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#222 違って見える景色


朝、久しぶりに満員電車に揺られ
オフィス街と言われる場所へ

朝のオフィス街
普段みている景色とは違って見える

「普段」
ルーティン化された日々
見える景色が滞っている

「同じ日は1日としてない」
ということは分かっているが
それでも
同じような繰り返しをしているなあと感じる
同じような繰り返しをすることに安堵を覚える


今日
たまたま休みで
たまたま通院があって
たまたま自分で決めた朝活ブをしていて

それが重なり合った結果
わたしは満員電車に揺られたし
朝からここにいる


久しぶりに乗る満員電車は
いろいろな匂いがこもっている
「ああ、強烈!この車両は微妙だったかしら」
「ああ、でも満員電車なんだからどの車両もこんな感じよね」
なーんて
匂いに敏感になる

久しぶりに乗る満員電車は
今日限りしか会わないであろう人がたくさんいる
「このひとは、まだ眠そうだ」
「このひとは、鞄もってないしなんだか身軽だな」
「このひとは、IT系の若手社会人っぽい」
なーんて
わたしの完全なるイメージによる人間観察が始まる

窓から外を眺めていると
まだ早いのにビルの中ではもう働いている人がいて
「おかげさまで、世の中回ってます!」って思う


電車って面白い


駅前で外を眺めながらコーヒーを飲んでいると
朝から沢山の人が通っていく

カフェの店員さんは元気が良くて
曇った空
淀んだ空
ちょっとブルーな空を蹴散らしてくれる

おそらく
これから職場へ出勤するひとたち
スーツをビシッと決めて
足早に通り過ぎていく
「おお、これぞサラリーマン!」


こうやって
人間観察をしていると

何気なく歩いているときの「歩き方」や「表情」って
第三者にとっても結構重要なんだと感じる

たまたま目についた人が
ビシッと柔らかい表情で歩いているのを見るのと
重い足取りで眠そうに歩いているの見るのなら
やはり前者がいい
自分のモチベーションだって上げてくれる


久しぶりに
ルーティン化された日々とは違う始まりをしたことで
感覚が刺激される


繰り返すことで出来上がったルーティン
自分に染み込んでいるから
安心する

出勤時
たかが10分程度の自転車の道のり
それでもルートはかなりあって
どこを曲がったっていい
それでも
いつも通る道ではない道を選ぶことをためらい
結局はいつもの道を無意識に選んでいる


その無意識に「安心」を選ぶことは
悪いことではないし
自分が作り上げた「安心」なんだから
存分に選んでいい


それでも
たまに、こうやってたまに
「安心」から外れて
ルーティン外のことをしてみると
それはそれで
新たな発見に出会える


そんなことに気づいた平日の朝





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