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20240720「ここに居ること」

誰もが知ってて
誰もが言ってないけれど
内緒のことは
どこか遥か
いっときの充溢で
わたしを忘れ
あなたを思い出す
よくある話しを聞いて
どこかで聞いたことあるみたいな
そんな日常の出来事さえ
遠ざかっている
さよならしながら
振り向きつつ
また離れている
ここに居ること
それが全て

どこに居てもいい
他に居る所もないのだけれど
狭い部屋で本を読む
せめて大きな窓があったらと
何度そう思っただろうか
狭いから窓もまた小さいから
その枠を解体しつつ
行間を進める
どれもが過ぎ去るから
あれこれ断片的な印象だけ
引っかかってるのは
ほんの少し
それでもいい
それさえあれば
そこを梃子にして
次へと行けるだろう

空白の連続
まだ見ない光景を
既に持っているのなら
それらは実現するだろう
わたしの代わりに
誰かが遂行する
始発点をぐるぐる周り
次第にその遠心力で
大きな渦を見出し
誰彼の所へ届く
昔のこれからを
包摂しながら零れて行く
一滴を拾い
それが何なのかは
あなたが意味づけてくれる
何もないが既に在る

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