②興味/フォロー
そして、きなこのことを少し知ったユーザーはなんどもツイートを目にするうちに、「やっぱり面白そうだからフォローしてみよう!」となる。このフェーズで重要なことは、フォローしてくれそうな人をいかに取りこぼしなく獲得していくのか。最近呟いたツイートでどのような属性の人が多いのかを察知し、そのユーザーに適した情報を発信していく。
ある日、私の投稿に人事/採用担当者からのいいねがたくさんついた。
その人たちを取りこぼさまいと、下記のツイートをしたのだ。
そうしたことで、「マーケターだけど、HR関連についても知識ありそう!フォローしてみよう!」となるのだ。
臨機応変に情報を発信していく。そうすることで、自分に興味を持ってくれる人の幅を広げられ、結果的にフォロワーはぐんぐん伸びていくのだ。
③ファン化
たまに何万人もフォロワーがいるのに、いいねが一桁くらいの方も見かける。エンゲージメントがとても低い。どうせTwitterを運用するのであれば、楽しくエンゲージメント高くやったほうが、自分もフォロワーも楽しくてWin-Winだ。
ただ、フォローした段階ではそのユーザーはまだファンではない。ファン化するユーザーの心理は以下。
・発信内容が役立つ!
・投稿を見ていて、スカッとする
・単純に楽しい
・返信が音速すぎて、面白い!
この感情をユーザーに感じさせれば、好きになってもらえる。いわばファンになるのだ。
だから、そのように感じてもらえるツイートをすることは基本で、もう一つ意識したのが、反応の速さ。基本的に私は通知がきたら30秒以内にリツイート、1分以内に引用リツイートを徹底したのだ。その爆速具合に多くの人が驚愕した。
これが、コンセプト戦略の新規性/差別性に当たるが、それは追い追いご説明しよう。
じゃ、各フェーズでやるべきことはわかったと・・・
ただ、「きなこのTwitterはなぜそんなにエンゲージメントが高いの?」
「毒舌なのになぜファンが多いの?」と気になるところ。
冒頭でもお伝えしたように、私はマーケティングでCXを徹底している。
CXとはエモーショナルな部分が大いに関与してくる。
それらをTwitterで実践するのだ。
では、どのようにして実践していったのか…というところで、
そもそも人間が行動や体験を通して得られる感情には大きく5つが存在する。
①Sense(感覚的):Twitterにおいては『視覚』
②Feel(情緒的):感覚や感情に訴求
③Think(知的):知的欲求に訴求
④Act(行動):行動やライフスタイルに対する訴求
⑤Relate(社会性):帰属意識
これは『経験価値マネジメント』の著者であるバーンド・H・シュミットが整理した感情的な価値の種類のことである。
それをTwitter verで表にまとめたのがこちら。(細かくて申し訳ない)
この5つが揃った時に、人間は熱狂(ファン化)するのだ。
だからこの5つを感じられるような体験を提供できるような発信をしていったのだ。
①Sense(感覚的)
人間には五感が存在する。しかしTwitterでは匂いを嗅ぐことも、なにかを食べて味覚を感じることもできない。動画によって音声を伝えることはできるが、基本的にテキストがメインのツールだ。私はそこをうまく活用することを意識した。以下の3つがポイントである。
a.見やすい投稿にする
b.記事のタイトル、アイキャッチにこだわる
c.視覚で訴えるために絵文字「😘」の使用
a.見やすい投稿にする
私の投稿でいいねが増えやすいのは圧倒的に箇条書きのツイートだ。
このツイートは560以上のいいねがついている。このように、パッと情報が整理されている方がわかりやすく、ついつい「いいね」を押したくなるのだ。そして、このようにまとまった情報を発信できるというのは、スマートなイメージに繋げることができるため、ユーザーの関心が深まるのだ。
b.記事のタイトル、アイキャッチにこだわる
そしてなんといっても今回のバズはnoteありきだ。あれがなければ絶対5000人到達は無理だった。しかしあの話題のnoteが出た時はまだフォロワー800人くらい。だからこそ、少しでも興味を持ってもらえるようにアイキャッチに全霊を捧げたのだ。(コンテンツの極意はいつかまたnoteにまとめる)
私は今年に入ってすでに100本以上記事を書いている。そのため感覚的にどのようなデザインがウケるのかはわかってはいる。
内容もさることながらタイトルとアイキャッチへの執念は強い。
たとえ良いことが書かれていても、クリックされなければなんの意味もないのだ。そして、シンプルかつスタイリッシュなアイキャッチにすることで誰でもシェアしやすく、すでにこの型で2回記事を出しているが、もうパロディしてくる方も多いくらいだ。それくらい、見やすさとキャッチーさは重要だ。
c.視覚で訴えるために絵文字「😘」の使用
Twitterには『#』ハッシュタグとかもあるが、世の中ハッシュタグが多すぎて情報しか入ってこない。しかし絵文字はどうだろう??
