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0212_作ることを通して、知る愛情があるみたいで

いつぶりだかにお菓子作りをしました。

昔から、料理は苦手だけどお菓子作りは結構好き。


お菓子作りといえば、友チョコ。
小学生の頃、死ぬほど作ったなぁ。
板チョコを溶かして型とかカップに流しただけの、チョコレートの再構築的なものばかりだったけれど。

中高とレベルアップして、高校生のときはプリン好きの彼氏に何回も作って渡してた。ただし、いい思い出ではない。

そのあと長く付き合った人にも毎年バレンタインに何かしら手作りして渡してたけれど、これまたいい思い出ではない。


バレンタインって、結局友チョコか自分チョコが楽しくて嬉しい。それに気づいてからは男の人に作るのがなんとなく苦手になってしまった。

お返しが欲しいとかそういう話じゃなくて、むしろ好きで作ってるだけだからお返しだなんて申し訳ない、本当に。
食べてくれるその瞬間を間近で見られるだけで満足。
美味しいって言ってもらえたらプラスで嬉しい。

だからただ単に、時間と愛情をかけて作る気持ちを受け取って欲しかった。まぁ、いちいち最悪な出来事を思い出して言葉として残すことも億劫だから、自分のためにもここまでにしておこう。それぐらい、彼氏がいるときのバレンタインが私は苦手です。




だけど今年のお菓子作りは、友チョコと自分チョコという最高なイベント。X(Twitter呼び卒業します)で可愛くて美味しそうなものがたくさん出てきたから、仕事帰りに材料を買っておいた。

ちょうど明日、友達が泊まりに来る。から、これは作るしかない!と思い立ったのもあって。

3〜4年前かな?バレンタインに突然家に来て、彼氏に作った分の残り!とか言ってめちゃくちゃな量を届けてくれたのがすごく嬉しくて、あれのお返しを数年越しにしたい。だから作ったことは秘密。


こうやって誰かを思い浮かべて何かをするとき、わたし自身の行動ひとつひとつに愛情が含まれすぎて笑ってしまう。


大好物のいちご、ここ数年ずっと高いから今季1パックも買ってなくて。スーパーに行く度にいちご食べたいなぁと思うけれど、1パック500円超えになかなか手を出せず、いつも我慢する。

だけど友達がいちご好きだから、いちごティラミスを作ろうって思って、そのままスーパーで美味しそうないちごをじっくりと選んで躊躇なくカゴに入れられるあたり、私は彼女のために自分の好きを簡単に譲ることができる。


私がいちごを食べるとしたら、パックから数粒を取り出して手のひらで簡単に洗って、水気を雑に手で振ってそのまま口に入れてしまう。

だけど今日はボウルに水を溜めていちごを優しく揺らして、キッチンペーパーで水気を拭き取った。

痛みにくいように、ということもあるのだけれど、この一連の流れを普段やらないくせに普通にやれちゃうあたり、やっぱり愛情でしかない。


プレゼントするものは当たり前にいちばん上手にできたものにしたいから、そのために最初に仕上げるものは練習程度に入れてみて、2個目をプレゼント用に丁寧にカップへ入れる。3個目も同じように入れて(2個目の予備)、4個目には残ったものを入れるから全然中身が足りていない。

私が食べるのはいつも最初か最後にできたもの。
いちばん上手に、を必ず相手へ。

そしていちばん好きな工程、ラッピングは明日に。
ラッピング案もいくつか考えてあって、この時間がいちばん好き。ラッピングこそ愛情だからね。

びっくりするかなぁ、楽しみだな、って。




バレンタイン。

贈る相手のこと、好きなもの苦手なものを思い浮かべて何を作るか決めるところから、この仕上げまでの一連の流れ、一体いくつの愛情が積み重なって出来上がるんだろう。

この気持ちを押し付けたいわけではないのだけど、誰かにあげる手作りって本当に特別なんだよ。

買った方が美味しいのは分かりきってるし、見た目だって綺麗でラッピングも可愛い。そりゃそう、プロだもん。

それでも、手作りしたい理由がある。
買うだけでは伝えきれない愛情を工程にたっぷりと込める。そんな日がバレンタインです。



もちろん、日常のご飯とか、手作りには全て同じことが言えるかな。手作りって本当に愛情だと思うから。

私は受け取る側だけではなくて、作る側にいる時も相手への愛情を自分自身で感じられるから好き。わたし、こんなにこの人のこと好きなんだなぁって、作ることを通して実感する。


今年はもうすこし、自分への愛情も持てるようにしたい。
自分だけに作るご飯、本当に嫌いで苦手で仕方ないけれど、今月は自炊を結構頑張っていて、ほぼ日手帳に毎日作ったものを記録しています。




またいつか、恋愛感情のある好きを抱く相手にバレンタインを作ろうと思ったときには、noteで今日のつづきを書こうかな。

そんな日が来るといいのだけど。



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