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決戦は日曜日 MGC観戦 四谷三丁目-神宮外苑 19.09.15 11:29

決戦は日曜日。MGC、マラソングランドチャンピオン=東京オリンピックマラソン代表選考会の朝。東京オリンピックのマラソン代表は、日本では珍しい一発勝負の選考会での決定戦となった。

神田から選手を応援しながら銀座まで歩く。銀座から丸ノ内線に乗って四谷三丁目へ。そこからスタート/ゴールの神宮外苑銀杏並木まで歩こうという魂胆。時間的に男子のゴールには間に合わないだろうが女子のゴールまたは最後のデッドヒートが見られるのではないか。淡い期待で地下鉄に乗り込んだのです。

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四谷三丁目について、地下鉄駅から表に出ると、ちょうど男子がゴールしたようで花火?の音とファンファーレ、ゴールを知らせるアナウンスが聞こえる。銀杏並木から四谷三丁目まで響く大ボリュームで、アナウンサーがマラソン一大イベントの男子のゴールを絶叫している。

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そうか、男子はゴールしたのか。移動中のラジコによると、銀座では一人旅を続けていた設楽選手は結局市ヶ谷の上り坂で集団に飲み込まれて馬群に消えた。最後は39キロ地点でスパートをした富士通の中村選手が優勝、二位には前評判からビック4と呼ばれた服部選手が、同じくビック4で日本記録保持者の大迫選手が三位。
2位までは東京オリンピック出場の権利が、三位の大迫選手は、今後指定の大会で日本記録を破る選手が現れなければオリンピックへ・・・ということに。男子の残された大会は、福岡国際、東京、びわ湖毎日の3大会。好記録が期待できるのはわりと平坦な東京。選考に漏れた実力選手はそこをターゲットに日本記録を狙いに来るはず。三位の大迫はどうするのか。多分東京の記録が日本記録を上回らなかったとしても、万が一負けるようなことがあれば、負けてオリンピック代表はおかしいだろうと叩かれるだろうから不参加で日本記録を突破しないことを祈るのみか?東京マラソンでどうか雨でも振りますようにと今から天に祈り続けるのだろうか?そんな状態では今後の練習も身が入るまい。日本記録保持者にして優勝候補の一角は身から出た錆とは言え微妙な立場に立たされてしまった。

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四谷三丁目から外苑西通りへ。国立競技場へと歩いていると女子選手がやってきた。
記者会見ではおしゃれで美人だった選手も酷暑の中42キロも走った後では流石にフラフラ。かわいそうになるほどの疲労感。それでも前へ前へと歩を進める姿は感動的だ。

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トップは圧倒的な強さの天満屋前田選手。2位には沿道に赤い応援団が大挙していた日本郵政の鈴木選手、三位にやはり天満屋の小原選手。二位と三位の差はゴールで4秒。たかが4秒されど4秒。大きな4秒だなぁ。

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女子も男子と同様二位までが自動でオリンピックのきっぷを手にする。第三候補は女子の場合、今後の選考規定のタイムがが日本記録ではなく、2時間22分22秒と極めてゆるい。女子に残された試合は、さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの3試合。記録は誰でも作れそうだ。女子の今後は予断を許さない。

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しかし、東京オリンピック選考試合に世界陸上出場選手が出られないっていうのも納得がいかない。は、今はおいておこう。

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神宮外苑いちょう並木まで、途中ホープ軒でラーメンを食べながら歩く(笑)
たどり着いた銀杏並木では一般人を閉鎖して女子の表彰式の最中だった。
最後の記念撮影はやはり、オリンピックのきっぷを手中にした二人で行われていた。二位と三位の間の4秒は無限に近い差となっている。
男子も女子も代表に決まった二人は歓喜の夜になるだろう。三位に沈んだものは忸怩たる気持ちだろう。三位の選手がどうするかはわからないが、もう一枠はまだ残っている。残された少ないチャンスを誰がどうやって掴み取るのか。当分の間マラソンへの興味は尽きない。



P.S.

ちょうど昨晩、国際オリンピック委員会IOCが東京オリンピックの酷暑対策としてマラソンと競歩の札幌での開催を検討中というニュースが報道された。国民の意識を見るためのアドバルーンだろうか?ホンキの話か?文句が出なければアドバルーンがホンキになるのか?

今まで酷暑の対策をと練習をしてきた選手はどう思うか?酷暑に苦しむのはマラソンや競歩の選手だけなのか?ドーハの世界陸上の結果がIOCを動かしたのか?なぜ札幌なのか?

最初から東京で真夏にオリンピックを開催するなんて決めなければよかったのだ。コンパクトでスマートな東京オリンピックはどこに言ってしまうのか?なぜ前回同様10月開催にしなかったのか。どうせ一部の金儲けのための日程だったのだろうが。裏側ばかりでおもてなし。とんだ茶番。浅はかに8月開催を決めた連中は腹を切るべきだよなぁ。



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