WhiteCanvasラオス2021 SocialCompass賞受賞作品【SDGs×ART×ASIA】
2020年からカンボジア、タイ、スリランカで始まったWhiteCanvasプロジェクト。
2021年からは、試験的にラオスでも開催された。
そして、ラオスの一般部門のソーシャルコンパス賞を受賞したのがKingkanda Souliya(キンカーンダー スリニャ)さんだ。
ソーシャルコンパス賞は、カンボジアとラオスにだけ設定されたデジタルアート作品にだけ与えられる賞。
『恋は盲目』と名付けられたこの作品は、色覚障害の方々が見える色に基づいて制作されている。
つまり、第三色覚異常(Tritanopia)と呼ばれる、黄色と青色が見えない状態を再現した作品だ。
また色彩理論的には、黄色は『幸せ』、青色は『悲しみ』を表しているらしい。恋に落ち、恋人に摂取されながらも、目の前のお花畑にしか興味を持てない『恋は盲目』状態の女性を表現している。
そして、背中のおどろおどろしいキノコ。
恋人に摂取されながらも見て見ぬふりをする状態を表しているのは、おもしろい皮肉だ。
受賞後に気がついたことだったのだが、Kingkanda Souliyaさんは、国立ラオス美術大学に在学中の学生であった。
国立ラオス美術大学アニメーション学科の教員で、現代アーティストとして世界的に活躍しているSouliya Phoumivong(スーリヤ)氏の直系の生徒にあたる。
技術だけではなく、アート作品に対する真摯な姿勢や深い考察は、Souliya氏の深い影響を感る。
そして昨年2021年9月10月に国際交流基金の主催で行われた、オンラインアニメーションワークショップの参加者でもある。
参加者の中で、日本語を流暢に操る生徒。
それが彼女、Kingkandaさんだったのだ。
我々は、コンセプトメイキングについて考えるワークショップを行い、学生にはビデオコンテを作ってもらった。
Kingkandaさんの作品は、心に広がる不安や恐れを、繊細なタッチで表現している。
まだビデオコンテで完成していないとは思えないほど、見応えのある映像作品を提出してくれていた。
Kingkandaさんは日本のアニメーションから多大な影響を受けていると話す。
実際、彼女は日本のアニメーションとても詳しい。
その影響で、日本語も学び出したのであろう。
そんなKingkandaさんは、国立ラオス美術大学在学中でありながら、フリーランスの先輩や友人たちとフリーランスチーム『A n a t o ມົ້ວ.』を組んで仕事も受注している。
メンバーには、Kingkandaさんの国立ラオス美術大学の先輩でもあり、DigiCon6Asiaラオス代表に選ばれたWravong PHRACHANH(ウラボン・プラチャン)さんなども在籍している。
『A n a t o ມົ້ວ.』は今、ラオスで最も熱いクリエイティブチームといっても、過言ではないだろう。
そして我々ソーシャルコンパスは、支援型NFTアートコレクション『TriARTs』をいうブランドを立ち上げて運営していく。
Kingkandaさんも、ラオス人女性アーティストとして、デジタルアート作品も出展する予定だ。
2月7日以降、こちらのリンクから購入することができる。
https://adam.jp/stores/triarts (只今、準備中)
優秀なラオス人女性Kingkandaさんのデジタル作品は、ラオスの未来とも重なり、今後大きく伸びる価値あるNFTアートになるのではないだろうか。
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