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実録!田舎の街コンの実態【後編】

※このnoteは実体験をもとに、限りなくノンフィクションに、忠実に事実を再現していますが、特定を避けるため所々をぼかしたり、フェイクを入れているかもしれませんし、そうでないかもしれません。

前編・中編はこちらから




・ ・ ・ ・ ・

はじめに

登場人物:クソザコ弱者男性僕
街コンは表示している情報を偽って、弱者男性を釣っているに違いない!
数々の証拠(?)からそう断定した僕は、田舎の街コンに単身で乗り込み奴らの不正を暴こうとしたが、予想以上に脚色されているイベントの実態(&担当の佐々木)にメンタルをやられ早々に帰りたくなってしまう…


イカれたメンバーを紹介するぜ!

お前はもう二度と俺の前に現れるな、クソメガネ

ここからは、実際街コンで会ってお話した人たちのことについて書いていこうと思う。

説明を忘れていたが、イベントは4人掛けのテーブル席を2つに分けて行われ、
ひとつのテーブルは男2、女1
もうひとつのテーブルは男2、女2で座る形となった。
そして、30分ほどで男が別のテーブルに移動するパティーン。

僕は最初、女1のテーブルだった。
しかし、この女性がなかなかに曲者なのは知る由もなかった…

参加者①:眼鏡をかけた女性(30代後半)
通称:クソメガネ

見た目だけなら正直(個人的な好みで言えば)参加者女性の中でナンバーワンだと思う。年齢を聞いた時も「え?!30代後半なんすか!?」と心の中で驚いたほどだ。

しかし、この女性、なんというかかなり冷めた人だった。

こっちが自己紹介して、色々と盛り上げようとしても「はぁ、そうですか」「へぇ、それで」といった感じ。何を話しても全く笑わない。

で、こちらから質問しても全く楽しそうに話さない。お前、このイベント何で参加した?

まあ、いるよ。こういう人は。前職の職場にいた加藤を思い出したわ(誰だよ)。
加藤のことを思い起こさせるせいで、完全に僕は意気消沈した。ケーキも味が全然しないし、水だけが無くなっていく。

すると、この女、「このイベントって飲み物水だけなんですか?」とかなり不満げな態度を見せていた。

よし、少しでも好感度上げとくか。
僕は担当者の佐々木のところへ行き、「あのー、コーヒーとか紅茶の注文とかは…」と聞くと

知ってた。
トニオさんへの熱い風評被害。
もう全員ケーキ食べ終わっているから、水がすごい勢いで無くなっていくんだよな。しかもピッチャーすらない。それくらいは用意しておいてくれ佐々木。
(※繰り返すようだが店に罪はない)

そして、席替え間際に「連絡先交換したい人はどうぞ」と佐々木が言った。もう一つの席を見ると、楽しそうにLINE交換していた。
この女とは正直仲良くなれるビジョンが見えないが、せっかくこういうイベントに参加したのだ、僕は「よかったらLINE交換しませんか?」と、なるべく爽やかな笑顔で言ってみたのだが…

「え?…LINE、交換するんですか…?」
お前本当何しに来たんだよ。

「はは…まぁ、無理にとは言いませんけど」と、僕はもう愛想笑いというか苦笑いしかできなかった。

しぶしぶスマホを取り出し、僕のLINEのQRコードをスキャンする女。しかし…

「うーん、なんかうまく読みこめないですね…LINE壊れてるのかも」
LINE教えたくないからって、壊れてる発言するやつ初めて見た。

「あー…じゃあ、もういいです…」
このクソメガネ…二度と俺の前にその面見せんじゃねぇぞ。
僕は場の空気を悪くする人というか、和を乱す人が大嫌いなので、こういう人間は本当に好かん。
一生行き遅れてろ、カス!!

そしてなぜか、隣の男性参加者とLINE交換することに。お前、いいやつだな。別に野郎とLINE交換したくないけど。

そんな感じで、席替え。後半戦へ。


サクラですよね? 桜さん

参加者②:アイドルのような女性(20代後半)
通称:サクラさん

↑なんか、漫画とかラノベのタイトルにありそう。クソメガネも容姿だけならタイプだが、この人は、男性全般に好かれそうな見た目、アイドルグループの一員にいそうな感じだ。

「初めまして、桜です~♥️」

え? サクラ?
一瞬、堂々とサクラ宣言したのかと思った。
でもサクラさんはマジで何でこんな場所に来る必要があるんだよっていうくらい、世間一般で言われるような美人で、男になんか困ってなさそうな感じなんだよな。

「趣味はホットヨガで~す♥️」

…サクラですよね?
訊いてみて~。こんなこと言ったら場の空気ぶち壊しだから言わないけど、言ってみて~!
でも話してる感じ、悪い人ではなさそう。前例と比較して。
高嶺の花すぎて、逆に出会いが無い系の人だからこんな場所に来たのかもしれない。

初対面ということもあり、お互いにギクシャクしてあまり話せなかったことが悔やまれる。
あまり情報も引き出せなかった、残念。

オレ、オマエト、ナカヨクナリタイ

参加者③:ゴーレムみたいな女性(30代後半)
通称:ゴーレム

なんか、すごいガッチリした人。
華奢なサクラさんの隣に座っているから余計にでかく見える。

高校の時にゴーレム蒲田って呼ばれている女子に似てたからゴーレムって心の中で呼んでた。女子のあだ名にゴーレムはいくらなんでも酷くないか?蒲田さんに謝れ!
俺もだよ。

「コノ ケーキ ウマイ」
なんか喋り方までゴーレム…というか創作に出てくる心優しいクリーチャーみたいに聞こえるんだけど。聞き出した情報によると、リスとかウサギとか小動物が好きらしい。心優しいクリーチャーやん。

「ワタシ ◯◯カラ キタ」
なんとゴーレム、今回の参加者の中で唯一県外から来ていることが判明。
なんだ、魔物の領土拡大のためにここまで侵略に来たというのか?!(クソ失礼)

でもゴーレムも勇気を出して、ここまで来たのだと思うとその健気さに若干感動してしまった。
藁にもすがる思いで、本気で出会いを求めて来たのに、こんなクソみたいな主催者が企画するイベントで時間浪費するのは本当に可哀想だ。

ゴーレムとかあだ名つけてる時点で俺もクソだよ。
はい。

こいつは絶対いいやつ、かっちゃん

参加者④:僕の隣に座っていた男性(30代後半)
通称:かっちゃん

かっちゃん。
お前とはマジであの戦場を共にして戦友になったと勝手に思うくらいにはナイスガイだったよ。

かっちゃんは、超がつくほどのアウトドア野郎で週末になる度にキャンプなどに出かけているらしい。

「俺はこうだけど、◯◯さんはどう?」
会話の繋ぎや、周りへの気配りも上手だ。
サクラさんといい、お前らなんでこんなイベントに来る必要があるんだよ。

前述のクソメガネとLINE交換断られた時も
「じゃあ俺としようぜ!友だち増やしたいしさ」と爽やかスマイルで言ってきたのだ。
なんだこいつ、俺が女ならもう恋に落ちてるレベルだぞ。
顔は中の下だけど。(クソ失礼)

何の成果も得られませんでした

はい。
散々言いたい放題(書きたい放題)してきましたが、結論から言います。

泣けるだろう?
なぜか知らねえが、野郎一人のLINEしか手に入ってないんだぜ?

もう二度と参加しないだろうなっていうのが正直な感想。

前回、次回で完結!とか書きましたが、【完結編】もとい【反省会編】に続きます。

今度こそ、本当に完結するから!
近日投稿予定。