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【就活失敗小話】ノルマなし営業のはずがなぜかヘルメットをかぶっていたある若者の話 その3

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望んでいた営業職とは異なったが、徐々に施工管理の面白さにも目覚めだしていた。工事が無事に完了したときの達成感は苦労の分だけ大きく、完成した現場を思わず家族に自慢したりもした。「この仕事、つづけようかな」とまで考えていたのだが、結果は2年持たずのドロップアウト。その理由はなんてことのない。体力が持たなかったのだ。

新卒で「ノルマなし営業」の営業を希望した理由は単純に「楽ができる」と思ったから。そんな上昇志向のない僕にとって、朝から晩まで仕事に追われる施工管理の仕事はあまりにもプレッシャーが多かった。施工管理に魅力がないのではない。ただたんに「合わなかった」だけなのだ。

プレッシャーとやりがいのバランスが崩れてからは早かった。ほぼ始発と終電で現場に向かう平日。妻と買い物している間にも鳴り響く現場からの電話に頭を下げる休日。なんのために働いているのか、悩みだしたらもう止まることはない。気づいたら退職届を出していた。

今にして思えば、これらの経験はライターの知識として活きているし、まったく無駄な期間だとは思っていない。だが、辞めてしばらくは「なんで就活を適当にやってしまったんだろう」という後悔に悩まされた日々だった。現在就職活動中の方は先が見通せない状況に不安でいっぱいだと思うが、どうか焦らず、自分が本当に納得できる環境を選び、後悔しない生き方をしてほしい。

【この記事を書いた人】

NAME:はちまん
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。それから半年のニート期間を挟むも、無事に転職に成功した31歳。現在は自分と同じように、就活で失敗する若者を生まないために、実体験を交えながら転職のためのワンポイントアドバイスを発信中。

#ビジネス #仕事 #自己紹介 #就活 #転職 #働き方

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