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ラジオで聴いていた中島みゆきのシングル(ニューミュージックな夜【第4夜】)


 新年、最初の投稿になりました。
 今年もどうぞよろしくお願いします。
 今回は、自分にとって ”ニューミュージックの歌姫” だった中島みゆきさんについて "note" していきたいと思います。


 ドラマ『Dr.コトー診療所』が久しぶりに劇場版で復活!ってことで、ドラマもそうなんですが、中島みゆきさんが歌ってた主題歌も久しぶり!って感じで、ちょっと懐かしかったです。

「銀の龍の背に乗って」2003.7

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三


 90年代~00年代の中島みゆきさんって、TVや映画の主題歌をたくさん歌ってたんですよね~
 そんなイメージがあります。

 「銀の龍の背に乗って」の他にも、ヒットしたドラマ主題歌で言うと、ドラマ『親愛なる者へ』の「浅い眠り」、そして、安達祐実さん主演ドラマ『家なき子』の「空と君のあいだに」、野島伸司脚本ドラマ『聖者の行進』の「」等々。
 また、ドラマではないですが、NHKの『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の「地上の星」など、今も歌い継がれる名曲がいっぱいです。

「浅い眠り」1992.7

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三


「空と君のあいだに」1994.5

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三


「糸」1998.2

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三


「地上の星」2000.7

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三


 どれも名曲ですね~。
 いろんな方にカバーされてる曲もありますが、この力強い(時には迫力のある)歌唱は中島みゆきさんにしか出来ないものだと思います。

 中島みゆきさんって、それぞれの年代にヒット曲があるのですが、代表曲として挙げられるのは、この90年代~00年代のものかもしれませんね。
 ただ、自分にとっては、中・高校生だったあの80年代、その頃、深夜に聴いていたラジオ『オールナイトニッポン』で、みゆきさんがパーソナリティを担当していた頃の曲が思い出深いのです。

 中島みゆきさんの昔の楽曲って、簡単に聴ける状況ではなかったのですが、一部のサブスクで、シングル曲が解禁されたことに併せて、YouTubeの公式チャンネルでも続々と公開されてるんですよね~ ありがたや、ありがたやなのです。
 なので、その時代の懐かしいシングル曲を振り返っていきたいと思います。


+  +  +  +  +  +


 中島みゆきさんは、ヤマハの『ポピュラーソング・コンテスト』(いわゆる"ポプコン")での入賞をきっかけにデビューしたシンガーソングライターさんです。
    1975年に「アザミ嬢のララバイ」でキャニオン・レコードからデビューし、同年、「時代」でポプコンのグランプリを取って以降、現在に至るまで、ヤマハをベースに活動されています。


「アザミ嬢のララバイ」1975.9

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

 中島みゆきさんのデビュー曲であるのと同時に、実は、編曲家:船山基紀さんのアレンジデビュー曲でもあるんですよね。
 船山さんとは、自分の好きな80年代前半のシングルでコンビを組んでいます。


 正直、中島みゆきさんの曲と言えば「悪女」のイメージなんで、小学生の頃は、ほとんど知らなかった歌い手さんでした。
 ただ、テレビで見てた桜田淳子さんの「しあわせ芝居」や、研ナオコさんの「かもめはかもめ」あたりは、後で、中島みゆきさんの作品だったことを知るんです。

「しあわせ芝居」1977.11

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀


「かもめはかもめ」1978.3

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:若草恵

 同じ時期に渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」もヒットしてて、なんか紛らわしかった思い出がありますね。笑


 そして、中学生になり、深夜ラジオを聴き始めるようになると、中島みゆきさんのオールナイトニッポンと出会うわけなんですが、そこら辺については、以前、記事を書いているので、こちらをどうぞ✋


 この時期の自分の音楽趣向は「シティポップ」が中心ではあったので、みゆきさんのように情感的な歌は縁遠いはずなんですが、ラジオで繰り返し聴いていくうちにハマっていく部分もあるわけなのです。

 時代としては、自分が中学生の頃、大ヒットした「悪女」の前後、9thシングルの「ひとり上手」~14thシングルの「あの娘」まであたりがその時期になります。


「ひとり上手」1980.10

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:萩田光雄

ひとり上手と呼ばないで
心だけ連れてゆかないで
私を置いてゆかないで
ひとりが好きなわけじゃないのよ

 当時、”恋愛ソングのユーミン、失恋ソングの中島みゆき”と呼ばれるほど失恋ソングが多かったみゆきさんのヒットシングルです。
 もう、たまらなくイントロが好きだったりします。
 ラジオでは「ひとり上手」のコーナーなるものがあって、そこで繰り返し流れてた曲なんです。


「あした天気になれ」1981.3

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:星勝

雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ

 当時のみゆきさんには珍しいロックテイストが感じられる一曲です。
 この曲、かなりのネガティブ思考の持ち主の歌なんですが、最後の部分とか、ちょっと考察したくなる感じです。(いずれそのうちに…)


「悪女」1981.10

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉が ほろり
こぼれてしまう「行かないで」

 そして、大ヒットした11thシングル、「悪女」です。
 メジャー調でありながら、やっぱ歌詞は悲しいんですよね。
 アルバム『寒水魚』には、バージョン違いが収録されてるんですが、個人的にはこのシングルバージョンの方が断然好きです。


「誘惑」1982.4

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

優しそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行

 「悪女」に続く「誘惑」は、みゆきさんには珍しい意味深な歌詞の曲でした。
    アルバムには未収録だったので、あまり聴き馴染みのない曲かも知れません。


「横恋慕」1982.9

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

わるいけどそこで 眠ってるひとを
起こして欲しいの 急いでるの 話があるの

 軽やかに可愛い感じの曲なんですが、冒頭の歌詞のとおり、夜更けに好きな人(彼女付)に別れを告げようとする歌で、歌詞はかなり衝撃的だったです。(「横恋慕」なんですよ!!)


「あの娘」1983.10

 作詞・曲:中島みゆき/編曲:井上堯之

ゆうこ  あいこ  りょうこ  けいこ  まちこ  かずみ  ひろこ  まゆみ
似たような名前はいくらもあるのに
私じゃ駄目ネ

 それまでの船山基紀アレンジのシングルとはガラリと変わった印象だったのですが、名前を連呼する歌詞は印象が強すぎました!
    名前は知り合いの名前からってことだったので、いろいろ推理したのが懐かしいです。
 ただ、この曲辺りで、みゆきさんの曲からは離れていった記憶があります。


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 なんか自分的には懐かし過ぎるラインナップでたまらないんです。
 この頃って、後の90年代~00年代の時とは違って、力強さにはもの足りないけど、語りかけるような優しい感じの歌唱なんですよね。
 中学生の感性で聴いていたので、理解してなかったことも多かったと思うのですが、あらためて聴き直せて幸せでした!
(ヤマハさん、ありがとう!)


 今後、また、YouTubeでの公開曲が増えていくと思うんですが、ぜひ「わかれうた」と「時代」(1975年版)もお願いしたいところです。(熱望)


「時代」(1993 ver.)

 1975年12月に2枚目のシングルとしてリリースされ曲ですが、1993年版の方を貼っています。
 ちなみに原曲の方のアレンジは船山基紀さん、この1993年版のアレンジは、90年代以降のパートナーである瀬尾一三さんの手によるものです。




<ニューミュージックな夜>
第1夜:チューリップ編
第2夜:オフコース編
第3夜:浜田省吾編