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DX・Smart Cityセンター 新ビジョン・ミッション策定までの裏側【後編】

こんにちは、DX・Smart Cityセンターです。
昨年の9月に実施した、組織として掲げるビジョンとミッションの「言語化プロジェクト」。

前編、中編に続いて、いよいよ後編となります。



7 | ミッションの草案制作

2度のワークショップを終え、プロジェクトチームではミッション草案の作成に取り掛かります。

前述の通り、ミッションに求められる要件は、具体的な行動指針や判断基準に落としやすいフレーズであること。

それを踏まえて、「私たちはどのようなサービス・プロジェクトを立ち上げるべきか」という観点から、ワークショップ Day1で集めたタグを見てみると、

「私たちだからこそできる」につながりそうな要素には3つのカテゴリがあることがわかりました。

3つの「私たちだからできる」

3つのカテゴリはそのまま、私たちの組織の成り立ちに対応しています。

LINE Fukuoka - DX・Smart Cityセンターという名前の通り、私たちの活動には、「LINEだからこそできること」「福岡市民だからこそできること」「DX・Smart Cityセンターだからできること」の3つの領域があることに気づいたのです。

1つ目 「LINEだからこそ」


「LINEだからこそ」には、サービスとして、子どもからお年寄りまで誰もが使いやすいという特徴のほか、利用者数9500万人というユーザー数が与えるブランドとしての安心感と、それによる協業のしやすさなどが含まれています。

その結果、企業として、コミュニケーションの領域でリーダーシップをとれるポジションであるということが大きな強みです。

2つ目 「福岡市民だからこそ」


「福岡市民だからこそ」は、DX・Smart Cityセンターのメンバー全員が「自分たち自身も福岡という場所で働いている」ことから、市民の目線で課題の発見や価値創出の構想ができることを指しています。

ユーザーファーストで、生活に寄り添う提案ができるからこそ、この街での暮らしがどんどん便利になっていくのを実感してもらうことができるという強みです。

3つ目 「DX・Smart Cityセンターだからこそ」


最後の「DX・Smart Cityセンターだからこそ」ですが、他の2つに比べ、このカテゴリは考察に時間がかかりました。

ヒントとなったのは、このプロジェクトのキックオフ前に実施した、LINE Fukuoka現代表の鈴木へのインタビューでした。

LINE Fukuokaの象徴として


インタビューの中で、「DX・Smart Cityセンターに何を期待しているか」という質問に対し、鈴木は「LINE Fukuokaの象徴的な存在であること」と答えました。

この言葉を紐解いていくと、「DX・Smart Cityセンターだからこそ」という要素がどのようなものなのか見えてきます。

LINE Fukuokaでは、「We create "WOW" from Fukuoka」という言葉を掲げています。

これは、LINE社が「LINE STYLE」として掲げる「WOW」という言葉を、この場所ここにいる人たちの特徴に合わせて唱えなおしたものです。

「福岡からWOWを創ることが存在意義である」と、そう言っているのです。

では、「WOWの創出」を至上命題として掲げる企業の「象徴」は、どのような存在であるべきか。

言うまでもなく、「企業の中のどんな部署よりもWOWを創り続ける存在」でなければならないはずです。

つまり、DX・Smart Cityセンターは「WOWファースト」であることを求められている(許されている)組織だということに気がつきました。

実際、私たちの手掛けるプロジェクトでは、利益度外視でソーシャルインパクトに振り切るといった、普通の企業ではなかなかできない舵切りをしたものもあります。

こうして「WOW」を純粋に追求できることが、「DX・Smart Cityセンターだからこそ」という大きな強みであることを再認識したのでした。


ミッションの草案


これら3つのカテゴリを、図で整理したものが以下です。

「LINEだから」「市民だから」「WOWファーストだから」、これら3つのカテゴリの重なる部分こそが、プロジェクトの立ち上げなどに際して、私たちが狙っていくべき領域であることがわかります。

この領域を言葉にしたものが、私たちのミッションと言えるのではないかと考えました。

そうして、いくつかのアイデアを吟味し、最終的に決定したのが、

というミッションです。

上記の行動領域の話に加えて、「積極的に、次から次に」という私たちが大切にすべきスタンスを、「街中の」や「もっと〜もっと〜」という言葉に込めました。

8 | ワークショップ Day3

3回目のワークショップは、新年度のキックオフミーティングの一部として開催しました。

新ビジョン・ミッションの発表


まずは、これまでメンバーから集めた全ての情報を元に、およそ4ヶ月間かけて議論を行い、決定した新ビジョン・ミッションの発表です。

その意味や込められた熱量などについて、南方より改めて説明がありました。

ワーク#5 | 未来ニュース


最後のワークショップ「ワーク#5 | 未来ニュース」では、新たなビジョン・ミッションを元にそれぞれの部署がどのような成果を残していくのかを議論してもらい、新年度の目標を定めていきます

ミッション定義の過程で、DX・Smart Cityセンターの存在意義は、率先してWOWを生み出し続けることであると確認しました。

ここで、「WOWを生み出した」と言えるわかりやすい成果=ニュースであるという前提を設け、班ごとにディスカッションを行なっていきます。

今回はワークショップ用の班ではなく、部署ごとに分かれ、まずは「この1年でどんなニュースをつくるか」を考えていきます。

レクリエーション色の強かった前回の「獲りたい賞」のワークとは違い、今回は「実際に狙うことができ、チームとして達成を宣言すること」というリアルな視点で議論を行います。

その後、各部署から代表1名が全体に向けて発表し、他の部署のメンバーからのフィードバックを受けて修正していきます。

各チームの未来ニュース

最終的に決定したニュースを、改めて全体へ宣言し、最後のワークショップは終了しました。

9 | 終わりに

以上が、DX・Smart Cityセンターの新たなビジョン・ミッションが決定するまでのプロセスになります。

こうして書き起こしてみると、アイデンティティの再発見まで一直線で進んできたかのように見えますが、実際はここに書ききれないくらい、たくさんの堂々巡り&右往左往を経てここまでたどり着きました

その中で気づくことのできた「私たちの大切にしていること」、「これからも大切にしたいこと」

街中のコミュニケーションを もっと便利に もっとWOWに

そして

この街と 世界に誇れるスマートシティを 目指して

この新たな旗の元、チーム一丸となり、今後もたくさんのWOWを生み出していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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