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【LetroStudio × ソウルドアウト対談】動画と静止画を二分しない。ユーザーに寄り添ったカジュアル動画で成果を出す。

こんにちは!公式note編集長のみやたけ@udon_miyatake)です!

社内の動画制作ツールの一つ「LetroStudio」。
制作が簡単で編集がしやすいLetroStudioは、制作担当者だけではなく、ときには営業や運用担当が使うこともあるとか。でも実際、

「動画広告ってハードルが高そう……」
「動画広告は成果は出るの?」

そんな質問を、アライドアーキテクツ株式会社でLetroStudioのCSサポートをしている塙 早織(はなわ さおり)(@hanawasaori)さんと、社内で動画制作ツールの担当をしている武久 史佳(たけひさ ふみか)(@0035SO)にぶつけてみました📢

LetroStudioが得意とするのはカジュアル動画

─── まずLetroStudioについて教えてください!HPには「『未経験者でも制作が簡単』『編集しやすい』と思う動画制作ツールNo.1」「ブランドから代理店まで幅広い企業で使われています」とありますね!どういった企業の利用が多いのでしょうか?

塙氏:広告主だと、ECを運営しているメーカーさんが多いです。動画の利用が広がってきたこともあり、今年に入ってからは代理店さんの利用も増えてきています。

動画作成を依頼するデザイナーさんのリソース不足の解消、新入社員やインターン生の早期育成といった理由で導入される方が多いですね。動画を量産して改善する、といったPDCAサイクルを自社で回していきたいというニーズが増えています。

企業規模は偏ることなく幅広いです。去年頃から大手企業が動画に取り組み始め、今では中小規模の企業も増えてきました。

─── どういった用途で利用されるのでしょうか?

塙氏:LetroStudioが得意とするのは「カジュアル動画(※)」です。カジュアル動画は、SNS広告によく利用されていますね。あとは、SNSのオーガニック投稿やサービスの紹介動画、オンライン展示会などでも使われています。

カジュアル動画:クラウドサービスやツールを活用して手軽に作ることができる動画。それに対して、リッチ動画は、テレビCMなどに使われる、工数や人手をかけて作った動画。

おうち時間が増えたことで、YouTubeやSNSと接触する時間が増え、自分たちもそろそろやらなければ、と情報収集されている企業が増えてきている印象です。

─── カジュアル動画は、コストやリソースが抑えられるので、SNSでの利用が増えてきているのでしょうか?

塙氏:そうですね。もちろんそういった要因もあると思いますが、SNSというプラットフォームに合っているからだと思っています。テレビCMは、プロが作った番組の間に流れるものなので、本格的なリッチ動画が当たり前です。しかしSNSは、コンテンツを発信しているのはユーザーであり、その間に流れる広告がリッチ動画だと違和感がありますよね。ユーザーの視点から考えて、カジュアル動画が必要とされているんだと思います。

塙さんはLetroStudioのTシャツでのインタビュー!プロダクト愛が伝わります♡

ソウルドアウトからのフィードバックで機能拡充

─── ソウルドアウトとLetroStudioとでは、どういった取り組みをしていますか?

武久:LetroStudioがリリースされた2020年5月の翌月頃から、社内公式の動画制作ツールとして利用しています。定例会議を開いてお互いの情報共有をしています。塙さんから、動画の最新トレンドや成果事例を共有いただき、私からは、ソウルドアウトでの成果事例やLetroStudioを使ってのフィードバックを共有していて、お互いの情報交換の場になっていますね。

─── リリース直後から利用させていただいていたとは!フィードバックというと、どういった内容なのでしょうか?

塙氏:例えば以前、健康食品メーカーさんから、LINEで商品が左から右に流れていく動画フォーマットで成果がよかったというお話をいただいたんです。その際には、ほかのお客様にご紹介させていただきました。

商品が動く動画フォーマット(下に並んだ商品が、左から右へ流れるように動きます)

さらに、プロダクトの開発にも活かしています。このときは、LINE向けの類似パターンで、商品が横に点滅し広がっていくような動画フォーマットを作りました。あとは数字のスタンプで、少しずつ横に揺れたり上に動いたりするものもリリースしました。

商品が横に点滅し広がっていくような動画フォーマット

─── ソウルドアウトからのフィードバックが、機能拡充に繋がっているんですね!

