風景のレシピ #44 “小さな町の中心”| nakaban 8 創元社note部 2023年2月28日 09:57 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #44 “小さな町の中心”調理時間:8時間30分材料:青空:ひとつラウンドアバウト:ひとつ車道、歩道:適宜街路樹:適宜草:たくさん町並み:ひと連なり鉄の柵:適宜自動車:たくさん標識:数本街灯:数本1.休日の朝のような青空をひろげる。 地面には円形の緑地をつくり、コンクリートもしくは石で縁取る。2.円形の緑地を車道で囲い、ラウンドアバウトとする。 それをさらに歩道で取り囲む。 歩道に沿って多くの街路樹を植える。 ラウンドアバウトの中心には石碑や彫像を置かないこと。3.周辺に町並みを並べる。標識や街灯を立てる。 町の隙間からラウンドアバウトに導かれる車道を通す。4.カラフルな車をぐるぐると走らせる。右回りで、町のエネルギーのねじを巻くように。調理のコツ*その場所を上空から眺めた図を想像しながら少し錆びた右回り通行を示す標識美術館の屋根時代に取り残された昔の標識できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 8