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天才    三島由紀夫に   ついて



















放っといてもいずれみんな死ぬ、って、確定未来を、自らの意思で、その時を待たずにする、ということは、天才三島由紀夫だと、人間の勝利、理性の勝利、みたいなことを、考えたのかもしれない。













でも、やっぱり生物学でいえば、壊れた生き物、ってことになると、僕は、思う。












だから、生き物人間は、変わった生き物、だなあと、思う。









三島由紀夫は、自殺したけれども、もしかしたら、あの天才は、天才だから、当然、感覚が日本刀のように鋭くて、人間以外の生き物は感じ無いのかもしれないけれど、大方の人間は感じる、死の恐怖、を、天才だから、それを、天才の日本刀のような鋭い感覚で、感じて、その人並み以上に感じる死の恐怖を、自らが克服するためには、自らの手で自らを殺すことが、もっとも、自らが納得する確実なこと、だったのだ、と、僕は、思うのだ。






だけど、自らの故郷を思う、こころ、も、当然人一倍あったのは、言うまでもないないが、でも、三島由紀夫みたいな人間は、自分の口から、わたしは死ぬのが怖いです、なんてことは、とてもじゃないけど、言えない人間なのは、間違い無い。







だから、自分のなかで、カッコいい方法で、自分を殺した、のだと、僕は、思う。








故郷を、思うこころも人一倍あり、切腹の痛みの恐怖、以上の、死の恐怖、を持つ、天才は、








だから、あの風景を、選択したのだ。

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