渡部啓太(そば)/ チーム設計師

チーム作りの専門家。アジャイルコーチ。チーム作りを通じて、誰もが楽しく働ける社会を目指…

渡部啓太(そば)/ チーム設計師

チーム作りの専門家。アジャイルコーチ。チーム作りを通じて、誰もが楽しく働ける社会を目指します! 専門領域はチームビルディング / ファシリテーション / アジャイル / コーチング / 意思決定。 日々の考えたことや実践したことを書いていきます。

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システムコーチングとチーム作りはどう関わるのか

これは、「システムコーチング Advent Calendar 2023」の4日目の記事です。 去る7月。システムコーチングの応用コースを修了した。 「システムコーチングは関係性に対するコーチングである」と聞いただけではとらえどころがなかったのだが、いざトレーニングを受けてみると、「これは良いものだ」と納得することができた。 そこから、(正確には応用コースを受けている時から)チーム作りにもかなり有効なのではと思い、機会を見つけては少しずつ実践を積み重ねている。 システム

    • 書くハードルを高くすると書けない

      さて、今日は何も書けない。毎日ブログを書いているとよくあることだ。 しばらくねばると、フッとテーマがわいてくることもあるのだが、今回は違うようだ。 前はいつだったかなとnoteを検索すると、3ヶ月ちょっと前だったようだ。 このとき、書けない理由を4つ挙げていた。 今はどうか。じつは、書きたいネタは何個かある。だが、そのネタに立ち向かえないなという感覚があり、キーボードが進まない。 わりと気に入っているネタなのでしっかり書きたい。でも、そのための気力が無い。そんな状態

      • よい対立とわるい対立

        「チームの中に質の高い対立を生みだそう!」と話したところ、聞いていた人たちから「対立」という言葉に対するたくさんの拒否反応をもらった。じつは想定外の反応だったので、びっくりしながらその後の話を続けていた。 対立って悪いことなのかなあ。どういう表現をするとよかったんだろう。1年くらいそんなことを考えていた。 書籍『システム・インスパイアード・リーダーシップ』を読んだとき、やっとその答えにめぐり会えた。 そう、僕は対立を上手に扱おうと言いたかった。 ひとりのプロフェッショ

        • 問題はいろいろな方向から見る

          視点が偏っていたなと反省。Aという役割とBという役割の間にある問題について、A側に非はなく、B側に非があるという見方をしてしまった。 僕は、Aの役割の人にだけ直接話を聞いて全体像が見えていたつもりだった。Bの役割の人と昔仕事をしたことがあるのも影響していたのかもしれない。しかし、両方から話を聞いた人から、A側にも課題はあると指摘をもらった。 「群盲象を評す」という寓話、「木を見て森を見ず」ということわざから分かるように、一部の視点からでは全体像は見えない。この大事な考え方

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          車輪のツールを使って、価値基準をチームでふりかえる

          書籍『システム・インスパイアード・リーダーシップ』に書かれていた車輪のツールを使ってチームのふりかえりをしてみた。 直感では有効そうに思えたのだが、チームでは初めて使うツールなのでうまくいくか心配だった。しかし、それは杞憂で「今までのふりかえりで一番よかった」「ふだんは気づかない課題が表面化された」という嬉しいフィードバックをもらえた。 下図を見てわかるように、ツールはとてもシンプル。 そのチームや組織が大切にしている(大切にしなければならない)価値感やビジョンといった

          車輪のツールを使って、価値基準をチームでふりかえる

          すべての行動に意図を持つ

          そう、すべての行動に意図を持つべし。週末に受けたシステムコーチングのトレーニングで、僕が得た一番の学びだ。 スキル、ツール、フレームワーク、プラクティス。あの手この手でチーム作りの支援をしている。もちろん、そのひとつひとつに使う意図を込めている。 けれども、それらを使うタイミングや強度、自身の細かな振る舞いまで意識できていただろうか。ふだんの仕事っぷりを顧みると、決してイエスとは言えない。 手段を目的にしてはいけないとよく聞くし、僕自身も相手に伝えることがあった。だけど

          すべての行動に意図を持つ

          何ごとも慣れてしまうもの。良くも悪くも。

          システムコーチングを活用していくためのトレーニングを不定期に受けている。 この週末に5回目のトレーニングを受けているのだが、これまでの4回とは違う感覚があって、少しおどろいた。お互いにコーチ役とクライアント役を交互にこなすコーチング演習で、自分がコーチ役をするときの緊張感がなくなっていたからだ。 あれほど慣れなかったコーチング。それが仕事で使う場面をいくつか経験した結果、気づかぬうちに場慣れをしていたようだ。 実践を通じてこなれてきたのはいいこと。だが、慣れというのがい

          何ごとも慣れてしまうもの。良くも悪くも。

          消極的な姿勢の体験

          今日はシステムコーチングのトレーニング1日目。のどの調子が悪い中での参加だった。 声が出しにくいという状態はもどかしいもので、言いたいこと、伝えたいことがあっても、発言するハードルが高くなってしまう。 うまく発声できるか、聞き取れる音になっているか。体の不自由さに加え、そんな思いが消極的な姿勢につながっていた。 今回の僕にとっての体調不良のように、会議やワークショップで発言できない人には消極的力学が働いているのかもしれない。そんなことをふと思った。 消極的になってしま

