見出し画像

50代オッサン気まぐれ旅③

こちら↓をお読みいただいてからの方が、本文を楽しめます。

琵琶湖疏水が、轟音を立てて迫ってくる。逃げないと。ほら、早く!いや、分かってるんだけど足が動かない。なんでなんで、いつも逃げ足は早いのになんでこんな時だけって言っている間にああもう琵琶湖疏水が目の前にうねりを伴ってああ〜…

あれ、夢か。え、もう9時。いかんいかん、早く出発しないと。カーテンを開ける。目の前には8月の陽光を受けて銀色にギラギラと輝く琵琶湖が…小さく見える。

気まぐれ旅2日目。さて今日はどこに行こうか。京都は人種のるつぼと化しているので、行きたくない。静かなところがいいなー。帰りのことも考えて…そうだ北陸新幹線、敦賀から乗ってみよう。琵琶湖から日本海まで各駅列車の旅、なんて素敵じゃない?無駄に時間がある時にしか出来なさそう。

夢に出てきた琵琶湖を左に眺めながら、大津駅を出発。

ただのローカル列車旅もいいけど、名所旧跡も行ってみたいよね。どこかいいとこ

「次はいしやまー、いしやまー。」

あ、そういえば石山寺。大河ドラマの舞台にもなってるしね。知らんけど。

京阪電鉄の駅も電車も、とにかく源氏物語一色。ここぞとばかりに大河ドラマで観光客を誘き寄せようとしている感がひしひしと伝わってきます。

何はともあれ石山寺。京阪石山寺駅で下車し、もはや暴力が日常化したといっても過言ではないぎらつく太陽光線の下、歩くこと10分。

石山寺に着いたのはいいのですが。

舐めてた…そうだった、石山寺じゃん。石「山寺」じゃん。

そうなんです。山寺ゆえに、お寺は山の中に林立しています。山を登りながらお寺を拝見する感じ。

暑い、坂、暑い、坂、暑い、坂…

あぁ、ここが紫式部が源氏物語を書いた場所なのね。紫式部が見た琵琶湖の眺望は今も変わらないのかな、なんて思いを馳せる余裕が全然ないくらいの暑さ。坂、坂、そして坂。

あと300円払えば観覧できた源氏物語展を見る元気もなく、早々に石山寺を退散した次第。

昔は暑さなんて関係なくガンガン歩いて色んなとこ行ったのになー。年取ったなー。いや、地球温暖化か。地球温暖化が僕から若さを奪っ(以下略)

さ、次の目的地はどこでありましょうか!?

次は…

#エッセイ
#夏の思い出

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?