haruka

歌を作ったり、誰かと一緒に演奏したり、汗かいて踊ったりすることが好きな人間。 保育士。

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歌を作ったり、誰かと一緒に演奏したり、汗かいて踊ったりすることが好きな人間。 保育士。

最近の記事

つぶされてたまるか

「前へ習え!」をかっこよくやることに価値を見出していた小学生も、やがて太宰治に出会い、ロックやパンクに出会い、生き延びたい一心で「従う身体」を脱いでいく過程でフェミニズムに出会い、茨木のり子に出会い、憲法を改めて読んでみたりして、保育を通して改めて人間を知り、そのうち議員になったりします。 差別をなくして、戦争をなくして、地球と仲良くして、自由に生きられる世界になるまで死ねないねって思った時から30年くらい経ちました。 何の話かと言うと、都知事選の直前まで議会だったから、

    • 西宮中学校と周辺区立施設の施設マネジメント計画

      今年度から杉並区では、新しい総合計画・実行計画に基づき、これまでの施設再編整備計画について見直し改定を行なった施設マネジメント計画に沿って、各地域の区立施設についてワークショップ形式で対話の場を持つことになりました。 その最初の一歩となるワークショップが、 ・西宮中学校と周辺区立施設 ・浜田山駅周辺の区立施設 ・上荻会議室跡地と周辺区立施設 の3ヶ所でスタート。 9月までに行う全5回の予定のうち、今週末に2回目が各地域で行われています。 施設再編整備計画では、住民から

      • なんとなく。

        5月3日、憲法記念日。 毎年この日だけでも、憲法を読んだりしてみるってのは、いい考えだと思う。 私のお気に入り条文は、第13条。 『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』 権利と義務 杉並の区議会でも子どもの権利とか多文化共生とかが話題になることが増えてきて、人権がそもそも何なのかが問われる場面がある。その中で、「権利と義務はセットです」みたいな話

        • indie

          自分の言葉で語ること。 知らないとか拙いとかはどうでもよくて、自分の頭で考えること。 他人の世界観に飲み込まれそうな時に、足元の生活実感から世界を見直すこと。 不用意に傷つけられてしまうことを避けたいから、自分が行く場所が安心できる場所かどうかを、情報をかき集めて確かめてから出かけていくようになった。 おかげで、行けない場所も増えた。 あの本屋にはヘイト本が平積みされている。 あのライブハウスでは未だにセクハラが許容されている。 自分が無知でそれらを見逃したり受け流し

        つぶされてたまるか

          議員1年目が、もうすぐ終わります。

          ここ1週間くらい、本当に、本当にたくさんの素敵な女性たちに出会ったり再会したりしている。 杉並で一緒に何かをやろうと企てたりしている、ここ数年の間に繋がった人たち。 FIFTYS PROJECTで活動する全国の仲間たち。 長年保育に携わってきたベテラン保育士たち。 子どもの育ちに関わる仕事をしている人。 レイシャルプロファイリングの公共裁判の傍聴に来た人。 どの人からも今、NHKの朝ドラでやっている『虎に翼』の話が出るのだけど、私はテレビを持っていないので、漏れ聞

          議員1年目が、もうすぐ終わります。

          歌をつくるように

          右翼とか左翼とかではなく、基本的人権は誰にでもあるものだし、それは真ん中とかのポジションの話ではなく、どこにいてもあなたそのものの話だ。 へいわってなんだろう? 人間関係とかお金とかやりたいこととか色々あるんだけど、それでも生きていて、そうやって日々変わったり変えたりしながら生きることを続けていく努力のことだと、最近は思う。 せんそうは? 人を殺す。海を殺す。森を殺す。 爆弾を落としたり鉄砲を撃ったりするのではなくても。 薬剤をばら撒いて水を汚したり草木を枯らしたり、

          歌をつくるように

          引越し

          東京に来てから、もうすぐ18年になるらしい。 じゅうはちねん…? 先週末、『14歳の栞』という映画を見てみんなでトークしよう、というイベントでファシリテーターをした。 映画を観て よく思春期を生き延びたねぇ🥺 本当にみんな今大人になって生きててえらいねぇ😭 という感想を持った私はだいぶ暴走気味だったのだけど、観にきた方々は本当にいろんな人がいた。 それこそスクールカーストは社会全体の中でのほんの一瞬の一部の出来事なんだということを思い知るような瞬間もあった。 生きて

          引越し

          一緒に逃げよう。

          私は「女に学問は必要ない」とは言われなかったけど、「大学に行ってもいいけど、実家から通えるところで、そんなすごいところには行かなくていいからね」とゆるふわパターナリズムの中にいた。そこから飛び出したくて勉強して、飛び出していろんなところにぶつかりながら生きてきた。 私はそうやって、逃げ出して、連れ戻されないために逃げ回る中でフェミニズムに出会って、女として生きることをやっと肯定できるようになった。 今、論文とも似つかないほとんど妄想が連なっただけの"論考"を頼りにして、自

