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アメリカ英語かイギリス英語か~THE MISSING PIECEより~

noteを始めた時、「英語の本も紹介したいな」と意気込んでいましたが、まだ英語の本に関する記事を書いていないことに気づきました。
ということで、今回は絵本の紹介をしたいと思います。なおnoteで本を紹介する時は内容について述べるのではなく、私がその本から何を学んだのか、何を感じたのかということを主観的に書いていこうと思います。

今回紹介したいのは
"THE MISSING PIECE" Shel Silverstein
絵本としては少々分厚いのですが、英文は非常にわかりやすく、1ページに1つの英文だけというページも多いのでとても読みやすいです。

今回はこの"THE MISSING PIECE"で度々使われている単語"fit"から学んだことを書いていきたいと思います。

アメリカ英語とイギリス英語

"fit"は形容詞としても使いますが、今回は動詞としての意味を見ていきます。動詞としては「ぴったり合う・適合する」という意味になり、日本語でも「この服、私にフィットする」などと使いますね。
そんな一般的な動詞であるfitですが、この絵本の中で使われている"fit"を見た時、私の頭にクエスチョンマークが浮かびました。
それはfitの動詞の変化です。いわゆる現在形、過去形、過去分詞形の変化です。私はこの単語の過去形はfittedだと思っていたのですが、この絵本では過去形の文章でもfitと記載されていました。どう考えても過去形でなければならない文章なのになぜfittedではないのか、しばらく考えた後辞書で調べるとfitの過去形はfitだということを知りました。

正確には、fitでもfittedでもどちらも正解になります。
アメリカ英語ではfit、イギリス英語ではfittedなんですね。
この絵本の作者であるShel Silversteinはアメリカ人なので、アメリカ英語のfitが使われているということです。
ちなみに、過去分詞系はイギリス・アメリカ両方ともfittedになります。
普段私はアメリカ英語とイギリス英語の違いを特に意識したり、違いに困るなと思うことはないのですが、今回はとても基本的な単語からアメリカ英語とイギリス英語の違いを知ることになり、まだまだ自分の知らないことがあるんだなと、英語学習の面白さと深さを改めて感じました。

オーストラリア英語も面白い
私が一番最初に習った英語はオーストラリア英語だったので、共通点が多いイギリス英語のほうが親しみがあります。オーストラリア英語のスペリングはイギリス英語とほぼほぼ同じです。例としては、colorなど-orの単語を-ourと書く(colour)、organizeなど-izeは-iseになります。元々イギリスの植民地だったので、そういった部分はイギリス英語を踏襲しているようです。
発音に関しては、オーストラリア英語には独特の訛りがあると言われている通り、イギリス英語とは少々異なってきます。アメリカ英語ともだいぶ異なっており、私が海外の学校に通っていた際にオーストラリア人とアメリカ人の子が発音の正しさについて議論していたのを思い出します。carとwaterの発音について延々と議論していました。

気軽に絵本を読んでみる

今回は"THE MISSING PIECE"を通して学んだことを書いていきましたが、もちろんストーリーもとても素晴らしいです。情報社会の中で忙しなく過ごしている自分を見つめなおしたくなる、そんな一冊となっています。著者のShel Silversteinはアメリカの有名な絵本作家で、少々強面の外見からは想像できない、とても優しい、読後に心がじんわりと温かくなる物語を書く方です。
"THE MISSING PIECE"の続編として"THE MISSING PIECE MEETS THE BIG O"というのもあります。こちらも素敵な内容ですので、是非読んでみてください。

絵本は一見すると子ども向けのものと思われるかもしれませんが、英語学習にぴったりの教材だなと感じています。楽しみながら単語や文法に触れることができますし、小説とは違って、文で理解できないところを絵が補ってくれるというのも大きいです。また、使われている単語も簡単なものから、難しいものまでとあなどれません。今回私がnoteで書いたように、とても簡単な単語から新しい発見をすることもできます。
英語の絵本は図書館にもいろいろと置いてあるので、気軽に手に取ることができます。
これからも絵本からの学び、面白い絵本を紹介していきたいと思います。

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