風景のレシピ #40 “灰色の広場”| nakaban 10 創元社note部 2023年1月29日 10:38 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #40 “灰色の広場”調理時間:5時間材料:未整備の広場: 一面雪雲:適宜雪を冠った山:一座市役所:一棟街並み:一帯林: ひとつ人影:適宜自動車:適宜1.乾燥させた冷気で空間を満たし、遠くの山には雪を降らせる。2.広大な面積に砂利を敷き、灰色の気分で平らにならしてゆく。3.広場に面して、古そうな市役所を置く。 立派な建物の様式は古い写真集を参照する。 他の建物も並べていき、広場を見渡す窓を開ける。4.その町を暗い色調の林で取り囲む。町の外に続く道をひとつ通す。5.広場に控えめに人や自動車を置く。 町を見終わり、出発のバスを待つような気分になれば、できあがり。調理のコツ*すべてを冬の色に。暖かそうな店舗が見える林を抜ける道膨らむ雪雲できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 10