          対話は餅つきである

          対話は餅つき。話すと聞くのバランスが大事。そんな話を聞いた。 一方が話しっぱなし、もう一方が聞きっぱなしでは、たしかに対話にならない。対話というのは、自分の思いや感じたこと、認識したことを言葉にして相手に伝える、そのラリーから自分や相手を発見する行為だからだ。 はじめて聞いた例えなのだが、みょうにしっくりきた。対話の場では、いいお餅がつけるようバランスを意識したい。

          知らないことを知ってもらうにはどうすればいいのだろう

          いろいろな部署の方々と話す機会があった。自分のいる部署や、支援先のチームではあたり前のように行われている対話やチーム作りは、あたり前ではないことを会話の中で思いしった。 チーム作りをすることが正義と言うつもりはないけれど、効率的・効果的にチームとして働くのなら必要なことだと思っている。 じっさい、その方々もチーム作りに悩んでいるようだった。そして、その悩みは、チームや組織作りに関する本やブログ、あるいはトレーニングで言われているようなことを少しでも実行に移せば解決に向かい

          知らないことを知ってもらうにはどうすればいいのだろう

          体調不良はお金がかかる

          昨日に引き続き、体調不良が続いている。微熱はなくなったのだが、頭のクラクラが治らない。なんとか仕事はこなせたという状況だ。 体調不良は仕事にも影響あるが、家族がみんなダウンしてしまうと家計にも影響が出る。薬はもちろん、料理が作れなくてコンビニや宅配に頼ることになるし、水分補給のための飲み物も必要だ。 やっぱり、健康は大事。明日には復活できるよう、今日も早めに寝ようと思います。

          長期的には、無理をしない方が良い

          スポーツでも仕事でも、無理をしない方が良い。無理をするとケガや病気を患う。 長期的にみると、無理をした方が活動期間が短くなってしまう。復帰までの時間が長くなるからだ。緊急のタスクがないかぎり、早めに対策を打つのが吉。 というわけで、今日は早上がりをして家に着きました。お疲れさまでした。おやすみなさい。

          長期的には、無理をしない方が良い

          達成感は個人のモチベーションに関わっているのかもしれない

          「達成感」について考える機会をもった。というのも、エンゲージメント・サーベイ(会社と従業員のつながり度合いを可視化する診断ツール)の項目のひとつに「達成感」があり、チームで議論することになったからだ。 この議論の進行役だったため、チームがうまく議論できるような準備が必要だ。まずは、そもそも「達成感」とは何を示しているのかというところから整理していった。 「達成」を辞書で調べると、目的を成し遂げることと書かれている。それはわかるのだが、「感」がつくとどうなるのか。 調べた

          達成感は個人のモチベーションに関わっているのかもしれない

          混じりけなしに「やりたいこと」かつ「やれること」を見つけるのは難しいのかも

          これからの活動の方向性を定めるべく、この1ヶ月ほど内省をしていた。 その話を同僚としていたら、キャリア論で良く出てくるベン図をイメージしたうえで、「もしかしたら、やりたいこととやれることの重なりを純粋に考えられるようにすることが大事なのかもね」という話になった。 生きていくため、幸せになるため、自己表現のため。僕たちは様々な理由で働いている。ただ、お金がないと食っていけない。その「稼がないといけない」思いが考えを偏らせているのかもしれない。 だから、コーチングやキャリア

          混じりけなしに「やりたいこと」かつ「やれること」を見つけるのは難しいのかも

          初めての分野に挑むときは本を7冊読む

          最近、営業をすることが多い。営業同行はしたことはあったが、自分が主体となって動くことは今までほとんどなかった。 どうやら、自分(や会社)のできることをバーッと並べて、「どうでしょう?」と話すだけではうまくいかないらしい。あたりまえか。 営業の時間のたびに無力さを感じる。新しいことは、たいていうまくいかない。 こういう初めての分野に挑むときは、書籍『高速読書』にならって7冊の本を読むようにしている。基礎レベルの本を2冊、応用レベルの本を3冊、専門レベルの本を2冊。「ジャン

          初めての分野に挑むときは本を7冊読む

          少数派も考慮する多数決が便利そう

          じつは、多数決では良い案が選ばれない確率がそれなりにある。同じ程度に良さそうな案が複数ある場合は票が割れてしまうし、多数=正しいとも限らない。 とはいえ、使い勝手のいい意思決定の方法ではあるので、多数決を採用したい場面は多い。そんなときに良さそうな方法を見つけた。 この方法には2つのメリットがある。 ひとつは、よりよい案になる可能性があること。シンプルな多数決では捨てられてしまう否決された案の良いところ、決定した案の悪いところを拾いあげることができる。 もうひとつは、

          少数派も考慮する多数決が便利そう