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人気観光地創出のために【ベンチマーク分析編】

はじめに

こちらのnoteは、人気観光地創出のために【課題分析編】の内容を踏まえたnoteです。まだご覧になっていない方はこちらから↓

第二弾である今回は、ベンチマークとして取り上げた神奈川県藤沢市の観光PRの現状について深掘ります。
現状考察するにあたり、藤沢市の観光PRのポイントを、⑴動画PR、⑵藤沢シティPR、⑶公式Instagramアカウント運用の3つのポイントに分けて考えていきます。


⑴動画PR

藤沢市は観光プロモーションするにあたり、公式観光PR動画をYouTubeに投稿しています。それがこちらです。

この動画は2022年4月25日に公開され、同年9月29日現在の再生回数は1,005回。目立った数値を記録しているとは言えませんが、動画の内容は登場人物が若い男女で、おしゃれな洋楽をBGMに起用したスタイリッシュな雰囲気かつ情報量の多い、若者からの指示を得られそうな動画となっています。前回のnoteで述べた通り、若者の拡散力を生かすことが地域の魅力発信をする上で重要となるため、ターゲットを若者に当てた訴求例の1つとして、有効的な施策であります。
また、英語バージョンの動画も存在しており、インバウンド観光客向けにも情報発信を行なっていることから、日本国内外問わないアプローチを行なっています。


⑵公式HPの充実 藤沢シティPR

藤沢市は「キュンとする町。藤沢」という市独自のコンセプトを挙げ、居住者・訪問者ともにときめく町づくりを行なっているそうです。

みなさん、藤沢にどんなイメージをお持ちですか?そう、暮らすだけで、訪れるだけで、思わず"キュン"と好きになってしまうまちなのです。もちろん、私たちはそんな藤沢が大好き!そしてみんなの大好きという想いが、このまちの豊かなみらいにつながると信じているのです。

―あなたのいちばんの"キュン"もきっとここに。―

https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouhou/citypromotion.html

このシティプロモーションを元に、藤沢市はさまざまな施策を実行しています。数ある中から3つ紹介したいと思います。

①若者応募者限定の動画コンテスト
平成生まれかつ、藤沢市在住・在学・在勤の人限定で応募できる、「藤沢市に行ってみたい!」という気持ちを喚起できる観光PR動画のコンテストを開催しました。以下が最優秀賞を飾った動画となります。

若者視点で藤沢市の魅力をまとめている動画となっており、「行ってみたい!」を喚起できる素敵な動画です。また、藤沢市に普段から過ごす機会がある方にとっても藤沢愛が深まるだろう、特に若者をターゲットに絞り込めている有効的なPR施策だと考えます。

②公式マスコットキャラクター制作
藤沢市には「ふじきゅん♡」というキャラクターがいます。愛らしい見た目で、波から誕生した「ふじきゅん♡」が藤沢市の知名度の低さに悩む市長を助けに行くというストーリーをもつ、地元で愛されているキャラクターです。
ご当地キャラクターの経済効果は非常に大きいことで有名であり、ご当地キャラクターからその土地のことを知るという流れも珍しくはなく、観光PRに一役買っています。

藤沢公式マスコットキャラクター
「ふじきゅん♡」

③メディアPR
藤沢市はメディアプロモーションにも力を入れています。藤沢市の魅力を広く全国の人たちに知ってもらうために、「藤沢メディアプロモーションBOOK」というものを作成し、メディア取材のきっかけになるような、市ならではの話題や自慢情報を掲載して、全国の人に向けて魅力を発信しています。メディアをターゲットに当てて、媒体を作成している自治体は限られているので、ここで認知拡大の面での差をつけられるでしょう。


ここで紹介した藤沢シティPRの内容は、ごくわずかとなっており、藤沢市の観光広報活動の力の入れ具合を公式HPからも伺うことができ、HPの情報充実に繋がっています。


⑶公式Instagram運用

最後に、藤沢市の公式Instagram運用状況について考察します。
2015年11月19日に運用を開始。2022年9/29現在、409投稿、8,895フォロワーを獲得。藤沢市のInstagramアカウント運用のポイントとして投稿頻度画像掲載方法に着目していきます。

藤沢市公式Instagramアカウント
(fujisawakyun)


まず、投稿頻度に関して、藤沢市は、2・3日に1回の頻度でフィード投稿をしています。フィード投稿の頻度は、量より質を重視されており、多すぎても良いとは言えず、できるだけ毎日1投稿更新することが推奨されています。その点で見ると、藤沢市の頻度は行政機関のアカウントであることを考慮すると、程よい頻度となっており、Instagramアカウントの効果的な運用ができていると言えるでしょう。
次に、画像掲載方法については、自分たちで撮った画像を掲載するだけではなく、藤沢市インフルエンサーが撮影した画像をリポストしています。リポストすることによって、在住者目線のより魅力溢れる藤沢市のPRができ、インフルエンサー側のフォロワーからも注目されるきっかけになります。

藤沢市公式instagramアカウント
(fujisawakyun)


まとめ

「人気観光地創出のために」第2弾の【ベンチマーク分析編】はいかがでしたか?
人気を集める都市は、自ら情報発信を強化していることが、今回の考察を通して理解できました。
次回は、これまでの考察を生かして、「館山市がより人気を集めるための施策」を考えていきます。

次回noteでお待ちしております!

株式会社エイチジェイ SNSマーケティング事業部 栁澤智佳



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