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いよいよ3年が経ちました

こんにちは。菊原です。

さて、いよいよこの6月末で、曽爾村に引っ越してきてちょうど3年が経ちました。

すでにかなり前に卒業をしてしまっているのですが、地域おこし協力隊の最長任期は3年。

その期間のうちにどれだけのことを立ち上げて実行できるのか、来た当初はもやもやとカスミがかかっていたものが、3年が経って必要なことが明確になり、そしていろんなことが動き始めています。

ひとつ嬉しい数字を。

こちらは、曽爾村への人口の流入・流出を見たデータです。


R1年度 転入31 転出53 社会増減△22

R2年度 転入39 転出36 社会増減+3

R3年度 転入32 転出45 社会増減△13

R4年度 転入36 転出51 社会増減△15

R5年度 転入55 転出37 社会増減+18


転入は、村に移住してきた人。

転出は、村から他の地域に出ていった人。

社会増減は、転入から転出を差し引いた数(=出生や死亡ではない人口増減)を表しています。


SONI SUMMITは、人口減少による過疎化に対応するため、移住、そして定住をサポートする団体ですので、主に転入の数、そして、最終的に人口にインパクトを与える社会増減の数、をできるだけプラス方向にもっていくことがミッションになります。

私が曽爾村に来たのは、R3年度の7月、そこからSONI SUMMITという法人を半年をかけて作り、移住のためのパンフレット作りで、ほとんど移住相談窓口としての活動は無いままにR3年度を終えました。

そして、R4年度には、「すまい」部門を担う南さんがメンバーに加わり、移住相談窓口としての機能提供が始まりました。お試し住宅はまだ建設中で、空き家バンクの機能もまだ別の法人が担っていたころとなります。求人情報もテスト的にHPで公開したり、協力隊制度の転換を村に提案するなど、多くの種まきをしていたころでもあります。

いよいよR5年度に入り、「くらし」部門を担う渡辺さんがメンバーに加わりました。お試し住宅の運営が始まり、空き家バンク機能の提供も開始しました。求人情報もラインナップが増え、起業型地域おこし協力隊の1期生も着任し、大きく移住サポートに向けた体制が本格的に動き始めた年度でした。

このような動きがしっかり数字に結びついていることが、上の各年度の数字の動きからもはっきりと傾向を見て取れるくらい、変化が表れてきました。


これまでの前例がない中で、仮説を立ててもがくような毎日を過ごしていくと、やってきたことが、成果として目に見える形で表れる。

この仕事をやっていて、なんともうれしく感じることです。


<そして、4年目へ>

1年目が終わって、2年目に目指したことは、移住定住のサポートに役立つ各種サービスのプロトタイピングを進めること。

そして、3年目は、いったん整えたこの路線を着実にこなし、実績を見える形で積み上げていくことで基盤を盤石にしていくこと、を目指してきました。

以前の記事でも書きましたが、立ち上げるのはしんどい、でも面白い。

そして、立ち上げたことを継続させるには、気を抜かない努力が必要。

しかし、コツコツと日常を過ごしていくことで、少しずつ結果が出てくる楽しみがあります。


「奇をてらうことなく、当たり前のことを当たり前に、コツコツと。」


はこれからも、何も変わりません。これまで整えてきたサービス体系が大きくズレていないことを確認できたことから、この流れを着実に加速させていきたいと考えています。

そのような基本の型を整えたうえで、今年に入って新たに実装していきたいと考えていることが、いくつかあります。

<どうすれば、入口をもっと拡げられるんだろう>

いったん曽爾村に来ていただいて、SONI SUMMITと移住相談に乗っていただくと、良好な確率で移住につながるようなサービス体系ができてきました。

そうなってくると、その手前で、曽爾村という地域がある、というような、そもそもの認知を増やしていくことが大事なのかな、と感じ始めています。そこで、これからは潜在的に移住を希望されておられる方へのリーチの幅を、これまで以上に広げていきたいと考えています。


<やっぱり、仕事って大切>

移住相談に乗っていると、起業型地域おこし協力隊に関心を持っていただく方も多いのですが、起業までとはいかずに、やっぱり雇用される形で働きたい、というようなお話を伺うことも多々あります。そこで大事になってくるのが、求人情報。
これまでは、既存の事業者が潜在的に持っておられた求人情報を顕在化させるところに力を入れてきましたが、もう少しダイレクトにこちらが仕事を作っていく、というところまで踏み込んでいった方がよいのかな、と考え始めています。面白い仕事を作り、それで面白い人が集まってくる、そして、その人がまた面白い仕事を作る、こんな拡がる円を描けるようになると更に熱量の高い地域に発展していきそうな予感がしています。


ここらへんをうまくできるようになると、人の流れがもう少し加速するのではないか、と感じており、思いを巡らしている今日このごろです。


一旦の区切りの3年。そしてこれからも一歩一歩着実に進んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


<最後にお知らせ!>

そして、今年もやります。

「SONI ENTRE CAMP 2024」

今年の開催は、8月30日(金)~9月1日(日)を予定しています。
(希望される方は、9月1日(日)の夜の懇親会にも参加していただけます)

これまでは、年間約50万人の観光客が訪れる曽爾村での観光ビジネスや農業ビジネスを考えていただく2泊3日のワークショップでしたが、今回は村の事業者が今まさに検討を進めている次の一手について、一緒に戦略を練っていく、かなり本格的に地に足の着いたテーマでの開催を予定しています。

大学生だったり、弁護士だったり、地域交通企業にお勤めだったり、はては、もと国会議員だったり!(笑)。これまでもいろんな方にご参加いただきましたが、ぜひ今年もいろんな方にお会いできるのを楽しみにしております。

面白いのが、このワークショップに参加してくださった方が、その後も継続的に曽爾に来てくれたり、なんらかの事業で関わってくださったり、と一時の関係ではない関係性ができるところ。

日本の地域におけるビジネスを疑似体験してみたい、そして、同じような想いを持った方とつながりたい、という方、7月上旬からSMOUTなどを通じて公募しますので、ぜひご参加ください!

<昨年度の募集>
https://smout.jp/plans/12648

<昨年度の実施概要>
https://note.com/soni_summit/n/n4d6f45a89eec

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