もしも2千年生きられたら…
先日、何の話からか、小学4年生の息子と「人の寿命」についての話になりました。
息子「人間って何歳まで生きられる?」
わたし「だいたい80歳くらいまでかな?」
息子「ひいじいちゃんは98歳やったから長生きしたんやなあ」
わたし「そうやなあ。人によって寿命って違うからなあ。」
わたし「パパはもう残り半分もなくなってしまったわ。」
息子「ええ!そうなん?…長生きしたいな。」
藤子不二雄さんの『21エモン』という漫画の話を思い出しました。
21エモンが銀河系ナンバー2の星に出かけるお話です。
ここは「ボタンポン星」と呼ばれ、何でもボタン一つで操作できてしまうくらい文明が発達しています。
星に降り立った21エモン一行は、星を歩きますが、ロボットばかりに出会い、人には会いません。
そうしていると、目と口だけが浮かんでいます。
外出するのに、身体の必要な部分だけでいいので、目と口だけを切り離しているそうです。
一行は、何もないので、たいくつにしていると、同じく退屈そうにしている老人の集団に会います。
老人たちは、何か乗り物に乗って移動しようとしていたので、面白そうだと思い、21エモンたちも乗り込みます。
しかし、その行き先は、ゼロ次元の世界。
ボタンポン星は、医学が発達しすぎて、人間は死なずに何千年も生きられるそうです。
しかし、老人たちは、「生きることに飽きた」と言って、乗り物に乗ってゼロ次元へと向かいます。
ゼロ次元は、生きることに飽きた人を消すための施設だったようです。
そのことがわかった21エモンたちは、あわててそこから飛び出します。
もし、人の命に限りがなかったら…
実際にはありえないファンタジーの世界ですが、この問題提起によっても、生きることと死ぬことについて深く考えさせられます。
『鬼滅の刃』の煉獄杏寿郎が次のように言っています。
やはり、命には限りがあり、残された時間が貴重です。
残された大切な時を刻みながら、もっと大切な何かを、自分の中に、自分にとって大切な人たちの心の中に、積み上げていっているのでしょうね。
非日常の世界(特に人の生死にかかわる)を想像し、その中に身を置いてみることで、今まで当たり前すぎて、気づかなかった大切なことに気づく
ことがあるなあって思います。
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