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負け組の子供の将来

 資本主義社会から格差社会に移行していくなかで、我が子の将来が心配になったりする。
 僕は家も車もない。外食も行けず子供にはハッピーセットのおもちゃやDAISOのおもちゃ。Amazonで安売りしていた3000円のタブレットを与えている。
 旅行には連れていく事も出来ない。増して、私は社会に保護されて生きている身で模範になれる様な生き方をしていません。
 小学一年生になるのだがコロナでまだ学校には通っていないが教育が始まった時、新しい時代に何を学んでいけば幸せになって貰えるのか私には分からない。

 日本には7662万台の車がある。国民の3人に1台は所有しているのだろう(バスとかもあるから大体の予想だけど)。
 私は持っていない。家も借家だ。貯金もない。
 僕は小学生5年生から家がなかった。親の離婚から一家が離散し宗教にすがって何度も場所を転々と引越しを続け、流れるように僕も転々としたが中学生の時に愛想が尽きた(やくざにどたまをしばかれたのもシャクだった)。
 子供には帰る家があればいいのだけれど、根なし草で生きて来た僕の人生だ。
 僕の根はまだ浅く、葉も弱って、花も枯れてしまった。

 今は知恵しか持っていない。借金の返済に財産は全て投げ出した(命も投げ出そうとしていた)。

 私はそんな父親なのだ。

 何故、産んだのだ?と思われると思う。

 8年前は貯金は増えていた。が、子供を産むのを会社が許さなかった。私は自分をネグレクトして放置していた親の会社で働いていた。
 子供が出来た時、会社から給料が発生せずに何ヶ月も働いて鬱病になって倒れた。

 しかし、傷病手当は4万円しかでなかった。会社は放り出されたが私は役員だったので失業手当もなかった。

 絶望の中。そんな折に自分で事業を立ち上げた(鬱の底が抜けて躁になっていたと思う)。自分でお店をしようとして2週間後には店舗の入居も決めて、公庫から400万円の融資(借金)をこさえてお店を作った。

 家に帰らず、ガムシャラに駆け抜けた6年間だった。毎日毎日毎日毎日働いた。

 失敗したら生命で償おうと生命保険にも入っていた。

 失敗したのに生きているのが今だ。

 我が子は世界第三位の国(日本)の最下層民の子供なのだ。
 我が子は義務教育が過ぎれば何も持って労働者となるのだろうか?

 資本主義社会では持たざる者は全て資本家の駒なのだ。
 資本主義社会では土地も資産も持たない者は罪なのだ。

 あぁ。だから持たざる者は安価で土地も資産も関係ないプログラムの海に没入するんだろう。

 我が子も資本主義の駒になるのだなぁ。

 カエルの子はカエルなのだなぁ。

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