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「スローライフ」を手に入れるためには

田舎暮らしをしたくて、移住しようと考えているということは、すなわち「スローライフ」を手に入れたいと考えているということだと思います。

「スローライフ」っていい響きですよね。

僕も若い時「スローライフ」のことを知り、憧れました。

その時読んだ本がこれ。
「スローライフでいこう」でした。

実は「スローライフ」をするだけなら、都会でもできます。いろんな習慣や生活のリズムをスローダウンさせることが出来ればそれは「スローライフ」ということになります。

現代ではいろんな場面で知らず知らずのうちに、マルチタスクで物事をこなしています。
スマホなんてマルチタスクを持ち歩いているようなもの。
会社では、エネルギッシュに多くのことをやり遂げる能力があることで人から評価される。そうすると始終、仕事のスキルを磨くことにエネルギーを費やします。
休日や会社から帰ってからの時間なども仕事のために頭の中がいっぱいだったりする。そのために、ゆっくり食事をする時間を取ることもなく、外食の頻度が多かったりします。

僕もそんな会社員生活を送り、そういう価値観の渦中にいました。

それらはいわばファストライフであり、「スローライフ」をしようということはそれらに対する価値観を手放す必要があります。

『スローライフでいこう』の本の中では、何事もサクサクと手早く、スピード第一で、一度にあれもこれもやろうとするというようなことをやめ、人間関係を大事にして、価値観を自由にし、いろんなスタイルや考え方を認め、それまでこれしかないと思っていたようなこだわりを捨て、内省のための時間を作り、心の中に静けさをつくる、そういった方法についてわかりやすく教えています。

そういう「スローライフ」という考え方を知った時、そうしたいという願望がふつふつと湧いてきたときのことを思い出します。

ただ、普通に会社員として働き、電車で通勤をして、残業をして帰る。週末は日頃のストレスを開放しに飲みに行くというような生活ではとても「スローライフ」を手に入れることはできないでしょう。
でも、そういう生活スタイルはそう簡単に変えることは難しいものです。

要するに、「スローライフ」を手に入れるためには、今の人生の形自体を大きく変化させないといけないのです。

「スローライフ」を実現するには、生活するスピードをスローダウンする必要があります。
スローダウンするということは、ファストライフをしている人たちと一緒のペースで仕事をすることが難しくなります。かなり大きく価値観を変えないといけません。

先ほど言ったように、マルチタスクできる人が評価される社会システムですから、それに抵抗できる価値観の変容が必要です。

だから、スローライフを志す人は、田舎での暮らしを選択肢に考え始めるのだろうと思うのです。

田舎に引っ越し、住む場所も仕事も変えて、新しい人生を始める。それが移住生活・田舎暮らしを選択するということです

では、人生を大きく変えるとき、具体的に何を大きく変えることになるかというと、それは「仕事」です。

人生の大半を決定づけるのは「仕事」です。
どうやって生活するための収入を得ていくかを真剣に考える必要があります。

ではあなたは田舎に移住してどんな仕事をしようと思っていますか?

移住生活・田舎暮らしを考え始めた人は、実際に移住生活をしている人のライフスタイルや田舎での仕事の仕方を参考にすることでしょう。

でも実は、移住先の環境によって、仕事の選び方は、微妙に変わってきます。環境が同じではないからです。

だから、これも「憧れ」だけでやるとうまく行きません。

もっとも注意しないといけないのは、仕事選びの考え方は、都会での考え方が通用しません。

大前提は、
田舎には都会にあるものがない」
です。

田舎では普通に就職活動はできません。
地元の人たちも働き口が少なくて困っているのですから。

仕事選びは慎重に計画を練る必要があります。


今回のまとめ

田舎暮らしを始めるときに考えることは、

何を仕事にするか

です。


仕事だけ先に決めても、移住先とマッチングしないこともあります。移住先や住む場所を先に決めても、仕事を何するか決まっていないとあとで苦労します。

田舎というのは、仕事をするうえで幅をすごく狭くする条件なのです。

「どこで」「何を」するか

これは切り離して考えることはできませんが、自分の仕事ですし、新しい人生ですから、自分のしたい仕事、自分らしい仕事をしたいに違いありません。
そうなると、自分が考える仕事が田舎で実現可能なのかということを考えないといけません。

そういう意味では、ここは時間をかけて考えるほうがいいです。


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