          一緒に逃げよう。

          はらをくくる、けつをまくる、、

          一昨日は有給、昨日は祝日。 たった2日間会わなかっただけなのに、保育室に入った瞬間 「もう〜てらだせんせいったらぁ〜ひさしぶり!ほーんとにあいたかったんだからね!!」 と言われ、どうにかこうにか 「私も会いたかったよ〜!お休みしすぎちゃったー」 と返事をしたけれど、うまく顔が見られなかった。 私はあと3ヶ月で、この場所からいなくなる。 給食を一番に食べ終えた3歳児が、布団へもトイレへも向かわずに私のところへ来て脚にからみつく。 「寝ないの?」 「うん、まだねない〜」 「

          はらをくくる、けつをまくる、、

          世界で一番大切な人

          夕方、もうすぐ4歳になる3歳児が、絵合わせカードを片付けて「次何して遊ぼっかー」という会話をする合間に、突然クイズを出してきた。 「ねーねー、あのさぁー、せかいでいちばんたいせつなひとってだーれだ?」 「えっ!世界で一番大切な人?」 「うん、そうー!」 「えー、誰だろう…難しいなぁ…」 唐突にすごい難しいクイズを出されて戸惑う。 人って言ってるし、だーれだ?だし、自分の身の回りの…親とかおじいちゃんおばあちゃんとか…友達とかかなぁ…もしくは「自分」とか…? そんなことある

          世界で一番大切な人

          せんそうってさぁ。いまこのせかいで?

          お迎えを待つ最後の一人となった4歳児。 「ねぇ、これよんで」 と図書コーナーから本を持ってくる。 最初はせなけいこさんのおばけシリーズを数冊。 そのあと、少し大きい本をじーっと見つめ、 「これってさぁ、あのさぁ、これよみたい!」 意を決したように手に取った。 そういえば先週、この子のクラスでそれを読んでいたはず…もう一回読みたいって思ったのかな…? 広島の原爆資料館にあるお弁当箱にまつわるお話。 『まっ黒なおべんとう』 静かにページを開く。 絵本は、紫陽花の花を

          せんそうってさぁ。いまこのせかいで?

          2022.07.11

          参院選の開票結果に、これからどうやって生きていこうか頭を抱えながら眠った昨夜。 そして新しい日が昇り迎えた今日は、まったく希望に満ちた光景を目の当たりにすることになった。 ライブ配信していて自分では一枚も写真が撮れなかったので、文字に残しておく。 住民思いの杉並区長をつくる会が擁立し、現職に187票という僅かな差で競り勝って杉並の新時代を切り拓いていこうとする岸本聡子新区長の初登庁。 多くの市民が区役所前に詰めかけ、その最初の一歩を見守った。 支援者が「何色のどんな

          2022.07.11

          希望とは

          子ども 王様は裸だと言ったのは、街の子どもたちだった。 木をきらないで、公園を守って、おうちをどうろにしないで、じどうかんであそびたい、そういうプラカードを、私は見たことがある。 「テレビで国会前のやつを観て、真似した」と話した子もいた。 2011年以降に生まれた子どもたちが生きている世界は、2011年にすでに生まれていた私たちの行動や言葉で形作られている。 うちの保育園では月に一度、給食やおやつに職員の地元の郷土料理メニューが入る。 先日は鹿児島のおやつ「ふくれがし」が

          希望とは

          みんなの花

          むかしむかし。 ある人が、よく耕された土地に、とても素晴らしい花を咲かせる種を持ってやってきました。その人は世界中を走り回って種を集めたり、集めた種を各地で配って育てられる人に託し、素敵な花が咲くところをたくさん見てきました。 その人の友達は、その土地でその土を耕してきた人たちのこれまでのことはよく知らないけれど、「とてもいい土だよ。ここならきっとあなたの花も咲くだろう。」と話しました。 土を耕してきた人たちは、「そんな素晴らしい花、見てみたいなぁ」と喜んで、そこにその

          みんなの花

          自由について

          今日は 5月3日。 明治維新から帝国主義の流入を受けて、人間としての抵抗が湧き上がり、大正で芽吹いた自由と尊厳を求める萌芽。 昭和になり、戦争にいろんな価値観を絡め取られて利用されて奪われた後で、再び、自由と尊厳を求める人間らしい要求が、人々の生活の中に生き始めた日だ。 今日何を読むのか、ずっと考えていたのだけれどなかなか決まらず、結局自分の家の本棚の前で目をつぶってルーレットした結果、私の指は鶴見俊輔のところで止まった。 樋口陽一と鶴見俊輔と茨木のり子は、事あるごとに読

          自由について

          夜中にはろくなことを考えないよね

          私は子どもの頃から「誰の邪魔にもならないように生きよう」と思ってきたところがある。 劇の配役や転校など意図せず目立ってしまうことも多々あって、いつの間にやら他人の目を過剰に気にして、どうにかして目に留まりすぎないようにすり抜けようとしてきた。 その考え方はしばしば、人間関係を深めようとする時には特に変な形で現れてきて、他者との距離の取り方を混乱させてくる。初対面で8割気持ちを解放しているように見えたのに、数年付き合うと「まだ全然心を開いていないのでは」と思えるような変な距

          夜中にはろくなことを考えないよね