霊的開眼とは何か 第9章マイケル・ポランニー『個人的知識』『暗黙知の次元』
〈私〉というのが、知る存在だとすれば、マイケル・ポランニーの暗黙知はまさに霊的開眼の正体ではないかという視点から考察してみる。
必ずしも〈私〉論からだけでなくてもいいのだけれど、文脈上からは、その方がわかりやすいかもしれない。ただし、言及しているのは霊的開眼であったから、霊的開眼にいかにせまれるかという事が主眼であることにはかわりない。霊的開眼の周辺をめぐることで、なんとかそれがなんであるかを探ろうとして、これまで廻ってきたのであるから、今回も暗黙知を題材にしてみたいというこ