武久:ソウルドアウト側からの要望を伝えると、すぐに実装していただけるんですよね。例えば、この間はフォントの拡充をあっという間に実現していただきました。

もともと、カジュアルで手書き風の可愛らしいフォントが多かったんです。ですが、ソウルドアウトでは年齢層高めの方向けのコスメも扱っていて、そういった商品の広告向けに高級感を表現できるフォーマットやフォントがほしいと伝えました。すると、2、3か月後には30種類ほどのフォントを追加したり、シンプルで繊細な動きをするスタンプを増やたりしていただけました。

高級感を表現できるフォーマット(一例)

塙氏:そうでしたね!ソウルドアウトさんの管理画面を拝見したときに、業界が限られてしまっているように感じました。私たちは、LetroStudioをもっとたくさんの企業に使ってほしいと思っているのですが、使えない状況を作ってしまっていた、ということを武久さんのお話から痛感したんです。お伺いした背景をまるっと弊社の開発やデザイナーに共有し、機能拡充を素早く進められるようにしています。

動画のPDCAは静止画の延長線上で考える

─── ソウルドアウトではどういったフォーマットをよく使いますか?

武久:素材が少なくても動画化できるフォーマットは使いやすいですね。動画素材は、準備が意外と大変なので。

例えばコスメだと、商品をドーンと大きく見せて背景のカラーバリエーションが豊富なものです。商品の画像さえあれば、あとはどの色で効果がいいかというPDCAが回せます。

コスメ

求人系だと、条件を三つ並べるもので成果がいいですね。土日休み、月給いくらといった条件を並べ、あとは写真をはめ込むだけです。

求人系

コスメやBtoBなど、業界問わず成果がいいのはニュース風のものですね。

ニュース風

─── LetroStudioを使えば、簡単に動画を制作できそうですね!

武久:そうですね。私たちはよく、Canva(※)で静止画や簡単な動画を作ってそれをLetroStudioで動画化することがあります。フォーマットに差し込み、LetroStudioで動かします。

Canva:無料のクリエイティブ制作ツール。ソウルドアウトは、日本国内でCanvaを使い最も多くのデザインを創出している会社に認定されました!
https://sold-out.co.jp/news/topic_20211110

─── クリエイティブ制作ツールの合わせ技ですね。社内での動画導入率も年々上がってきている気がします!

武久:LetroStudioなど動画制作ツールを使っているおかげで、以前に比べるとかなり上がってきていると思いますが、大手企業向けの代理店に比べるとまだまだだと思います。やったことがなくて成果が読めない、静止画よりもハードルが高い、などと思われがちなんです。

ですが、動画のほうが静止画よりも効果がいい場合もあるんですよね。社内の一例で、車買取のお客様では獲得単価が30%改善しました。

動画の必要性を啓蒙して導入率を高めたいです。また、導入するだけでなく、作ったあとのPDCAも大事にしてもらいたいです。動画は静止画に比べ情報量が多いので、訴求内容や素材のアニメーション、BGMなど検証軸の要素が多いんですよね。何の要素を検証するかを決めておかなければ、成果の良しあしが分からず検証しても意味がなくなってしまうことがあるんです。

塙氏:武久さんのおっしゃる通り、お客様には、動画を複製してテキストの色だけを変えるなど、一要素だけを変えて検証していただくことをおすすめしています。動画のPDCAは静止画の延長線上で考えていただくといいかもしれません。

ユーザーに寄り添って考える、メディアごとの動画Tips

─── ずばり、メディアごとの動画Tipsを教えてください!

武久:「そのメディアは、ユーザーがどのタイミングで動画を見ているか」をポイントに考えるといいと思います!YouTubeを見る人は、動画そのものを見にきています。なので、長尺の広告でも見てもらえます。一方、Facebook、Instagram、LINEなどSNSを見る人は、暇な時間にサクっと見にきています。最初の1、2秒で注意を引けるかどうかで、成果がまったく変わってきますね。動画は短尺で、5~10秒くらいがいいと思います。

動画広告のネガティブなポイントは、CPM(※インプレッション単価)が高くなってしまうこと。その攻略法として、CTR(クリック率)を高くして、CPC(クリック単価)を安価にすることが求められます。なので冒頭の3秒以内で、ターゲットの心を掴んで視聴を継続してもらうためのパート「アテンション」がかなり大事になってきます。

※CPM(=Cost Per Mille):インプレッション単価。広告掲載回数1,000回あたりにかかる費用。

─── ユーザーからの視点で、それぞれのメディアに合う動画を配信することが大事そうです!

