【Meta広告】ピクセル標準イベントの設計で獲得数2倍!仕組みとポイントを事例つきで解説
Meta広告の運用者は必見👀の記事を執筆しました!
Meta広告といえば、AI技術を駆使したASC(Advantage+ショッピングキャンペーン)が話題です。媒体のAIを駆使した自動化は日々進化を遂げており、広告を最適化するためには、機械学習に「いいデータ」を与えることが攻略のカギとなっています。
「いいデータ」とは、よりコンバージョンに近いデータのこと。媒体に「いいデータ」を与えることができれば、機械学習が進みターゲティング精度が高まります。そこで重要なのは、データを送る環境をつくっておくことです!
そしてMeta広告では、コンバージョンの数値やデータ計測を行なう「Metaピクセル」の設定がカギです。
Metaピクセルを構成する「標準イベント」と「カスタムデータパラメーター」を適切に設計することで、広告の成果を最大化します!
これは、【即効性】があり【インパクトがある】施策です。獲得数が200%、獲得率が160%に上昇した事例もご紹介します✨
標準イベントの適切な設計とは?
広告計測タグ「Metaピクセル」は、
・ピクセルベースコード
・標準イベントコード
・カスタムデータパラメーター
からできています。
💡上記の、「標準イベントコード(赤枠)」と「カスタムデータパラメーター(緑枠)」を組み合わせ、設計することが今回のnoteの肝です。
ここから、この二つについて解説します!
標準イベントコード
「標準イベントコード」は、ユーザーの行動を記録します。
▼こちらが実装する【設置ページ(赤枠)】と【標準イベントの種類(緑枠)】の一覧
例を紹介します。実装すると、管理画面の「イベントマネージャー」のページで、下記👇のように反映されます。
①様々な「標準イベントコード」を実装している場合
しかし、「標準イベントコード」をカスタマイズして設定していない場合は、「PageView」と「標準イベントコード(購入)」のみが反映されている状態です。(下記②のような状態💦)
②「標準イベントコード」のうち、「購入」のみ実装している場合
💡②と比較して①では、「カートに追加」「支払い情報の追加」「コンテンツビュー」など様々なデータが蓄積されているのがわかりますね!
①の方がユーザーのデータを豊富に取得できていることが一目瞭然です!
カスタムデータパラメーター
「標準イベントコード」に加え、+αの詳細な情報を送る機能です。カスタムデータパラメーターを加えることで、より粒度の細かいデータを蓄積できます!
では、例を紹介します。
①標準イベント「ViewContent」(*商品詳細ページに実装)
fbq('trackSingle', '123456789', 'ViewContent', {
content_ids: '4900000000000',
value: 2500.00,
currency: 'JPY'
});
②標準イベント「AddToCart」(*カートページに実装)
fbq('trackSingle', '123456789', 'AddToCart', {
content_ids: ['4900000000000','4900000000001']
value: 7600.00,
currency: 'JPY'
});
カートに追加された商品すべての「content_ids(商品ID)」が入っています。また、「value」には、カートに追加された商品の合計金額を入れます。
今回紹介した「content_ids」「value」「currency」の情報は、あくまで一例です。実際は、これらの情報以外にも様々なパラメーターを送ることができますので、気になった方はMetaサポート カスタムデータパラメーターを参考にしてみてください!
💡特にECや不動産、人材など、多品種の商材を扱っている場合、この「カスタムデータパラメーター」の設定がとても重要。
扱っている商材が多い分、ユーザーの性質も多様であり、パーソナライズされたターゲティングをしなければ、効果的な広告配信につながらないからです!
設計例:業種業界ごとに異なる、標準イベントの設計
実際の設計例をご紹介します。
①業務用品を扱うECサイト
💡ポイント
ユーザーがCV地点「購入完了」までに遷移する「商品一覧」「商品詳細」「カート」といったページに標準イベントを実装しています。
ECサイトでCV地点が「購入完了」のみの場合、今回実装したような内容を基本にしましょう!
実店舗があり、商品の受け取りを店舗でもできるようなECサイトであれば、「店舗指定(FindLocation)」や「日時を指定(Schedule)」などの標準イベントも実装できそうです。
②法人向けの置き型社食サービス(BtoB)
💡ポイント
BtoBの場合、BtoCに比べて、ランディングページからCV地点までの経路が短いケースが多く、実装できる標準イベントも限られてきます。
専門的な知識を要しますが、標準イベントの発生条件を「ページ遷移」ではなく「クリック」や「ページスクロール」など、ユーザーの動きに合わせた設定をすることで、より多くの標準イベントを実装できます。
👇
下記フォーム(ソウルドアウトのお問い合わせフォーム)を例として説明します。
ページ最下部の「同意して送信する」をクリックすると、CVページに遷移する仕様で、通常であれば標準イベント「カート」「購入完了」のみの実装です。
そこで、記入欄をクリックしたタイミングや、ページ最下部までスクロールしたタイミングで標準イベントを追加で発生させるようなカスタマイズをしていきます。
ユーザーのモチベーションが全員同じではないので、アクションを起点に標準イベントを発生させる方法も有効です!
成果事例:インパクトが大きく、即効性のある施策
①BtoBアカウント:獲得率160%、獲得数200%に上昇
ITPの影響を受け、Meta広告の成果が悪化していました。クリエイティブなどのテコ入れはしたものの、大きな改善にはつながらず。
しかし、標準イベントの適切な設計を行なったところ、成果改善につながりました!
②ECアカウント:獲得率160%に上昇、獲得単価60%に改善
「ピクセルベースコード」と、「標準イベントコード(購入)」の基本的な設定だったところを、標準イベントコードを5箇所追加で実装。
導入翌日には、獲得率が160%上昇。標準イベントの設計は、即効性のある施策です!
【標準イベントの設計】×【コンバージョンAPIの連携】で、さらに成果改善
今回は、Metaピクセルの標準イベントの設計についてご紹介してきました。
冒頭に述べたとおり、媒体のAIを駆使した自動化が日々進化する中では、いかに機械学習に「いいデータ」を与えられるかが重要です。
一方、昨今ではCookie規制の厳格化が進み、Cookieに依存せずにマーケティングデータを計測できる技術「コンバージョンAPI」が注目を集めています!
Meta社は、コンバージョンAPIとMetaピクセルの同時利用を勧めています。併用することで、Metaピクセルだけの計測と比較してより多くのデータを収集できるのです。
ソウルドアウトが開発したコンバージョンAPI連携ツール「DATA CONTROL」を使えば、コンバージョンAPIを簡単に導入することができます。
👇 詳しくは、noteをご覧ください!
さいごに
標準イベントの設計において最も重要なことは、サイトの仕様とビジネスモデルを理解し、ユーザーフローに合わせた設計をすることです。
かなり専門的な知識が必要となります。ご興味のある方はお気軽にご相談くださいね!
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