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8/17開催レポート「『市民活動』と『副業』の可能性」

8月の情報交換会では、『市民活動』と『副業』の可能性~自分のキャリア活かしたい人大募集!~と題した、市民活動に関するプロボノ(ボランティア、副業)を広く募集するイベントを行いました。

プロボノとは?
プロボノとは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組むボランティア活動のことで、無償のものもあれば有償のものもあります。

コロナ禍でさまざまなところでオンラインによるフルリモートが普及したことで、副業を行う人も増えてきました。その副業の候補として、市民活動や社会貢献活動を検討する人も増えてきたのではないでしょうか。

せんだい・みやぎソーシャルハブでは、社会貢献の新しい関わり方を模索しており、その一つに「プロボノ」の可能性を考えています。
みなさんにプロボノをおすすめするためには、まず自分たちがプロボノと一緒に活動するところから始めてみようと今年の3月から広報活動のサポートをする5人のプロボノを受け入れて、課題解決に取り組んできました。

今回は、プロボノを広く募集するイベントとして、まずはせんだい・みやぎソーシャルハブのプロボノ体験者の三瓶さんから、プロボノを始めたきっかけや実際にプロボノに参加してみてどうだったか、本業との両立の工夫などお話しいただきました。その後、プロボノを募集したい団体から団体の紹介や募集案件についての説明をしていただきました。

今回はプロボノ体験者の三瓶さんのお話をレポートします!

三瓶悦孝さんのプロフィール
宮城県石巻市出身で11歳の頃から仙台市に住み、現在は関東在住でIT企業に勤める2児の父親。本業では、サービス運用業務の標準化や自動化・高度化などを担当している。

マイクで話をしているのが三瓶さん

プロボノを始めたきっかけ

きっかけは、勤務する会社が行った40代向けのキャリア研修でした。

これまでの半生を振り返りこれからの半生の道筋を描く機会があり、今の会社に縛られない自分の興味がある道に進むことも模索したいという想いが芽生えてきたところに、たまたませんだい・みやぎソーシャルハブのプロボノ募集の記事が目に留まりました。
元々、ボランティアに興味があり、複数のボランティア活動に参加してきたことと、「地元の仙台とつながりたい」という想いから、せんだい・みやぎソーシャルハブの広報支援のプロジェクトに応募。
フルリモートで行える業務のため、関東在住でも会議や業務上のやりとりも全てオンラインで完結できること、また自身の経験やスキルを生かせるだけでなく、今まで本業で経験したことのない領域にチャレンジできることもプロボノ参加を決めた大きな理由のひとつでした。

まわりの理解を得るのが大事

本業の職場や家庭の理解を得ても、少し不安がありました。

本業で勤める会社の副業や兼業に関するガイドラインを確認し、許可制であったため、上司に副業をしたい旨を相談。上司の許可をもらった上で人事部に兼業申請書を提出し許可をもらい、妻に対しても「副業をしたい」「活動時間は平日夜間帯及び休日になる」 旨を伝えて理解してもらいました。
周りに副業や兼業をしている人がいない中、上司からも「今まで部下で副業をした人はいない」と言われ不安に感じたり、「本業を疎かにするのでは?」と思われているのではないかと不安になりました。

プロボノで担当した業務について

せんだい・みやぎソーシャルハブ活動の情報発信の中長期的な戦略立案と実行を担当しました。

その背景としては、せんだい・みやぎソーシャルハブの参加者がなかなか集まらなかったため、情報発信(広報活動)に力を入れる必要性がありました。そこで、せんだい・みやぎソーシャルハブの事業基盤見直しや現状分析(発足当初掲げていた目標とのギャップ分析)および今後のアクション/スケジュールなどを共に検討しました。 
実際のプロボノ活動のスケジュールとしては、週に一度のペースでオンラインにて打ち合わせを実施、また一度仙台に訪問し打ち合わせを行いました。

プロボノを始めてからの1日の変化

本業とプロボノを両立するために、今までの生活はあまり変えずに自分の自由にできる時間で調整しました。

三瓶さん平日のスケジュール
三瓶さん休日のスケジュール

会社の上司/同僚に対して
・定期的に会社にプロボノ活動状況について報告することで、プロボノを始める前に抱えていた不安を軽減させることができました。
・本業を疎かにしていないことのアピールもあり、プロボノを始める前よりも残業が多くなりました。

家族に対して 
・プロボノ開始前と変わらず育児/家事の時間を確保しました。 
・プロボノ活動を行う際は妻に事前に相談し了解をもらうようにしました。

プロボノ活動で苦労も経験

初めての副業、そして市民活動ということで、いつもとは違う苦労を感じることもありました。

・本業が忙しく、他のプロボノメンバーと打ち合わせの予定を合わせづらい時期があったが、コミュニケーションツール(Slack)を使って情報共有や意見交換をすることができました。​
・せんだい・みやぎソーシャルハブのメンバーが使っている用語や組織の概要が分からないことが多く、質問を重ねながら自分で概略図を作成して理解を深める努力をしました。
・担当した業務が中長期的な戦略の検討及び実行でしたが、業務委託契約期間(3か月間)の間にどこまでやるか/やれるか悩みました。ゴールについてあらかじめせんだい・みやぎソーシャルハブのメンバーとすり合わせをしました。

プロボノ体験を本業に生かせるか

今回のプロジェクトに参加して、本業にも活かせる経験を得ることができました。

・ゴール設定(いつまでに何を実現したのか?)​
・ゴールを実現するために誰がいつまでに何を実施するのか?​
・ステークホルダーの協力を取り付ける​
・スケジュールやコストベースライン等を作った後に定期的に進捗確認し​キャッチアップを実施する​
・プロジェクトの目的・目標・用語などについては一義的な表現を使う

さいごに、プロボノに参加してどうだったか

良くなかったところもありますが、全体でみると良かったところが多く、参加して良かったと思っています。

良かったところ
・本業により、真剣に取り組むようになった
・時間を有効に使おうと考えるようになった(生産性向上)
・自分の知識をアウトプットする機会を増やすことができた
・ポータブルスキル(プロジェクトマネジメント、コンプライアンス等)を結構多く保有していることに気づいた
・今後のキャリアプランを考える参考になった
・人脈を広げることができた
・収入アップ!

良くなかったところ
・自己投資(勉強、読書等)や休憩・自由時間に充てる時間が減った
・長時間労働になりがち
・健康管理に注意する必要がある

みなさんも、自分の視野や経験の幅を広げるためにプロボノに参加してみませんか。


せんだい・みやぎソーシャルハブでは、社会貢献の新しい関わり方の一つとして「プロボノマッチング事業」を始めました!

プロボノに興味がある、副業の選択肢として市民活動に関わりたい、自分のスキルを社会貢献に生かしたい、そんなことを少しでも思っている方はぜひせんだい・みやぎソーシャルハブのプロボノにご登録してください。

プロボノ登録をしていただければ、新規プロボノ案件が届いた際にメールでお知らせします。
まずはお気軽にご登録をお願いします!

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