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【オンラインサッカー塾「IPPO」】開校への想い

「FC大道がなくなったらしい」

久しぶりに実家に帰ると母から言われた。

「FC大道(だいどう)」とは、私が小学校1年生から6年間所属した
山口県防府市にあるサッカースポーツ少年団である。

いや、正確には山口県防府市に"あった"サッカースポーツ少年団である。


自己紹介させていただきます

山口県で生まれ育ち、中学校はレノファ山口U15に所属しておりました。
高校は千葉県にわたり、現在は茨城県の筑波大学で日々サッカーに打ち込んでおります。

筑波大学蹴球部所属、岡田俊祐(おかだしゅんすけ)と申します。

私の詳しい自己紹介や夢の話はぜひこちらのnoteに後で目を通していただけたらと思います。


このnoteでは、私だからこそ肌で感じることができた
スポーツにおける大きな社会課題と、
その社会課題の解決に向けて始める新しい挑戦
について書かせていただきます。

ぜひ最後まで読んでいただき、
社会課題解決のためにお力を貸していただきたく思います。


田舎の子どもはサッカーを辞めなければいけないのか。

「FC大道」は、私が小学校1年生から6年間所属した
山口県防府市にあったサッカースポーツ少年団である。

自分が入団した15年前も、確かに人数は少なく、
隣の少年団と合併してリーグを戦った年もあった。

しかし、6年生になるくらいにはそれなりに人数も増え、
サッカーを楽しみながら切磋琢磨できる環境がそこにはあった。


自分の人生にはいつもサッカーがあった

「FC大道」は、
自分の人生における原点のような場所である。

私は、FC大道で、
サッカーに心惹かれ、サッカーを始め、サッカーの楽しさを学んだ。
そして、サッカーは自分にを見させてくれた。

それから、自分の人生にはいつもサッカーがあり、
今やサッカーは自分の"生きがい"だといっても過言ではない。
サッカーに助けられたことも本当に数えきれない。


また、私はサッカーによって
人として大きく成長させてもらえたと心から思っている。
どのチームでも、サッカーだけでなく
人として大切なことを身につけるよう言われてきた。

自分のことは自分でやり、自立して主体的に物事に取り組むこと。
苦しいことから逃げず、壁にぶつかっても本気で向き合うこと。
辛くしんどくても目標達成のために、我慢強く努力すること。
それを継続し、習慣化していくこと。

これらは、人生における何事においても必要で、
強く社会を生き抜くために本当に重要な力であると考える。

本気でサッカーに向き合ってきたからこそ、
このような力を身につけられ、人としても成長することができた
と今になって心の底から感じている。


そんな、自分にを与え、生きがいとなってくれたサッカー。
人として大切なことをたくさん教えてくれたサッカー。


そんなサッカーと自分の人生の原点のような場所である「FC大道」
がなくなった。


子どもたちの
スポーツを楽しめる環境が、
夢を追いかけられる環境が、
人として大切なことを学べ成長できる環境が、

なくなる。


このような悲しい現状は日本中で起こっている。


いや、正確に言うと"日本中"ではない。


スポーツの地域格差

このような問題が起こっているのは、
ほとんどが、人口の集まらない地方である。

人口が集まる都市とそうでない地方とで、
子どもたちがスポーツを楽しめる環境、
夢を追いかけられ、人としても成長できる環境
大きな差が生まれてしまっている。

人口の少ない地方や田舎の方では、
都会で過ごしてきた人が想像もできないような
環境の場所も少なくないのではないだろうか。


自分の中学校にはサッカー部がなく、
小学校で一緒にサッカーをしてきた仲間たちも、
その大半がなくなく他の部活動に入る。

クラブチームの頃は、
グラウンドまで、電車やバスを乗り継ぎ
片道2時間かけて毎日通っているチームメイトもいた。

芝のグラウンドもめったになく、
雨の日も雪の日も体をドロドロにして
何か所も擦りむきながらサッカーをする。

サッカーの経験がなくルールを知らない先生が顧問を務め、グラウンドにはほとんど出てこないような部活動もある。

来年の入団人数を常に気にし続け、
いつなくなってもおかしくないようなチームも多い。

小学校の頃の友達には、プロになるのにレベルの高いチームに入りたくて、小学校卒業から親元を離れる決断をした人もいた。


確かに、都会では、Jリーグチームやクラブチームも多く、
若者たちやお金、情報なども集まって、
誰もが思いきりスポーツのできる恵まれた環境が整えられている。

一方で、地方では、
少子化による競技人口、チーム数の減少、高齢化による指導者や支え手の不足、県や地方自治体のスポーツへの経済的支援の欠如など、
子どもたちがスポーツを楽しむ、夢を追いかけるために
必要不可欠な環境が整えられていない。

