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50代オッサン気まぐれ旅④

こちら↓をお読みいただければ、続きをなお楽しめます。

暑さ、坂、暑さ、坂、そして暑さ、坂。VUCAな時代を象徴するが如く、終わりの見えない暑さと坂は続いていく。目指すは天守閣。なんでこんなことに…


つい先日のこと。ReHacQにて石丸さんが彦根一日市長になった番組を見た。あー、彦根かー。ひこにゃんに会いに行こうかなぁ。


そう思ったのが運の尽きか、はたまた運の始まりか。いやいや、この苦行まがいの上り坂の先に、きっと大吉が待ってるんだよ。


そ、そうね。もー帰ろうよー疲れたよー!!!隣では小さな男の子が盛大に叫んでいる。「いいなー、子どもは。思ったことをそのまま言えて。大っきくなると、言いたいことも言えなくなったりするんだぞー。」「さっきは山寺。今度は山城。彦根城は江戸時代に建てられたんでしょ。江戸時代であれば敵が攻めてくることもなかったろうに。山城にすることもなかったんじゃないの。」などと誰にいうでもなく独りごちながら黙々歩く。できるだけ上を見ずに。

あー!!!ようやく見えた!天守閣!!やったーーー!!きっと大吉の意味はここにあったんだ。天守閣からの眺望はさぞかし美しいことだろう。ここまで頑張ってきてよかったー!ようやく努力が報われる!!「ただいま天守閣が大変混み合っているため、入場制限を設けておりまーす」…_| ̄|○はぁ。大吉の効力。並んでまで待つ根気も日陰もなく、早々に退散することに。あ、写真だけは撮っていかないとね。

さ、帰ろ帰ろ。次次!

彦根駅前のデパートに寄り、道中読む本を新たに買い足し、次の旅へ。

それにしても、石山でも彦根でも同じことを思ったのですが。

人がいない。観光客以外の人がいない。ここに来て、日本から人が減っていることをひしひしと感じる。

京都とここの差は、なんなん?

考えても答えの出ない問いを抱えながら、在来線各駅列車のひとり旅は続く。

#エッセイ
#夏の思い出

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