田舎を憧れの場所に
都会に憧れたが、自分の心が田舎を選んだ振り返ってみると、東京で働いたのはほんの一瞬だった。生まれた時はもちろん自分が田舎に住んでいるとは意識はしていなかった。けれでもある年齢になった時、急激に都会の暮らしや、テレビに映るその情景、光り輝く店の照明はまるで別世界。でも行きたい、と思えば住む場所によっては電車へ飛び乗りさえすれば僅か数分で現実になる世界に憧れた。社会人になって真っ先に実家を飛び出し、1人暮らしをし、仕事が終われば友人と延々とお酒を飲み歩き、カラオケ、朝になるまで遊