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絵本セラピー®開催報告。絵本紹介もあります。



ことばのひろば五億の鈴の音presents 絵本セラピー®︎

満員御礼ありがとうございました。

概要

テーマ【ちいさな奇跡は心の宝石】
2024年3月30日(土)non-style  TAMIS 
ことばのひろば五億の鈴の音の事業のひとつとして絵本セラピー®︎を開催。

テーマに合わせた5冊の絵本を選書。絵本の読み聞かせとグループでの対話を楽しみました。

たくさんのお客様にお越しいただきました

読み聞かせはNHKでアナウンサーをされている、福井慎二さんに5冊中3冊読んでいただきました。プロに読んでいただけるとなると選書の幅がグッと広がるのが楽しい。自分で読みきかせすると考えると、実力からして頑張っても6.7分が限度。今回は大船に乗った気持ちで、大作かつ、表現が難しい絵本をお願いしちゃいました。
テーマの決定とそれにそった絵本の選書が私の最大の仕事。どんな絵本を選書してどうコーディネートするのか。対話部分でのみなさんに問いかける「質問」はどのようなものにするのか。本当に毎回とても悩んで、悩んで決めています。
あと進行役としても、押しつけにならないよう、そしてみなさんが安全に快適に過ごして対話できるように心がけて進行しています。

先日テレビをつけたら福井さんがニュース読んでいて思わずパチリ!
クマ目撃ニュースが北海道っぽいでしょう!

 素敵なお客様にたくさんお越しいただき、私自身も、選書した絵本に新しい視点を持つことができました。 著作権許諾を得て読んでいますが、SNS発信禁止の絵本もありますので3冊のみご紹介します。

1冊目の絵本『パンダおかおたいそう』

作:いりやまさとし
講談社(2023年11月)

オープニングは大人気シリーズの中から「パンダおかおたいそう」
この絵本を読み聞かせしながらみなさん一緒に「おかおたいそう」をしていただきました。お耳の体操、おめめの体操、お口の体操と続いて最後はみんなで笑顔に。個人的には年齢もあり顔や口角がどんどん下がっていっているので「お顔体操大事!!」と思っているのもあり、とても惹かれました(せっぱつまった理由)
眼科医から教えてもらった眼瞼下垂にきくまぶたのトレーニングの仕方もお伝えしようと思っていたのに緊張して忘れてしまったのが残念。
1冊目の絵本は本当に毎回緊張します。ここで会場を和ませることができるかどうかってことが絵本セラピー®では大切。この時点で私はもう汗だくです。オープニングの絵本はアイスブレイクなので毎回あまりテーマにとらわれないで会場が楽しくリラックスできる雰囲気になることを重視して選書しています。
パンダシリーズの絵本や楽しい動画は↓こちらでもご紹介しています。

2冊目の絵本は発信できないので3冊目のご紹介になります。当日は2冊目の絵本のあとに、同じテーブルのみなさんと、3つのポイントに絞って自己紹介するワークを行いました。

さぁここまで来たら会場の雰囲気はかなりリラックス、わきあいあいとした様子も見られるようになります。

3冊目の絵本 『人形から届いた手紙 ベルリンのカフカ』

作:ラリッサ・トゥーリー
絵:レベッカ・グリーン
訳:野坂悦子
出版社:化学同人(2023年11月)

こちらは長めのお話なので、自分で読み聞かせするのならば選ぶのに勇気がいる絵本。
長さだけじゃなく、登場人物が、フランツ・カフカ、小さな女の子、人形、カフカの恋人ドーラとなっている。人形からの手紙部分も結構長く、登場人物の読み分け、当然、さらに地の文もありとても難しい…。

けれどそこはさすが福井慎二さん。たっぷりと物語の世界へ入り込ませていただきました。伝えるプロ、朗読のプロの読み方、私もとても勉強になりました。
福井さんいわく、絵本は難しい、まだまだ挑戦中とのこと。昨年も歌のある難しい絵本をお願いしたのですが(難しいの丸投げ)素晴らしい読み聞かせを聞かせていただき、プロのお仕事に惚れ惚れしました。できる方は謙虚!

