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車輪のツールを使って、価値基準をチームでふりかえる

書籍『システム・インスパイアード・リーダーシップ』に書かれていた車輪のツールを使ってチームのふりかえりをしてみた。

直感では有効そうに思えたのだが、チームでは初めて使うツールなのでうまくいくか心配だった。しかし、それは杞憂で「今までのふりかえりで一番よかった」「ふだんは気づかない課題が表面化された」という嬉しいフィードバックをもらえた。

下図を見てわかるように、ツールはとてもシンプル。

アルファベットにはチームメンバーの名前が入る

そのチームや組織が大切にしている(大切にしなければならない)価値感やビジョンといったものを輪にし、これをもとに対話をしていく。

対面だと、床にテープを貼って車輪とするのだが、オンラインだったのでホワイトボード上に作った。今回は、スクラムチーム(アジャイルソフトウェア開発をしているチーム)のふりかえりだったので、スクラムの価値基準をそれぞれの楔とした。

今回、ふりかえりは下記手順で進行した。

①「今、このチームが最も体現している価値基準はどれだと思いますか?」と呼びかけ、自分が思う位置に付箋を移動させてもらう
②そこに付箋を移動させた理由を聞いていく。他の人からの疑問や質問、コメントなどあれば、そういう声も出してもらい対話をうながす
③「今、このチームが最も体現していない価値基準はどれだと思いますか?」と呼びかけ、自分が思う位置に付箋を移動させてもらう
④ そこに付箋を移動させた理由を聞いていく。他の人からの疑問や質問、コメントなどあれば、そういう声も出してもらい対話をうながす
⑤これからのチームに活かせそうなアイデアを出す
⑥アクションアイテムを決める

シンプル、かつ効果的(ひとまず、今回は)。どんなシーンでも使えそうなツールだと感じた。

良い点や悪い点を洗い出すふりかえりもいいが、チームで認識を合わせるようなふりかえりも、とてもいい。


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