パッと見目を引くし、「かわいい」「楽しそう」とエモーショナルな部分に訴求することができる。これを利用したのだ。
使い初めて数日後、TLは「😘」で埋め尽くされたはず。
「😘=きなこ」という想起集合をとるのに、そこまで時間はかからなかった。
視覚で訴える時は他人と同じ『#ハッシュタグ』を使っていてはいつまでも差別化できないし、廃れる。楽しさというのは人間にとって“快”だ。そこを活用するのだ。
②Feel(情緒的)
ここでは、ユーザー内面の感覚や感情に訴求する経験をTwitterで与えることを説明する。
具体的には、
a.やる気を出させるようなツイート
b.希望を感じられるツイート
c.エモいエピソード
d.尊敬できるようなエピソード
があげられる。
このようなエピソードツイートをしていくことで、心を動かし刺激を与えていくのだ。
(※以下、一部例)
③Think(知的)
私のフォロワーはビジネス・インプット&アウトプット目的でTwitterを活用している。
そのため「今日パンケーキ食べた♡」みたいなツイートではフォロワーは増えない。ユーザーの属性に合わせて、情報を発信する必要がある。
Thinkに関しても3つのタイプの投稿に分けられる。
a.マーケティング(自身の職種、ターゲット)に役立つ情報を整理
b.ビジネスマインドが垣間見れるツイート
c.仕事でワクワクするようなツイート
(※以下、一部例)
ただ情報だけを与えるのではなく、「仕事×〇〇」を意識する必要がある。
・仕事×ワクワク
・仕事×憧れ
・仕事×共感エピソード
といった具合だ。
④Act(行動)
ここでは、フォロワーらが今まで体験したことない経験や非日常のことをさす。
そもそも丁寧に返信が来たり、爆速な対応を受けると人間は感動を受けやすい。それが、きなこのフォロワー数が急増することで、ロイヤリティが向上する。
それに加え、多くのユーザーがTwitterを長期に渡ってコツコツ運用できない。なぜなら、「つまらない」から
では、つまらないとはどういうものだろうか。もう少し要素分解してみる。
・頑張ったけど、全然フォロワーが増えない
・Twitterそこまで楽しくない
・いいねがつきづらい
↓
通知がないから来なくなる
↓
「Twitterやる意味あるのかな・・・」
↓
>>>>>フェードアウト<<<<<
こうすると結果的にフォロワー数が多いのに、中長期的にエンゲージメントが低くなり楽しくもない。私が狙うのは、みんなで楽しむこと。そのためには、自分のフォロワーの投稿にいいねがつきやすいようにしたり、Twitterにいる時間帯を楽しませることを意識した。
①そもそもこんなバズっているインフルエンサー(自分で言うのも申し訳ないが)と絡めること
②Twitterを開いたときにたくさん通知がくること
この2つの現象を起こさせれば、人は楽しくて継続する。
そのため、私はコメントをこまめにリツイート(ここで①を実践)したり、引用リツをしてフォロワーの目に触れさせる→みんないいねしてくれる!通知が来てる!!!(②の実践)→「あ、Twitter楽しい!!」となるのだ。
実例がこちら。
私がリツイートするとこのような現象が起きるのだ。
楽しくてたまらないだろ。
「インプットのためにTwitter始めました〜^^」の9割が、心のどこかではフォロワーを伸ばしたいと願い、承認欲求を抱えているのだ。
その欲求を叶えてあげられれば、お互いWin-Win。
⑤Relate(社会性)
社会性とは、特定の集団や文化に属しているという感覚を訴求する経験。属していることの特別感を提供することである。
マズローの欲求5段階の中に含まれる、「社会的欲求」をここで満たすのだ。
多くのTwitterユーザーは、頑張っても『Act』の部分までしか提供できない。
だからもったいないのだ。
そこできなこはコミュニティなるものを普及している。
まあお分かりの、あの「😘」だ。
あの「😘」を使うことで、「あ、この人も自分と同じ絵文字を使っている!」→「よし、絡んでみよう!」・・・と自然になぜか、フォロワー同士の横の繋がりが増えたのだ。
私は置いてきぼりだ・・・(冗談)
ただ、これらを網羅しただけでは、まだまだ足りない。
そもそも多くの人が、
コンセプト/キャラ設定/発信内容の一貫性が取れていないのだ。
そして、自分の魅せ方を知らない。ありきたりなのだ。
いずれにせよ、しっかりとした“コンセプト設計”が重要となる。
ー差別化を実現するコンセプト作りの5つのポイントー
Twitterを利用している人は何万、何億といる。
「マーケター」といっても似たり寄ったりなアカウントばかりでつまらない。
差別化が苦手な方が多いようだ。
多くのユーザーの中でも目立つ=差別化するためには、コンセプト設計が重要なのだが、その際に以下の5つを意識することが重要である。
①Simple/明解性:わかりやすいか?
