風景のレシピ #41 “雪の鉄道駅”| nakaban 2 創元社note部 2023年2月14日 17:09 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #41 “雪の鉄道駅”調理時間:9時間材料:雪:全体的に雪雲:数片駅:ひとつ信号機:一基線路:複数本鉄道車両:数両町並み:適宜木々:適宜人々:数人1.灰色をよく伸ばした全体に、北極圏からはみ出した冷気を流し込む。 空には雪雲をいくつか並べる。2.鉄道の線路を敷き、駅を配置する。駅の周辺には町工場が立ち並ぶ。 あたりに大量の雪を降らせ、一晩寝かせる。 厚みのある積雪を保ち、駅のひさしにつららを吊るす。3.落葉した樹に雪を振りかける。 到着した車両にも雪を盛り上げる。遠くの引き込み線にも列車を停める。4.木々や人々を配置する。人がつけた足跡も忘れずに。信号機や建物に灯りを灯す。調理のコツ*凍った風景ではあるが、物体の内部は暖かく眠っているように。時おり吹雪く駅前の町つららに気をつけて弱々しく点灯する信号機できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 2