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書くこと

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#ライター

「僕はそんな言葉を使っていない!」と電話でお叱りを受けた話

今年(2021年)うれしかったことのいくつかのうち、仕事においてだったら一等賞だったのは、ライティングを担当した記事で取材相手に 「言いたかったことが書いてあった。お見事!」 と評してもらったことでした。……実際には、編集さんへのメールを私に教えてもらう形で伝わったので、ライティング自体というより記事全体に対する評なのだけど、自分への評価とポジティブに受け止めているw その記事は対談で、わーっと話が盛り上がったのだけど、対談したお二人は業界でトップレベルなので、そのまま

(誰にも強制されていない)私的な文章の書き方

上掲のnoteを端緒に、文章を書き始めてから一ヶ月が経った。毎日少しでもなにか文章を書きつける習慣が続いている。 noteを書いて公開するたび、毎回必ず読んでくれて「スキ」をしてくれる人たちがいる。しかもその大半が会ったこともない人たちで、なんてあたたかくて、ありがたいことなんだろう、といつも思う。「ありがとうございます」しか言えない。読んでくれる人が一人でもいるかぎり、ぼくは文章を書き続けたいと思う。 あまりに“私的な”文章の普遍と構造一週間前、「世界を相対化する技術」

ママ友に「死ね」と言われてライターになった話

はじめまして。といっても2回目の投稿になりますが(汗)。ライターをしておりました 三田綾子と申します。職業が過去形になっている事情を話すと長くなりそうなので、今日は自己紹介を兼ねまして、私がライターになった経緯をお話ししたいと思います。 初めにお断りしたいことがあります。これから書く文章は10年ほど前の出来事とはいえ、相手のあることですし、ガチであるからこそ詳細を書けない部分がどうしてもあります。読んでくださっている皆さまにとって、釈然としない部分があるかと思いますが、個人

本数は減ったけれど濃厚だった、2020年のお仕事を振り返る

2020年、いちおう仕事納めました。今年は「ものすごいやり遂げた感」こそないけれど「それでもよくがんばったな感」はある、不思議な年です。世界じゅうがいままでにない状況だったのだから、致し方ありません。 昨年の今ごろにも、2019年の振り返りnoteを書きました。そのときは自分のできていない部分ばかりが気になって、このままじゃいけない、もっとストレッチしなくては! という焦りがものすごくあったと思います。 でも今年は途中で、いったんその「焦りからくる決意」を取り下げました。

全2回の編集講座は、僕の編集者としての初心になった

プレスラボ新人編集者の野村英之(@yanson0218)です! 4月に入社した僕と南野さんに向け、先輩社員のひーこさん(@hi_ko1208)が全2回の編集講座をオンラインで開いてくれました! 第1回編集講座の模様は、南野(@yossy04071)がレポートしています。 第1回編集講座に引き続き、今回の第2回もたいへん有意義な講座を受講することができたので、レポートいたします。 スタートの編集課題のフィードバックが有益すぎました! こちら編集講座の目次です(野村の絵、

あなたの/御社の想いを取材して、代筆します

在宅勤務、まだしばらく続きそうですね。そんないまだからこそ、ある新しいご相談が増えています。ひらたく言えば「あなたのお話を聞いて、文章にまとめる」プロジェクトです。 時間に余裕のあるいまこそ「語る」タイミング ブランドに込めた想い、経営者の姿勢、製品の裏側にあるストーリー。どれもしっかりと言葉にして、社内外に伝えておきたいものです。 でも、毎日こなさなければならないタスクがたくさんあると、なかなかそこまで手が回りません。 ところが、コロナをきっかけに、にわかに時間が生まれ

編集とはなんだろう?と考え続けてひねり出した言葉

編集とはなにか? 出版社からはじまり、ウェブメディア、クライアントワークと環境は変わっているのものの、気づけばずっと編集者でした。 それなのに、編集について明確に定義できなかったのですが、うんうんと考え続けていたら、こんな言葉になりました。 編集とは、人や企業の魅力を引き出して、適切に届けること。 この定義は真新しいことでもなんでもなくて、さまざまな影響を受けているのですが、自分のなかでは納得感のある言葉です。 編集って、一般的にはどんなイメージなんでしょう。編集者

プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。

朝日新聞のwebメディア「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイの審査をさせていただいている。10代・20代の女性限定で募集されたエッセイだ。 これまでヘアコンテストやフォトコンテストの審査員は何度もさせていただいてきたけれど、文章の審査をさせていただくのははじめてだ。この数日で、髪にまつわるエッセイを、数十本読ませてもらった。 で、彼女たちの文章を読んで、どうだったかというと、 よかった。すっごくよかった。 読みながら何度も泣きそうになってた。 で、当然だけど、返す刀で

ライターを殺す言葉

最初、「ライター、ナメんなよ!」というタイトルで書いていて、「いやいや最初からそんな喧嘩腰はあかんよね」と猛省して、タイトルを変えました。いつもより血がたぎっております、さとゆみです。 もうだいぶ前のことになるのだけれど、ある投稿を見て、指先が震えるくらい怒りに満ちた件を、今日はひとつ。 私は、見た目はまあまあいかついし、決して温厚ではないのだけれど、人が何をどう思おうとまあ人の勝手だよねと思ってる。そこはめっぽうドライなので、誰かの言動に腹が立つということがそんなに多く

3.タスクの優先順位 自分のライター人生を振り返る雑記

第一回と第二回で一旦完結した感がありますが、どうも最近「文章を書きたい」欲が強くて。書けそうなテーマがないか考えていたら、「タスクの優先順位の付け方」これは自分の中で一定のルールがあり、文章化できそうだぞと思ったのでまとめます。 ▼第一回と第二回。 さて、ライターの仕事は大まかに下記の工程に分けられると思います。 A.営業:依頼への返事とか、見積もり出したりとか、抽象的な相談を具体的な案件にしたりとか。要は連絡業務。 B.取材準備:リサーチしたり質問項目作ったり。 C.