地方と都会をどちらも経験した自分だからこそ、
このような現状、課題をひしひしと感じる。


それは、データにも表れており、

2022年度の都道府県別でJFAに登録されているチーム数を見ると、
東京(2174チーム)、埼玉(1623)、神奈川(1656)、千葉(1082)は1000人を超えておりで、関東で合計8497チームである。
また、関西でも大阪(1217チーム)、兵庫(1189チーム)、東海の愛知(1145チーム)、静岡(1032チーム)もけた違いに多い。
一方で自分の出身である山口県はたったの321チームで、隣の島根県はさらに少ない187チームである。
中国地方全体でも1689チームで関東の約5分の1である。

また、全日本U-12少年サッカー大会の結果を見ると、
2022年優勝レジスタ(埼玉)、準優勝柏レイソルU-12(千葉)
2021年優勝レジスタ(埼玉)、準優勝鹿島アントラーズジュニア(茨城)
2020年優勝トリアネーロ町田(東京)、ジェフ千葉U-12(千葉)
2019年優勝バディー(神奈川)、準優勝柏レイソルU-12(千葉)
2018年優勝川崎フロンターレU-12(神奈川)、大阪市ジュネッス(大阪)
と、全国でも輝くようなチームは都会のチームが圧倒的に多いことがわかる。


このような現状は致し方ないのだろうか。


恵まれない環境の子どもたち

しかし、そんな環境でもプロサッカー選手を目指したいと大きな夢や希望をもっている子どもたちはたくさんいる。

テレビで見る日本代表、Jリーガーたちのキラキラした姿にあこがれを抱き、いつしかプロサッカー選手を夢みる。

そのような子どもたちは、自分たちが生まれた場所によって、「環境」というハンディキャップを背負っていることに気づくこともなく、
サッカー選手になれると信じて今日も練習をしている。


これは目を背けられない事実である。


小学校、中学校の頃の自分はその一人であった。
サッカーを始めた頃から、人数の少ないスポーツ少年団でも、
プロサッカー選手になりたいと一生懸命サッカーに取り組んできた。
プロサッカー選手になれなかったことを環境のせいにするつもりはない。
しかし、地域によって環境に差があることは紛れもない事実である。


私は、

「あの頃の自分の助けになりたい。」


そして、

大きな夢をもち、サッカーに一生懸命向き合う子どもたちに、

「恵まれない環境によって苦しんでほしくない。」
「そんな子どもたちを助けたい。」


データを見ても、
2023年シーズンの都道府県別の出身Jリーガーの数では、
1位東京(197人)、2位神奈川(161人)、
3位大阪(158人)人、4位埼玉(147人)、
5位千葉、6位静岡、7位兵庫、8位愛知
と、上位は都会の県ばかりが占めていることがわかる。


私は、

住んでいる場所や置かれている状況に関わらず、
夢を追いかけられる環境を、
大好きなサッカーを楽しむことができる環境を、
人として大切なことを学べる環境を、
全ての子どもたちに届けたい。

これが、
大きな社会課題である"スポーツの地域格差"の現状と
それに対する私の想いです。


そしてこの度、このような社会課題の解決に寄与するため、ある取り組みを始めることにしました。
自分の新しい取り組みについてぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。


【オンラインサッカー塾「IPPO」】

この度、このような想いから新しい挑戦を始めます。


【オンラインサッカー塾「IPPO」】を開校します。


実際にサッカーチームを作ることやその場で指導することはできなくても、住んでいる場所によらず、オンラインで、
誰もが夢を追いかけることができる、
サッカーを楽しむことができる、
人として大切なことを学ぶことができる、

そのような環境を届けます。


「IPPO」は同じく筑波大学蹴球部所属の長坂とともに運営していきます。
大学までサッカーをしてきて、さらには学問的にスポーツや教育について学んできた自分たちだからこそ届けられる環境があります。


オンラインサッカー塾「IPPO」は、
名前の通り、学校とは違い塾のように
補完的にサッカーに必要な知識やサポートを得られる環境です。
実際のサッカーの練習は、所属するクラブチームや部活動、スポ少で行い、
そこでは足りないような知識やサポートを補うような役割を「IPPO」は担います。

IPPOによって得られる環境は主に2つです。
1つ目は、グラウンド外ならではのサッカー上達のための知識、サポートを得られる環境です。
2つ目は、サッカーを通じて、人生において何事にも必要な"生き抜く力"を育成することができる環境です。


IPPOで大切にしている「生き抜く力」とは、学校現場や教育学の領域でいわれる「人間性」や「人間力」を言い換えたものです。
「生き抜く力」は、私自身がサッカーを通じて学んできたもので、
また、人生において誰にでも必要な力であると強く確信しております。
サッカーを通じてそのような力を育める環境も「IPPO」の大きな強みだと考えております。


