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医学部関連記事のまとめ

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#医学部入試

医学部を目指す受験生が知っておくべきだと思う30年後の未来【今を前提に将来を考えるリスク】

医学部を目指す受験生が知っておくべきだと思う30年後の未来【今を前提に将来を考えるリスク】

何度も書いていますが、未来予測は私のライフワークともいえるほどの好きなことです。

なので、1000回目の投稿もやはり未来のことについて書きたいと思い、頼まれもしないのに、いろいろ調べて書きました(笑)。
何をやってるんでしょうね(^^;

自分の仕事へのフィードバックという点で見ると、未来予測は現状からはなかなか見えてこない視点をもたらしてくれると感じています。

その一つが、加熱する一方の医学

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医学部受験生に必要なこと②

医学部受験生に必要なこと②

医学部受験生に必要なことを考えるシリーズ、今回は2回目です。

前回はこちら。

今回から、塾講師が見た実際に合格した受験生に共通した要素をお話していければと思います。

もし、これを読んでいる方が医学部志望の受験生であれば、お聞きしたことがあります。それは、

「あなたは、どんなお医者さんになりたいのですか?」

考える暇(いとま)もなく、答えが出てくるでしょうか?

意外に思われるかもしれませ

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医学部を女子が席巻する日(前編)

医学部を女子が席巻する日(前編)

今回は、こちらのニュースから

数年前に、医学部入試における女子差別ともいえる問題が表面化しました。当然の流れとして社会問題となりました。訴訟も起こり、また合格者の男女比を国公立、私立を問わず情報を公開する流れもあり、是正が図られたようです。

入試の現場を預かる立場としては、女子が逆転したというニュースは、当然の結果であるとしか受け止められません。それどころか、医学部が恣意的に男女の格差を設けな

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医学部を女子が席巻する日(後編)

医学部を女子が席巻する日(後編)

医学部入試において、女子の躍進を予見させる現実があることを書いています。前回はこちら。

後編の今回は、男女差において、勝負を決定的に分けるのではないかと思う指標があるのではと思うので、これについて触れます。

前に↓の記事を書きました。

あなたはどんなお医者さんになりたいのか?

その問いに即答できない受験生がいた場合、その大半は男子です。言い換えると、女子からは、それなりの答えが出てきますし

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戦略なくして、医学部合格なし。

戦略なくして、医学部合格なし。

そろそろ今年の入試も終了ですね。今、大学入試に関わる仕事をしていると、結構な割合で医学部を目指す受験生が視界に入ることになります。それだけ、医学部志望は多いなと実感しますが、当たり前ですが、その道のりは極めて厳しいと言わざるを得ません。

今年は共通テスト数学で、勝負が終わってしまった方もいて、その苛烈さには、震撼せざるを得ません。

医学部入試には限って言えば、成功する要因をすべて満たし、失敗す

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医学部入試の激化と医師の偏在

医学部入試の激化と医師の偏在

昨今、医師不足が叫ばれています。

かつては、大学医学部が医局を通じて、人事権を握り、毛細血管のように張り巡らせた系列病院に医師を送り出してきました。
しかし、2004年に改訂された研修医の教育のシステム変更により、そのバインドが緩み、勤務医の動きをかつてのようにコントロールできなくなりました。そのため、俯瞰的な視点では、医師の偏在が起こっているとされています。

職業人としての医師の自由の問題も

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医学部多浪生に伝えたいこと

医学部多浪生に伝えたいこと

加熱する医学部医学科(以下医学部)入試。大学受験業界に身を置くと、自分が担当していなくても、医学部多浪生をチラホラ見かけることになります。
11月半ばとなり、そろそろ本番が見えてきたこの時期だからこそ、医学部多浪生にお伝えしたいことがありますので、書いておきます。

医学部入試は苛烈だからこそ、厳しいことを書くということをあらかじめご理解ください。また、私は私立医学部については、マネジメントの経験

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共通テストリサーチE判定の医学部志望の方へ【逆転はないことから始める思考の組み立て】

共通テストリサーチE判定の医学部志望の方へ【逆転はないことから始める思考の組み立て】

過熱が止まらない医学部人気。
メディアは、人気に陰りなどと報じるところも時々ありますが、現場の感覚としては、過剰な人気は止まることはありません。

ただそんな過熱の一方で、現実としては、実際に医学部の合格が現実的になっている受験生は1割いるのかなというもの実感しています。

もちろん、勤務塾が医学部専門ではないですし、小規模塾なので、医学部志望者が押し寄せるというわけではないのですが、だからこそ、

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保護者が開業医というのは、親ガチャの当たりなのか(1)【お医者さんの子息子女の苦しみを考える】

保護者が開業医というのは、親ガチャの当たりなのか(1)【お医者さんの子息子女の苦しみを考える】

親ガチャという言葉は、広く社会に定着して来た感じがあります。

誰しも親を選べないという現実は、自分の努力でどうしようもない現実の壁として、社会に広く納得感をもって受け入れられたのでしょう。

なので、親(保護者)が裕福であることは、「当たりくじを引いた」とも解される。ただ、塾の現場に立つと、必ずしもそうなのかなと思わなくもありません。

私が遭遇する現実は、やはり医師、とりわけ開業医の子息子女の

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