まず、どのような人物なのかがわからなければ人はフォローをしない。
だから、どのような人物なのかをわからせるために以下の3つが重要だ。
a.プロフィール最適化
b.発信をたくさん
c.noteの活用
a.プロフィールの最適化:ファーストインプレッションが大事というのは紛れもない事実。これは、対面だけでなく、SNS上においてもだ。
たまに難しい単語をプロフィールに入れている人がいるがやめた方が良い。
人にとって「ん?なんだ?」と思うのは脳に不快だ。そして、あなたのことそこまで興味もないユーザーは「この人よくわからんかったな〜」で離れてしまう。プロフィールは格好つけるのではなく、相手に伝わるような文言にすべきだ。
b.発信をたくさん:3日に1回どうでもいいことをつぶやいてはいないだろうか?回数も問題だが、投稿内容もイケてないとなると・・・もう救いようがない。今日からでもいいから、まずは10ツイート頑張ってやってみよう。つぶやくためのヒントはこちらのnoteを参考にしてみよう:【無料公開】3ヶ月間でフォロワーが4000人増えた分析レポと運用ルール
ネタの考え方まで詳細にまとめてくれている。感謝しよう。
c.noteの活用:私は個人的にnote×Twitterを超おすすめしている。相性が良すぎる。自分のことをTwitterの140字だけで伝えきるのは難しい。だから活用してほしいのだ。noteを先に知るか、Twitterでその人を先に知るかどちらでもいいが、一人でも多くの人にリーチするためのツールをもう一つ備えることになるのだ。そこで自分はどういう人なのか伝え、明確に自分のことを表現できれば勝ちだ。
②Originality/差別性:他との違いは?
他人と似たような呟き方、回数ではファンは生まれない。
なにか差別化された(異常)なものがなければ人は寄ってこない。
きなこにおける差別化=異常さは以下の2つ。
a.異常な回数:ザイオンス効果
b.異常なキャラ
a.異常な回数:ザイオンス効果:もうすでに知っているだろう。私が狂ったように呟いたのは、、、
引用リツイートも含まれるものの、28日間で5186回のツイートもしているのだ。やばい回数だ。もう頭おかしいのだ。
とりあえず、皆さんのタイムラインを荒らした。だが、これはいわゆる
『ザイオンス効果』だ。
この図をみてほしい。
(引用:https://service.plan-b.co.jp/blog/marketing/11267/)
広告業界の「消費者がコマーシャルに7回接触すると、 お店でその商品が並んでいる売り場に行った時、その商品を選ぶ確率が高くなる」というデータだ。
これをTwitterにも転用しているのだ。
だから、回数を重ねることが重要なのだ。(いつもしつこくてごめんね!)
b.異常なキャラ:事前にいっておくが、私は他の人からするとクレイジーらしい。私はあまり自覚がないが…まあでもそのようなことがにじみ出ているツイートはたしかにある。変人+毒舌+AIのような鬼早い返信。
もう誰もが、「こいつ人間か?」と思うのも無理はない。
いわゆる、ミステリアスな存在。
ここでも言っておくが、私はちゃんと「女」だ。
③New-found/新規性:新しさがあるか?
まあ、新しいものでなければ、一目置かれることはない。
だから、他の人がやってこなかったものを実践するのだ。
a.誰も使わない絵文字の活用
b.Twitterで謎のコミュニティを立ち上げ
まあ前述した、「😘」の話だ。
割愛する。
④General/普遍性:陳腐化しないか?
真新しい存在の中にも、人間味や変わらない信念/普遍的で誰もが納得する情報も時には必要だ。
私のツイートは基本的に一貫性はあるし、しっかりとした芯を持っている。
ぶれることなく、淡々と、変わらず強く生きる姿が求められる。
女子共、夜中に病みツイートをしてはいけない理由がここにある。
⑤Sympathy/共感性:共感できるか?
まあ、あるあるネタとかがイメージしやすいだろう。
共感を得るためにはツイートだけでなく、その人の生き様や過去のエピソード・原体験というのは共感を呼びやすく、人の心に印象として残りやすい。「共感=安心」だ。人は安心すると相手を信頼しはじめる。だから親しみやすさという表現がここから生まれるのだ。そのため私は家族のエピソードや自身の過去のエピソードを綴ったnoteを出したのだ。
最初は、職業あるあるや時期的な話題でつぶやくのもいいだろう。とりあえず実践することをオススメする。
さいごに
コンテンツマーケに関するnoteでは「まずは3ヶ月頑張りましょう」と言った。
しかし今回は、
「まずは3週間頑張りましょう」
とお伝えしたい。
コンテンツマーケの場合、相手とのコミュニケーションもなく苦しい期間もある。
それと比べるとTwitterはどうだろうか??
絡みたい時に絡めるし、気軽に発信できる。
やらない理由がわからない。
たった3週間で良い。
真剣にやってみよう。
>>>>>>>>Do or Do!!<<<<<<<<
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