続いて「IPPO」のサービスを説明します。
現状、「IPPO」のサービスは主に4つです。
「授業」「個別面談」「情報発信」「イベント」それぞれについて説明していきます。


まず、IPPOの大きなサービスは、「IPPO」ならではの「授業」です。
授業には、「サッカーIQ」「生き抜く力」「フィットネス」「サッカーノート」の4つがあります。


「サッカーIQ」は、プレー中の判断をするときに必要な原理原則や知識を、視覚的な動画などの教材を交えて学んでもらいます。
これまでは、「サッカーの目的とは」、「4局面とは」、「3つのゾーンとは」といったことを話してきました。

「生き抜く力」は、自立・主体性などとともに、サッカーを通じて学んでほしい社会を強く生き抜くための考え方や行動をサッカー選手のエピソードや自分たちの経験も交えて学んでもらいます。
これまでは、「目標達成能力」、「自信のつけ方」、「リスペクトの心」といったことをお話してきました。

「フィットネス」は柔軟性、体幹筋、体の動かし方などを実際に体を動かして一緒にトレーニングするものです。
自分たちが考える小学生、中学生のうちに身につけておくべき体の使い方高めておくべき能力をトレーニングによって身につけます。

「サッカーノート」とは、大切だとわかっていても継続することが難しいサッカーノートを書くサポートをするものです。
いつもの練習・試合の振り返りや、ノートを用いた目標設定、自己分析などの方法を伝え実践します。


次に「IPPO」のサービスとして、授業の他に「個別面談」があります。
これは子ども、もしくはその保護者がコーチと1対1、もしくは2対1でお話しする時間を作るものです。
子どもは、自分が抱えているプレー面での課題トレーニングの方法、その他の悩みを相談することができます。
自分のチームのコーチや保護者さんには相談しづらいようなことも、歳の近い自分たちだからこそ話しやすいそうです。
保護者は、子どものために何をしてあげれば良いかわからないという悩みを解決できます。
サッカーをやってきておらず不安や悩みを抱えており、それを誰に相談すればよいかわからないという難しさに応えます。


次に、「情報発信」です。
これは主に保護者さんに向けてですが、自分たちが大学までサッカーをして、さらにはスポーツや教育について学問的に学んできたからこそ、保護者さんにぜひ知っておいてほしいような情報を提供するものです。
具体的には栄養のことや怪我のこと、さらには不安になる勉強のことなど幅広くお伝えします。


最後に「その他イベント」は、子どもたちや保護者さんのためになるような特別なイベントを開催するものです。
自分たち蹴球部だからこそつながりのあるプロの選手から子どもたちに向けてお話をしていただくような機会をとったり、その他、学びや交流も含めて子どもたち保護者さんたちの力になるようなイベントを行います。


以上がIPPOのサービスです。
これらのサービスで、オンラインだからこそ得られるサッカー上達のための知識やトレーニング、サッカーを通じた生き抜く力の育成を行います。


住んでいる場所や置かれている状況に関わらず、
夢を追いかけられる環境を、
大好きなサッカーを楽しむことができる環境を、
人として大切なことを学べる環境を、
全ての子どもたちに届けたいと思います。

もし、このnoteを見て興味を持たれたお子さん、保護者さんがいれば、ぜひこちらのTwitterのメッセージまで連絡してください。


おわりに

最後に「IPPO」の名前に込められた思いについてお話できればと思います。


皆さんも「千里の道も一歩から」という言葉を聞いたことがあると思います。
自分のとても好きな言葉です。

どんな偉人や成功を収めた人にも必ず「初めの一歩」があります。
そして、夢、目標、理想の未来のためには「小さな一歩」を積み重ねるしかありません。
そんな大切な「一歩」を踏み出す助けになれるような場所にしたい。


「IPPO」にはこのような想いが込められています。


また、「IPPO」は大きな社会課題に向かう自分にとっても「初めの一歩」です。

自分たちの取り組みがスポーツの地域格差解消のための大きな一歩になれるよう、これからも挑戦していきます。


そして皆さんにお願いです。
自分の想いに共感し、何か力になりたいという想いがある方は、ぜひこの現状を変えられるよう力を貸してほしいと思っています。
本当に、本当に、ぜひご連絡してほしいです。力を合わせましょう。
いいねや拡散だけでも、ぜひとも宜しくお願い致します。



長くつたない文章でしたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからもご支援、ご声援の程何卒宜しくお願い申し上げます。


全ての人に十分なスポーツ環境を届けるために

共に「一歩」を踏み出しましょう。




〇自己紹介と大きな夢の話


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