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2023年 読書記録 #16『すべてがFになる』

密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。
コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

理系ミステリー

さて、今回私が紹介するのは森博嗣著『すべてがFになる』です!
皆さんは理系ミステリーというと何を思い浮かべますか?

やはり有名なのは東野圭吾の『ガリレオ』シリーズですかね。
何度もドラマ化、映画化されていますし。
『容疑者xの献身』なんかは名作ですよね。大好き。
ちなみに私の出身大学は東野圭吾先生と同じなんです。
だから図書館に東野圭吾コーナーが設けられていました。

おっと、話がそれましたね。
私が言いたいのは理系ミステリーと言えばもう一個あるでしょうってことです。

そう、それがこの『すべてがFになる』から始まるS&Mシリーズです!
主人公の犀川創平と西之園萌絵それぞれ名前の頭文字を取ってS&Mシリーズだそうです。
この2人が出てくるシリーズは他にも四季シリーズやVシリーズなどなど、いろいろあるようです。
全部追おうと思ったら膨大な量になってしまいますね。
しかも森博嗣作品は一冊一冊が分厚いですからね。

そんなこんなで気にはなっていたけどなんとなく後回しにしていたシリーズのこちら、ついに読みました。

初めまして

というわけで初めましての森博嗣さん。
よろしくお願いします。
久々に触れた理系ミステリー、かなり面白かったです。
やはり理系は理系ミステリーに惹かれる運命なのでしょうか。
スタンド使いがひかれあうように。

ま、私は理系は理系でもなんちゃって理系ですけどね!

専門用語マシマシ、ではない!

ちょっと待って!
理系ミステリーって専門用語とか多くて一般人には理解できないんじゃないの?
と思う方もいるでしょう。
例えば、、、『チームバチスタ』シリーズ(これは理系ってより医療ミステリーですが、まぁ広義では理系ってことで)
なんかはもう専門用語マシマシで何言ってるか全くわからないことがありますが、(ちなみに私は『チームバチスタ』シリーズも好き)
本作はそんなことはありません!
専門用語とかはかなり少ないように思います、
トリック自体も理系感は無いので、
理系ミステリーというより登場人物が理系のミステリーという感じですね。
なので理系文系関係なく楽しめるでしょう!

今でしょ

因みに本作、刊行は1996年です。
私が●才の時ですね。おっと、歳がバレてしまう。隠しておこう。
まぁそれはさておき。
1996年の理系ミステリーです。
今読んだら古臭いんじゃないの?
いいえ!そんなことはありません!
詳しくは読んでもらいたいのですが、全然古臭くない!
というか今こそ読めば面白いんじゃないかというレベルです。
私も読み終わってから1996年に書かれたと知ってビックリしたぐらいです。

天才VS天才

みんな好きでしょ?
天才VS天才
先述のガリレオシリーズしかり、
漫画だと『デスノート』なんかもまさに天才VS天才といった感じですよね。
あと最近の『HUNTER×HUNTER』なんかは出てくるキャラがみんな頭良すぎてセリフの量がえげつないですよね。
まぁハンターハンターの話をしだすと無限なのでやめておきましょう。

さて、本作も例にもれず天才VS天才の戦いが見れます。
犀川創平と西之園萌絵、二人とも天才です。しかもそれぞれ少し違う種類の天才。そこに来て犯人も天才ときたらもう面白いに決まってますよね。

タイトル回収

天才VS天才の次にみんなが好きなのは何ですか?
そう、タイトル回収ですよね。
タイトル回収が面白い作品は良い作品という不変の法則がこの世にはあります。
さて、本作のタイトル『すべてがFになる』も見事に回収されます。
なるほど!そう来たか!と。
確かにすべてがFになっています。
完全にやられました。
気持ちいい。

デビュー

理系ミステリーデビューしたい理系諸君も文系諸君も両方楽しめること間違いなし!
是非とも読んでみてはいかがでしょう。


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