塙氏:ユーザーの年齢層によっても、どういったテイストの動画を配信すればいいか変わってくると思います。Facebookは、40代~50代の年齢層高めのユーザーが多いです。公式情報を気にする人が多いとか、テキストはキレイめの明朝体を使った方が読まれやすいとか、いくつかコツがありますね。

Instagramは、若めの20代~30代女性ユーザーが多いです。ストーリーズなどビジュアルで共感できるような情報を求められる傾向があり、使う素材がより重要になってきますね。あとは、口コミのような第三者の声が分かるようなものが好まれると思います。

武久:LINEは、幅広い年代のユーザーが使っていますね。冒頭に注意を引くもの以外にも、商品価格など一部を点滅させるもの、商品を左右に揺らすだけのもので成果が出やすいです。また、TikTokなど音楽で楽しむメディアが出てきているので、その知見を貯めていきたいと思っています。

今後は動画と静止画の両方の配信が一般的に

─── 今後LetroStudioはどういったプロダクトを目指しているんですか?

塙氏:動画制作に関連する、一連の提案から入稿までのフローを、お客様がより取り組みやすくなるようにしたいです。

また、LetroStudioを好きになってくれる人を増やす活動にも力を入れたいと思っています。制作の馴染みやすさや手軽さなどの機能的な要素と、担当者の方の業務に役立ち、成果に繋がるようなコンテンツの拡充を図っていきます。現在行なっている「デザイン勉強会」や毎月発行している「月刊LetroStudio」などのコンテンツでは、サービスの付加価値となる要素を増やしていきたいです。

お客様に一方的に「使ってください」と押し付けるのではなく、伴走し、一緒に成長できるプロダクトでありたいですね。 

─── ソウルドアウトとはどういった取り組みをやっていきたいと考えていますか?

塙氏:中小企業の方に、動画制作にどんどん挑戦していただけるようにしていきたいです。セミナーを開いたりコンテンツ制作をしたりして、より動画を手軽に取り入れられるよう、フレームワークを一緒に作っていきたいです。

大手企業と違い、やったことがないから、実績がないから、といった理由で動画にチャレンジできていない会社さんが多いと思うんです。初期の導入の段階でワークフローをスムーズに定着できるような動きや、検証方法の推奨パターンをお伝えするなどして、安心して使っていただけるように体制を整えていきたいです。

武久:ありがとうございます!定例会で塙さんが共有してくれる情報を、社内に共有して、皆に制作の際、活かしてもらっていますね。最近だと、明朝体で大きくテキストを置く動画が流行っているという話を聞いたので、実際に制作して、今は検証中の段階です。お互いに情報共有し合って、一緒にアップデートしていきたいです。

検証中の動画のイメージ

─── ソウルドアウト社内での動画導入率も上げていきたいですね!

武久:そうですね。動画と静止画という二分ではなく、どちらも配信をして媒体の機械学習をかけていくのが一般的になってきています。様々な配信面に出して、媒体の最適化に任せるのが理想形です。

あとは事例があれば、お客様に提案しやすかったり、配信しやすかったりすると思うので、社内で事例を作って発信していきたいです!


*LetroStudioさんのHPに導入事例が掲載されています!
「LINE広告でCTR約3倍!テンプレート活用で動画クリエイティブ制作から運用・検証まで一人で完結」
https://service.aainc.co.jp/product/letrostudio/article/soldout-interview

編集後記
ハードルが高いと思われがち(私も思っていた)動画広告。以前私もInstagram用の広告制作をしていたときに、LetroStudioを使ってみて私でも作れる‥!と驚いたのを覚えています。動画は、動画アレルギーが一旦なくなれば、そのあとは静止画同様、PDCAを回していくのがミソになりそうです。

【話し手:塙 早織氏(@hanawasaori)、武久 史佳(@0035SO)/取材・執筆:みやたけ(@udon_miyatake)】

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