この絵本は映画を1本見たくらいの素敵な物語です。この絵本の後に、自由に感想を話すワークを入れたのですがその時のシェアが実に深かった。

誰もが子どもの時に体験する喪失体験(この物語では女の子がお気に入りの人形を失くしてしまうのです)そのような心理的な意味合いが含まれているのでは…というような深い読み込みをされている方もいらっしゃいました。
この物語はノンフィクションではありませんが、実際にカフカが人形を失くした女の子に、人形からの手紙として手紙を書いてあげていたという記録はあるそうです。けれど残念ながらその手紙は残っていません。
ちょっとイメージの違うカフカ。そんな部分に興味を持っていただいた方もいらっしゃいました。

これは今回のテーマ「ちいさな奇跡は心の宝石」にピッタリだと思ったのです。少女とカフカとの偶然の出会いも奇跡なら、失くした人形から手紙が来るのも奇跡。少女の心に寄り添しいながらも自分自身の命の期限を感じてるカフカにとっても奇跡だったと思えます。
見ず知らずだった人とふとした出会いからお互いを思いやる素敵な時間が積み重ねられていきます。それはきらきらと光る宝石のような思い出だと思うのです。

開催中の様子

4冊目の絵本『ゆうやけにとけていく』


作:ザ・キャビン・カンパニー
出版:小学館(2023年7月)
こちらも福井さんに読んでいただきました。こういう詩みたいな絵本も読み聞かせのちからが出ますね~。聴き入りました。

書店でこの表紙を見てハッとひきこまれました。なんとも言い表せない美しい色のゆうやけ。モネの絵を連想させました。
絵本の中身も本当にすべてが美しい絵画。そしてちょっと懐かしい雰囲気もある。いろんな場所でいろんな人がゆうやけを見ている。そんな日常の1コマですが、それはとてつもなく美しく、尊い。毎日が奇跡なのです。
そんなことに気づかされてくれる1冊です。

この時のトークでは、私のバイブル「センス・オブ・ワンダー」の中の1節もご紹介しました。甥のロジャーと美しい星空を見た時のエピソードです。
自然は奇跡そのもの、みんな知っているけど、忙しくて後回しにしたり、気付かなかったり。ふと立ち止まりゆうやけや星空を見上げる余裕が私にも必要。

この絵本のあとはみなさんの「ちいさな奇跡体験」をグループでシェアしていただきました。全員の前で発表していいよという方には、みなさんにシェアしていただきました。ご協力ありがとうございます。
奇跡を感じると感謝の心がわきあがるものなのだなとみなさんのお話を聞きながら感じました。みなさんから様々な方へのたくさんの感謝の声を聞いて、会場全体が最高に温かい雰囲気になりました。自分に対する感謝の言葉じゃなくても、そんな素晴らしい効果で私までハッピーに。

熱心に聞いていただきありがたかったです。

絵本セラピーまとめ

5冊目はSNS発信不可とのことだったのでこちらでは割愛させていただきます。
5冊目は4冊目からつながっていけるように夜にまつわる絵本でした。
ゆうやけ(夕方)→夜→朝とつなげたかったのです。ピッタリの絵本を見つけることができて、許諾もいただけたのが私の今回の「ちいさな奇跡」かな。
いろいろ至らない私ですが、絵本の持つちからで参加したみなさんにもご満足いただけたような気がしました。
ご参加いただきましたみなさまありがとうございました。

会場となったnon-style  TAMISさんで出してくれたスイーツはこんな素敵な手作りの一皿。フルーツも乗っていて豪華でビックリ。
本当に親切にたくさんご協力いただきましてありがとうございました。
 

「ことばのひろば五億の鈴の音」情報

今回主催のことばのひろば五億の鈴の音のHPはこちらから
トップページ | kotobanohiroba5 (kotoba-no-hiroba.org)

現在、9月8日開催される朗読会の読み手さん募集しています。
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