20240125「わたしを始める」

わたしを始める
今日がそう
明日は知らない
あなたはきっと
始めているだろう
そ知らぬあなたは
わたしのこと
けれどもあなたは
あなたのもの
繋ぐ糸を垂らし
水分を含ませ
膨張するのは
細やかな空間
揺れる感度に
違うわたしが生まれるだろう
そしていつになく
時々に思い起こし
今に現れ
彩む

とりどりを殺め
屠るままに
当然として
わたしを続ける
続けることに
意味はないかもしれないし
連関の渦の中で揉まれ
変形してしまうそれらの問い
撫で切りの絨毛
刺身の献身
最後の舞台で
躍り狂う
滑らかさと確かさ
力関係で飲み干すのは
天からの恵みなんて
どの口が言うのだろう
わたしを接続して
生きのびる延命
次の番はきっとわたしだろう

供えられたものを頂戴し
合わせられる次の展開
各々の宿命さえ
外れる占いにより
煙に巻かれどろんと
とろんとくだを巻く
哀れ天晴れ
酩酊の戯言
捧げられたのは
きっとそのわたし
宵闇深く
朝によし
屠蘇を置いて
もう幾日
忘れた頃にやって来る
わたしのどこかで感じては
違うわたしに聞いておこう
ゆめゆめ落とし
着地する

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