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鏡の中の男

 鏡を見ると健康そうな身体と平気な顔をした無職の男が映っている。ひとりになるとジッとして、家族の前だとウロウロと動く。彼は誰に嘘をついているのだろうか?
 家族の前では平気そうな動きをし自分に嘘をついているのか?
 自分ひとりの時は死にたいと考えじっと何かから耐えて生きたいと嘘ついているのか?死にたいと嘘をついているのか?
 全ては「空」なのだ。との教えには、ではいてもいなくても彼岸に辿り着けるではないか。
 と、この悟りがあっても無くても僕は彼岸に辿り着けるではないか?と。
 そんな風に考えてジッとして、また眠りに落ちて。
 生きていていいことがあるのだろうか?そんな風に考える僕は脳がまたおかしくなっているのだろう。
 病なのだ。今日はまた落ちているのだ。私は晴れの日は調子が悪くなるのかもしれない。
 自分は死を思っているのに、みんなの事はどうだっていいと思っている自分もいてる。
 私は冷たい人間なのだ。友もいない。趣味もない。つまらない人間なのだ。
 ウダウダ言わずに働けよ。ひとりで死ねよ。と思う人も居てると思う。あなたは幸せなのだ。

 本を読もう。みな絶望し、または時に身を委ねて死んでいった者たちばかり。自殺しない者もする者も等しく死ぬのだ。我々はみな死ぬのだ。彼岸の先があるのなら、まだ生きていてもいいではないか。
 この、くだらない世界に迷惑をかけて、すまない、すまない、と言いながら、かっこ悪く、みっともなく生きてみようではないか。
 死ぬほどのプライドがないのが僕だ。
 鏡の中の男はヨガなぞしてるから逞しく映っている。コイツを殺そうとなると骨が折れそうだ。しかも背が高い。もっと弱々しくしてれば良いのに…。
 健康的に寝やがって。まだ、のうのうと生きるか、全く太々しい。

(毎日note更新しても文句しかでないね)
(何も考えずに書いてるからだよ)

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