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高千穂高校のフィールドワーク ―農業と林業の視点から―

前年度に続き、宮崎県は高千穂高校のフィールドワークを受け入れました。
「南小国探求プログラム」と題した今回の取り組みは、希望した生徒さんたちが実際に南小国町を訪れて、地域で挑戦する事業者さんを知り、高千穂町の魅力を再発見してもらうことを目的としたプログラムです。

まずはMOGでの説明と見学からスタート。

農業の現場へ

最初に訪れた事業者さんは、下城きのこ園さん。

南小国町で三代続く原木栽培のしいたけ農家を継ぎながら、食べチョクや Oisix等のネット販売を推進し、「しいたけ嫌いがもっと嫌いになるしいたけ」等のキャッチコピーをつけてブランド化されています。

代表の下城亮輔さん
実際に原木を持って、どれくらいの重さなのかを体験してもらいます。

続いて、コマ打ち体験をさせていただきました。

手渡されているのが原木。

生徒の皆さんは初めての作業に戸惑いながらも、より早くより正確にと意識する姿勢が垣間見えました。

コマの早打ち競争をしたりと、楽しさや難しさを味わうコンテンツもご提供いただきました。

上位3名による決勝戦。

続いては作業場の見学。

道具の並べ方についてもお話いただきました。
いつ誰が見ても何がどこにあるか分かるように常に整理しておくことが重要だというお話に、生徒さんたちも納得の表情。

壁に整理された道具の数々。

コマ打ちした原木は、軽トラに乗せていきます。

ランチタイム

次に向かった場所は、総合物産館のきよらカァサ。
ここで提供している、地元の食材をふんだんに使用したお弁当を食べてもらいました。

昼食を食べた後は、物産館でお土産を購入する生徒さんも。

林業の観点から

最後に向かったのは、株式会社Forequeさん。

代表の穴井俊輔さん。

南小国町で三代続く製材所を継ぎながら、小国杉を使ったさまざまな製品を開発するインテリア・ライフスタイルブランドの「FIL」を立ち上げたり、2023年5月には地元の職人と里山から切り出した素材で建築された和風建築のカフェ「喫茶 竹の熊」をオープン。
いずれも森林資源を余すことなく循環利用することが特徴です。

杉の葉。

ファブラボを併設しているので、その取り組みも併せて紹介いただきました。

小国杉を活用したアロマオイルを実際に嗅いでもらったりと、その可能性の一端に触れてもらいました。

場所を移して、「喫茶 竹の熊」へ。
馴染みのない建築に驚く生徒さんたちと引率の先生たち。

こちらで提供されているドリンクも実際に味わってもらいました。

ブランド立ち上げの経緯などもお話いただき、生徒さんたちにとっても非常に刺激のある内容だったかと思います。

フィールドワークを終えて

終了後の生徒さんたちへのアンケートでは、

自分が行ったことがない所に行き、初めてのことを体験することができてとても楽しくていい経験になりました。行く所先々で様々な視点でお仕事の話や地域のお話をしてくださったのでとても勉強になりました。

今回の「南小国探究プログラム」を通して新しく知ったことをたくさん得ることができました。またどちらの場所も初めて行った場所だったのでとても刺激を受けました。南小国町も高千穂と似ているところが多いなと感じました。

といった感想をいただきました。
今回の授業が、生徒の皆さんにとっても少しでも先立つものになれば幸いです。

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