身体の仕組み ~低血圧症について~

【取り急ぎです!】 

 今、コロナウイルスの影響でライフスタイルやワークスタイルがテレワーク、オンラインなど外から自宅へ移行して、生活リズムが変わり、自律神経が乱れている方が多く見られます。 そのため、急遽このコラムを作成しました。

皆さんは、低血圧ではありませんか?

 その原因の一つとして、自律神経の乱れが上げられます。 そもそも、血圧とは何か、ということをお伝えいていこうと思います。 


 ヒトの身体には、循環の機能が備わっています。 

 この循環により、栄養素を運んで代謝産物を運び、身体の一部から他の部位にホルモンを運搬することができます。 そのために、心臓や血管、血液(体液)があり、組織に栄養素を送り届けるのが血液です。 

この液体を運ぶ原動力が、血圧です。 


 血圧は以下の式 【血圧=総末梢抵抗×心拍出量】 で表されます。 


 最大の血圧を、 最高血圧 maximal blood pressure または 収縮期血圧 systolic pressure 、 最小の血圧を最低血圧または 拡張期血圧 diastolic pressure と言います。 

 測定方法は 

1.上腕にマンシェットを巻き、中に空気を送って血管を圧迫します。 

2.マンシェットをゆっくりと下げて、最高血圧(収縮期血圧)以下に達すると、コロトコフ音が拍動ごとに聞こえる。 

3.音は、次第に増大し、ほぼ一定に保たれるが、さらに下げると急激に消失する。このときの圧を最低血圧(拡張期血圧)といいます。 

※ 聴診法では、最高血圧と最低血圧が、触診法では最高血圧が測定されます。 ~低血圧の定義~ 一般的に上の血圧が100mhg以下の場合を低血圧といい、低血圧症と呼びます。低血圧は、4種類に分けられ、


1.本態性低血圧症 原因はあきらかでなく、なんらかの自覚症状がある。 

2.症候性(二次性)血圧症 心臓疾患・内分泌系機関疾患、自律神経失調症といったほかの疾患、薬の副作用など。 

3.起立性低血圧 急に立ち上がったときや、長時間たっているときなど、自律神経による血圧の調整がうまく働かず、低血圧を生じ、それに伴って何らかの症状が起こるもの。 

4.食事性低血圧症 食事の際、胃と腸の血流が増えて、全身の血流が減少し、急に低血圧となり、何らかの症状が起こるものです。


 低血圧の症状は、 めまい、立ち眩み、頭痛、全身のだるさ、動機、頻脈など。 朝の目覚めが悪い、起きられない、不安感、不眠、食欲不振なども挙げられます。 


 補足です!


 血圧を作り出す重要な要素である心拍出量は、前負荷(静脈還流量≒循環血液量)、後負荷(末梢血管抵抗)、心収縮力、心拍数の4つの因子によって規定されます。


また、脳内に自律神経系の自動調節能があり、臓器血流が一定に保たれるようになっています。 血圧は、自律神経系(交感神経と副交感神経)の働きのバランスによって変動します。 


 交感神経活動が抑制される(副交感神経が活発になる)と、血管抵抗が減少して血流量が増大し、 交感神経活動が活発になる(副交感神経が抑制される)と、血管抵抗も増加して血流量が減少します。 


自律神経を整えるためには、 一般的に、生活リズムを整えることが需要になってきます。 そのための方法を6つ挙げますね。 

 ①朝起きて、陽の光を浴びる!

 ②朝、昼、夕と三食栄養バランスの偏りなく食べる! (適量・腹八分目、まごはやさしいを基本に摂る、よく噛む<一口30回>)

③水分をこまめに摂る! (一日体重×40ml、目安は50kg成人で約2リットル) 

④日中にウォーキングなどの軽い負荷の有酸素運動を20分以上行い、休養をとる! 

 ⑤夜、シャワーで済ませず湯船に15~20分浸かる! 

⑥寝る前に強い刺激(コーヒーやアルコールを飲むことや長時間スマホやパソコン、テレビを見ること)を避けて質の良い睡眠を十分な時間(6~7時間以上)とること!です。 (低血圧の原因がすべて自律神経に起因するわけではないのですが、血圧が安定しているの大半は、この生活リズムを整えておられる方です←※主観も入っていますのであしからず) 


 大切なご自身の身体を守りながら、一日一日を最高のパフォーマンスで過ごせるよう、人生の質(Quality of life)を高めるために生活のリズムを崩さず、整えながら過ごしていきましょう!!

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