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読書感想:『相手の結果を100%引き出す 実践!PEPTALK』


書誌情報


『相手の結果を100%引き出す 実践!PEP TALK』
日本ペップトーク普及協会
著:浦上大輔 監修:岩﨑由純
フォレスト出版(2019年3月)

読みやすい本です

本の内容紹介(アマゾンより)

◆ドラマでも話題となった「人を励ます」話し方、ペップトークの決定版

ペップトークとは、もともとアメリカのスポーツ界から生まれた、試合前に監督やコーチが選手の緊張をほぐし、やる気に火をつけ、最高のパフォーマンスを発揮できるようフィールドに送り出す話術です。

そして、このペップトークをリーダーや指導者、教師、親などが相手を励ましたり、やる気にさせたりする話し方として日本で体系化したのが、本書の内容です。
このペップトークを使って、大きな変化を遂げた事例がたくさん出ています。

Amazon紹介文より一部抜粋

この本を手に取ったきっかけと私が最近心に残ったペップトーク

記録によると2022年に購入。積読から掘り起こして読みました(すぐ読み終わったからさっさと読むべきだった)
これを購入した理由は、野球をしている息子に、試合前や応援の時などに、どんな言葉をかけたら良いのかなって考えることが多かったので。
どうせなら意欲がわいてくるような言葉がけがしたいと思ったのです。
スポーツマネジメントも少し勉強した方が良いと思い、いくつか購入した本の中の1冊でした。

もともとPEPTALKとは上記の紹介に書いてあるようにスポーツ界から生まれた話術。よくスポーツ中継でも見かけますよね。試合前に監督が熱い檄を飛ばしている様子。映画などでも出てきます。ここ数年話題になったのはWBC侍ジャパンで大谷選手が言った「憧れるのはやめましょう」でしょうか。

「憧れてしまったら、超えられない。僕らは超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」

侍ジャパン名言で振り返るWBC

【侍ジャパン】“名言”で振り返るWBC 「もっと大きくなるため宿題」「憧れるのをやめましょう」「野球ってこんなに面白かったんだ」…|日テレNEWS NNN (ntv.co.jp)

選手の立場での言葉でしたが、チームメンバーだけではなく、50代のおばさん(私)含む、日本中が奮い立った!
感動があり、モチベーションを上げ、パフォーマンスを発揮できるような言葉。こういうのがペップトークだと思います。この本にはそのような事例がたくさん載っていて、読んでいるとこちらも元気になってきます。

感想


この本にはペップトークについて、どうやったらそれができるのが、どんなことが大切なのか詳しく書いてあります。
トークというかスピーチでもあるのですが、相手があってのコミュニケーション。

大切なことはやはり相手との信頼関係(ラポール)ラポールという言葉は知りませんでしたが「互いに親しい感情が通い合う状態、打ち解けて話ができる関係」だそうです。信頼し、信頼される関係性とも。
それがあるからこそペップトークは相手の心に届くのだと書かれていました。私もそこが一番大切だと感じた。
ペップトークができる人のことを「ペップトーカー」というのですが、「ペップトーカー度チェックリスト」という20個の質問で、今の自分がどれくらいペップトーカーなのか診断できます。

私は17点「もうすでにペップトーカーです。この本の内容をもとにさらにパワフルでステキなペップトーカーを目指しましょう!」でした。

調子にのっているわけではありませんが、私はこの本を読んでいて、自分でも「私は基本的に既にペップトーカー」と思ったのです。
コーチングやマネジメントやコミュニケーションを学ぶ中で、あとは人生の経験の中で身に着けて来たことだと思います。
特に仕事でたくさんの人たちとコミュニケーションを取り、主に励ます役割が多いので、どう言ったら伝わるのか、あるいは喜んでもらえるのか、元気になってもらえるのか、やる気を出してもらえるのかは重要事項です。

よく聞く、相手を認める、即時フィードバック、捉え方を変える、ポジティブに、などは私も日頃気を付けていることです。

ペップトークは基本的には下記のような組み立てになっています。

ペップトークの組み立て4つのステップ
①受容(事実の受け入れ)
②承認(とらえかた変換)
③行動(して欲しい変換)
④激励(背中のひと押し)

実践!PEPTALK より

これだけを見ると理解しづらいかもしれませんが本文では事例が豊富に入っていますのでとてもわかりやすいです。
スポーツに関して学ぼうと思って読みましたが、これは日常的にも仕事にも役立つ情報だと思いました。

私はもう既にペップトーカーと言いましたが、息子に対してはそうなっていないかもしれないとも思った。なぜなら野球については夫に任せきりで、まずそこの信頼関係がなっていないので何を言っても届かないのでは・・・と。
夫はとても息子に寄り添い、才能を信じ、心から応援して時間も手間暇もかけています。息子のためになることをよく考えてくれて私も感心することが多いのですが、若干「プッペトーカー」(ペップトーカーの反対で、相手のことは思っているけれど厳しくネガティブな表現が多い人)

愛情たっぷりで本当に息子のためにがんばってくれているのにとってももったいないと感じた。なので早速そのことを伝え、この本を紹介して内容を説明してみた。ペップトークにあてはめてみよう。

①受容(事実の受け入れ)

息子君のこと心配だったり、ちゃんとやってもらいたいのはわかるけど、パパの言い方ってなんだかちょっとキツかったり嫌な気持ちになる言い方のことあるよね。

②承認(とらえかた変換)

パパがいつも息子君に寄り添って才能を信じて本当に献身的なのはもちろん知っているし感謝している。心配だからそういう言い方になるんだよね。

③行動(して欲しい変換)

だからあまりキツイ言い方とかしつこく言うのではなく、もうちょっと優しくいってみたり、日頃がんばっていることもえらいねって言ってあげて欲しいな。息子君思春期なのもあって反抗的なことも多いけど、根本的にパパのこと大好きだからパパに褒められたいって思っていると思う。

④激励(背中のひと押し)

そうしたら息子君、やらされ感じゃなく自分で動けるんじゃないかな。私は前向きな言葉はかけられるけど、いつも一緒にがんばっているパパが言ってくれるのが一番嬉しいと思う。
私ももっと野球のこと関わっていくようにするから一緒に協力して息子君がもっと楽しくそして才能伸ばしていけるようにしよう!

ペップトークは特に意識しないで話しましたが4つのステップに整理するとこんな感じでした。

結 果

翌日からもう声がけが変わりましたよ。夫は本は読んでないですけど(笑)
子どもたちに対してとても愛情深い人なのでパッと変えられるのです。

お互い足りないところがある夫婦ですが、力をあわせて子どもたちのためにできることをしていきたいものです。

日本ペップトーク普及協会ホームページ

こちらのHPを確認すると、セミナーや講師養成もされているようです。私も興味深々。学んでみたいです。

日本ペップトーク普及協会ホームページ - 一般財団法人日本ペップトーク普及協会 (peptalk.jp)






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