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20240319「羽のささやき」

層を重ね
別のニュアンスで
そろそろと間を問うて
でこぼこの流れで一体化し
少し外れる
ある程度の綻びでは
問題ないし
それがあるから
違いが出てきて
それがあるからこそ
それ自体が輝くこともある
有り体ではあるが
それらの指針には
別の項目を挿入し
ざわめきのサインを忍ばせる
花押の字体を崩しては
それらしい文言も付けて
伏せておく
うっとりするぐらいには

ひかりの加減で
放ちつつ結束している
バランスを保ちつつ
崩壊寸前まで
磨耗してしまうが
それがある意味
いい感じになれば
本望なのだろう
撚り合わせた糸を解して
再燃される熱を帯びる
どこまで解読できるのかは
あなた次第
わたしもそれを知らないけれど
誰かがその包摂までも紐解いて
その一筋を見出すだろう
晒されては返し
対峙するのはいつもの自分
気づくのはほんの僅か
それでもいいなら行く当てを聞く

とりとめない誘惑の檻
放たれた籠の鍵を口に加え
飛び立つその瞬間だけは
肯定されるのだろう
焼かれたとしても
その烙印には意味を纏い
磨耗の取り越し苦労で
羽を落とす
舞い上がった次には
ゆっくり落ちて
地上へと戻る
浮き足立ったその思いを
休らえるのは土の温度
深く混ぜ込まれ
ずいぶん分解してるだろうけれど
無くならないものが
そこに在ってしまう
再構成されつつ流れ
いっときをその形態で保持している

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