風景のレシピ #42 “誰もいない石の町”| nakaban
風景のレシピ #42 “誰もいない石の町”
1.広めの空間に朝の空気をひろげる。静寂に鳥の声を散らす。
2.無数の石を積み、ほとんど遺跡のような雰囲気の石の町をつくる。
中心となる塔を建てる。町には誰もいない。
積まれた石の重量と静電気が、かすかに言葉を発するように。
3.町の向こう側には雲海をひろげる。雲に青みを帯びた水分を含ませる。
4.雲海のかなたに幾つかの山のシルエットを並べ、朝焼けの光にやさしく包む。
1.広めの空間に朝の空気をひろげる。静寂に鳥の声を散らす。
2.無数の石を積み、ほとんど遺跡のような雰囲気の石の町をつくる。
中心となる塔を建てる。町には誰もいない。
積まれた石の重量と静電気が、かすかに言葉を発するように。
3.町の向こう側には雲海をひろげる。雲に青みを帯びた水分を含ませる。
4.雲海のかなたに幾つかの山のシルエットを並べ、朝焼けの光にやさしく包む。