【私の勝負曲】受験を共にした曲たち
勝負曲と聞いて真っ先に思いついた曲がある。どれも受験期に聞いていた曲で、かなり不安定な心を落ち着かせてくれた楽曲たちだ。これから受験がある人はもちろん、そうでない人もぜひ聞いて欲しい。
1.Aimer/ONE
大きな旗を持つAimerさんが印象的な曲。アップテンポで前向きな歌詞が落ち込む気分を盛り上げてくれる。特に次の歌詞がいい。
想像以上に歪んだ世界だったとして
Starting over 向こうへ
かかげた手をおろさないで
涙はしまっておいて
高らかに声上げていいよ
君だけの旗 振りかざして
明日を恐れないで
変わらない足取りを You keep on
進んだ先に自分が信じた明るいものがあるかわからないけど、それでも信じて自分のペースで進んでいく。ただ頑張ってというのでなく、自分自身を尊重してくれる応援歌だ。
2.SEKAI NO OWARI/サザンカ
NHKでの平昌五輪のテーマソングであった楽曲。ゆったりとしたメロディで、優しい歌詞をボーカルFukaseが美しく歌う。
オリンピック・パラリンピックというスポーツ向けの楽曲にしては、決してアップテンポとはいえない。しかしだからこそ沁みる曲なのだ。
なぜならスポーツの熱気を体現しているのではなく、選手個人に焦点を当てた曲だからだ。誰よりも努力して自分のゴールを目指す。その姿は受験生に重ねることもできる。
どれだけ模試の結果が悪くても、結果がついて来なくても、それで周りから笑われても、自分を信じて頑張ろうと思える歌詞なのだ。
夢を追う君へ
思い出して つまずいたなら
いつだって物語の主人公は笑われる方だ
人を笑う方じゃないと僕は思うんだよ
誰よりも転んで 誰よりも泣いて
誰よりも君は 立ち上がってきた
僕は知ってるよ
誰よりも君が一番輝いてる瞬間を
この曲の視点の子は誰よりもちゃんと自分を見てくれている。そんな人が優しく背中を押してくれる。それがセカオワの「サザンカ」だ。
3.YOASOBI/群青
比較的最近の曲であるこの「群青」は大学受験の時に良く聞いていた。群青の歌詞はモチベーションを上げるのにとてもふさわしい。
歌詞で描かれる夢はどちらかというとアーティスティックな方で、受験とは重なりにくいと思われがちだがそんなことはない。この曲の主人公の夢を追い求める姿に魅力がある。
感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ
自分で選んだ好きな道へ向かう。力強く前向きなこの歌詞が沈む気持ちを引き上げてくれる。
そしてこの曲の一番の魅力は爽快感抜群の合唱パート。まるで強い風に舞いあげられたような感覚になり、曲が終わる頃には不安は吹き飛んでいる。
おかげで受験当日は一切緊張することなく、落ち着いて臨むことができた。
これから先、もう高校入試や大学入試といった大きな受験はないだろう。それでもこれらの曲を聞くと、あの時の興奮がリアルに蘇ってくる。思い出が染み付いた大切な私の勝負曲だ。
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