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【プロボノレポート】フラットシアターフェスティバルvol.3 について(NPO法人 アートワークショップすんぷちょ様)

せんだい・みやぎソーシャルハブ(以下、ハブ)では、2023年8月よりプロボノを受け入れたい団体とプロボノに参加したい人たちをマッチングするコーディネートを行っています。

今年6月からプロボノの募集を始めたNPO法人アートワークショップすんぷちょ」様(以下すんぷちょ)「フラット(♭)シアターフェスティバル vol.3」をハブ事務局の安保が参加させていただきましたので、今回は安保の視点からレポート(※9月14日の午前中に、イベントに伺った際の様子)していきます。


1.宮城野区子ども舞台芸術祭
フラット(♭)シアターフェスティバルについて

フラット(♭)シアターフェスティバルは、「劇場で舞台芸術を体験する際のあらゆるハードルを取り除き、観客と劇場をフラットに繋ぐ」という願いを込めて生まれた、子どもたちみんなが楽しめる舞台芸術のフェスティバルです。
令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業(文化庁)の採択事業となっており、開催に向け、仙台市内や宮城野区地域をはじめ、県内外からもさまざまな団体や、行政機関と協力しながら運営しています。

今年で3回目となる今回のテーマは「劇場からまちへ」。宮城野区文化センターをメイン会場とし、9月14日、15日の2日間開催しました。
ダンス作品、ベイビーシアター、人形劇、パントマイム、暗闇での体験プログラム、演劇ワークショップなど盛りだくさんのプログラムです。
屋外では大道芸パフォーマーも登場し、イベントに参加した人みんなが楽しめる多彩なジャンルのプログラムとなっていました。


2.大道芸パフォーマンス(オープニングセレモニー会場/原町カッコウ公園)

当日は、朝まで雨が降っていましたが、雨がだんだんと上がり、一安心。
まずは、オープニングセレモニーの会場となっている原町カッコウ公園へ。会場では、なんと大道芸パフォーマンスも登場。「これは、見なくては!」とワクワクしながら向かいました。

原町カッコウ公園は、原町本通り側の入り口にカッコウのモニュメントが立っています。このカッコウは、もともと仙台駅前、青葉通に設置されていたシンボルとのことです。

公園に到着すると、丁度、人が集まり始めているところでした。
親子が数組集まっている場所の中心には、宇宙飛行士の服を着た、「アストロノーツ」さんが扮するシルバーの銅像(スタチュー)がいました。
時々ポーズを変えるスタチューを見て、笑ったり、こわばったりするお子さんの素直な反応が微笑ましかったです。

月面着陸した宇宙飛行士をモデルにしたスタチュー(アストロノーツ)

すんぷちょ代表の及川さんの挨拶で、フェスティバルスタート!

ジャグリングショーも始まり、パフォーマーの「Jugger Laby」さんの動きに、皆さんの視線が注がれていました。

高い所まで放り投げるジャグリングのパフォーマンス(Jugger Laby)

大道芸パフォーマンスは、最近お目に掛かることがほとんどなく、とても良い機会になりました。子ども達だけでなく、友人同士・夫婦、ご家族など、一緒に笑顔で楽しんでらっしゃる様子が印象的でした。

3.ベイビーシアター「かぜのうた」(メイン会場/宮城野区市民センター)

次はメイン会場である宮城野区市民センターへ移動。
入り口付近の芝生広場では、キッチンカーや体験イベントに集まった人たちが集まっていました。

芝生広場の様子

今回どうしても見たかった、特定非営利活動法人 表現教育研究所さんのベイビーシアター「かぜのうた」の会場へ。
主な対象は、24ヶ月までのお子様とそのご家族なのですが、大人のみの参加もできるとのことで、今回、思い切って参加してみました。

前半は、「わらべうたあそび」の時間。
出演されている大沢愛さんの動きにまねて、歌や声のトーン、手の動作や身体の動きを付けながら、お子さんと一緒にコミュニケーションを楽しみます。お子さんが、声や音にさっと反応して、笑顔になってお母さんをみたり、腕にしがみついたり、一緒に動いてみたり。反応豊かな様子に自然とほっこりしました。

後半は、一人舞台「かぜのうた」の時間。
親御さんたちが子どもたちを膝の上に乗せて、舞台鑑賞の準備が整ったらスタートです。
大沢さんのやさしい声に動きをまじえ、自然や生き物たちの織りなす、懐かしい日本の四季が表現されていました。春にはタンポポの綿毛、夏は蛍、秋にはススキとお月見など。ゆったりとシーンを変えながら、風の音や光を感じながら巡ってゆく季節を楽しむ時間でした。

子どもが楽しみ、子どもの様子を大人が楽しむ、とてもやさしい時間でした。


4.おわりに

ボランティアを含むスタッフの方々は学生から年配の方まで見受けられ、フェスティバルに多様な世代の方々が高い関心を持ち関わっていると感じました。

また、会場はフェスティバルをみんなが楽しめるように、「筆談OK」「イヤーマフOK」「盲導犬OK」など、さまざまな配慮がされていました。
今回のレポートを書きながら、「合理的配慮はあらゆる人があらゆる場面で、常に想定に入れておくことが大事」という代表の及川さんの言葉を改めて思い出しました。

さまざまな方がフェスティバルを楽しむための配慮(パンフレットより)

すんぷちょのミッション、「すべての人にアートを」。端々に至るまで、その想いが込められていると感じたフェスティバルでした。


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