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【はじめに】 『東大生を中心に「気になる人」の育ち方を聞くプロジェクト』 とは

『東大生を中心に「気になる人」の育ち方を聞くプロジェクト』、通称「育ち方PJ」。このプロジェクトは、東大卒の人やその養育者に「どんな育ち方/育て方をしたか」をインタビューし、記事として発信していくものです。

なぜ東大卒の人の育ち方をインタビューすることにしたのか。
それはこのプロジェクトの発案者であり、自身も東大卒である福富彩子の、「子育ての”軸”を確立したい」という思いから始まりました。

福富は新卒で入社した会社でメンタル不調に陥り、逃げるように退職した過去があります。
もともと「社会に貢献できる人間になりたい」と思い、より良い環境を求めて進んだ東大。ですが退職後は結婚と子育てを理由に専業主婦となり、社会との関わりが薄くなってしまいました。
そんな自分に疑問を感じ、福富はだんだんと自信をなくしていったのです。

さらに、子育てでも悩みは尽きず。
「我が子には同じような失敗をして欲しくない」という思いから、立派な子どもを育てるための知恵を育児書やネットに求める日々。しかし膨大な量の情報に振り回されるばかりでこれといった答えは見つかりません。

子育ての合間にSNSを覗くと、かつての東大の同級生たちが活き活きと社会で活躍している様子が目に飛び込んできます。

「私もあの人たちみたいに社会で活躍できる人間になりたかった……」

そう思った福富は「彼らがどのような環境でどのように育ってきたのかを知りたい」と考えるようになりました。それがわかれば自分の子育てに役立てられるかもしれないからです。

そして思いついたのがこの「育ち方プロジェクト」。ライターをしているママ友・村上杏菜に声をかけ、一緒にプロジェクトを立ち上げることになりました。

巷には「東大の〜」と冠のついた勉強法や教育法を紹介した書籍や記事がたくさん存在しています。しかし私たちが気になるのは「東大に入る方法」ではなく、「東大を出た後も活き活きと幸せに活躍できるのはどんな育ち方をした人なのか」です。

私たち二人が望んでいるのは、自分の子どもたちが自分らしい幸せな人生を生きること。欲を言えば個性に応じた能力を発揮し、社会貢献できる人間になって欲しいとも思います。でも、大層なことができなかったとしても本人が幸せでいられるに越したことはないと考えています。

本プロジェクトでは「どうやって東大に入ったのか」という切り口ではなく、「どう育ったか/育てたのか」に焦点を当て、インタビューを行ないます。方法論ではなく過程を掘り下げていくので、「すぐに答えが欲しい」と望む方のご希望に応えられる読み物にはならないかもしれません。

しかし日本最高峰の教育機関である東大に入学し、卒業し、さらにその後の人生も幸せに活躍できている人の「育ち方/育てられ方」をいくつも垣間見ることで、何か見えてくるものがあるのではないか、そんなふうに考えています。

このプロジェクトが子育てや教育に迷うお父さん・お母さんの助けになったり、それぞれの「子育ての軸」を作っていくヒントになったりしたら嬉しいです。

「孤育て」「児童虐待」「教育虐待」「引きこもり」「毒親」などのネガティブワードがひしめく現代の日本。
幸せな子育てと、幸せな育ち方が社会を豊かにすることを信じて、私たちはプロジェクトに取り組んでいきます。

前向きに見守っていただけると嬉しいです。

もっと詳しい背景や思いはこちら↓


プロジェクトメンバー

福富彩子
1988年生まれ。東京大学農学部卒。東京都在住。教育関連企業に3年間勤務後、当時石川県にいた夫との結婚のため退職し専業主婦になる。プログラミングとwebマーケティングを学び、現在は都内の会社でwebサイトの開発やアクセス解析に携わる。地元やオンラインで子育て支援活動に関わり、ママ向けオンラインイベントの開催は50回以上。2歳男児、4歳男児の二児の母。「これ」という子育ての軸がなく教育迷子になっている。
村上杏菜
1984年生まれ。都留文科大学文学部卒。東京都在住。インタビュアー、ライター。経営者、起業家、学生、アスリート、研究者、子育てママ、美容家、経済評論家、エンジニア、僧侶、映画監督、恋愛カウンセラー、医師、メンタルコーチなど幅広いジャンルでのべ500人以上へのインタビュー経験がある。1歳女児、5歳男児の二児の母。子育てのテーマは「親が人生を楽しむ姿勢を見せること」。高校教員免許あり(国語)。HPはこちら

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