帰宅ラッシュ ③/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・101作目】
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〇 代々木駅・駅看板
代々木駅のホームに設置されている看板のアップ。
〇 山手線・車内
電車が停まり、ドアが開く。
主人公 代々木に着くまでずっと手を握り、祈っていた。
主 (心の声)降りろ降りろ降りろ・・・ 降りろー!!
しかし、主人公の祈りむなしく、無情にもドアが閉まってしまう。そのまま新宿へと発車。
主人公 ガックシと肩を落とし、下を向き、微かに体を震わせる。
主 (震えた声で・怒り口調の大声で)お前らいつまで乗ってんだよ!!
思わず叫んでしまった主人公。
電車に緊張感が走るも、誰も主人公の方を向かない。
主 (我に返り小声で)・・・さーせん。
主人公目線の車内映像。乗客の後頭部しか見えていない。
しかし、いきなり全員主人公の方を向く。目は正気を失った不気味な目。
主 (驚いて)ひぃ! な、なんだよいきなり・・・
乗客たちは一斉に主人公の方へ向かってくる。
主人公 逃げようとするが、ただでさえ動けないのもあって万事休す。
主 ち、近づいてくるな! 電車も止まってくれ!
緊急停止ボタンを押そうとするが、届かない。
主人公 そのまま人波に飲まれてしまう。悲鳴もかき消されていく。
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