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2つのポルトガル語(伯葡語×欧州葡語)

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ブラジルのポルトガル語(伯葡語)とポルトガルを初めとするブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では著しく異なる単語や表現をメインに紹介していきます。
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#2つのポルトガル語

競泳の「バタフライ」:欧州葡語では「蛾」!

先程ポルトガルのオリンピック関連ニュースを見ていて… 知ってしまいました…。 ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では、 競泳の「バタフライ」のことを 「mariposa【マリポーザ】」 =蛾(ガ)というのだということを! ブラジルのポルトガル語(伯葡語)では普通に 「borboleta【ボルボレッタ】」 =蝶(チョウ)といいます。 ポルトガル語圏には日本のように「虫」を慈しむ文化がないこともあり、 「蛾」と「蝶」を見分けることができない人が多くいるのも事実です

「蛾」みたいにショッキングなのは他にはないけれど、やっぱり違う2つの葡語

というわけで、 水泳競技の泳法などの ポルトガル語を 表にまとめてみました。 結局単語も読み方も 完全一致するのは外来語の 「クロール」と「メドレー」のみ! >笑 …ったく、国際大会で合流することもある こういった分野くらい 統一してくれてもいいのにね…。(´Д`)ハァ… お読み頂き、ありがとうございました! ※ 「学者風 電球」はこたつぶとんさんの作品です。

スペルを確認しようとすると、こうなるかも?!

あまりにも基本中の基本過ぎて お話ししたことがなかったのが アルファベットの読み方についてです。 ブラジルのポルトガル語(伯葡語)の読み方と ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)の読み方を カタカナで表示した表を作ってみました。 アルファベットのポルトガル語での読み方 例によって、全く同じ場合とそうでない場合がありますね。 又、以前もお話ししたことがありますが、 新正書法以前のポルトガル語には K、Y、W が外来語専用の文字とされ、 ポルトガル語のアルファベット

ポルトガル語圏の「オリンピック委員会」の名称

毎度の2つのポルトガル語の相違点についてです。 まずは代表的なブラジルとポルトガルについて見てみましょう。 「ブラジルオリンピック委員会」は、 「COMITÊ OLÍMPICO BRASILEIRO」【コミテッ・オリンピク・ブラズィレイル】、 「ポルトガルオリンピック委員会」は、 「COMITÊ OLÍMPICO DE PORTUGAL」【コミテッ・オリンピク・ドゥ・ポルトゥガーゥ】 といいます。 「BRASILEIRO」は、英語だと「BRAZILIAN」、 「

ポルトガル語で「応援団」(無観客だけれど、揉め事防止には重要なので…。)

トップ画像をご覧下さい。 向かって左がブラジルの応援団、 向かって右がポルトガルの応援団です。 ブラジルの応援団の写真を検索するのに用いた表現は、 「TORCIDA BRASILEIRA」【トルスィーダ・ブラズィレイラ】 一方、 ポルトガルの応援団の写真を検索するのに用いたのは、 「CLAQUE PORTUGUESA」【クラック・ポルトゥゲーザ】 です。 字面で「ブラジルの」と「ポルトガルの」は分かっても、 肝心な「応援団」は完全に別物ですね。 しかも、ブラジル

ポルトガル語圏の「外務省」

先日はオリンピック委員会の名称が ポルトガル語圏の国によって異なるという話をしましたが、 今日は、通訳や翻訳者を目指す人にももっと役立つ 「外務省」についてです。 勿論、国によって違いますし、 どこの国でもわりと名称が 変更されることもありますので、 あくまでも「今はこうです」 という話ではありますが、 基本、日本語では手っ取り早く、 どれも「外務省」と訳してしまいますし、 ブラジル葡語で育った人などは 当然ブラジルの外務省の名称が標準だと思い勝ちですが、 ブラジ

えげつないです。でも、だからこそ知らないとヤバいです…。

皆さんご存じの 「OK サイン」です。 ポルトガルでは普通に使っても問題ないです。 アフリカ葡語圏は、伯欧両葡語の影響があり、 人によって認識が違ったりするので、 使わない方が無難です。 問題はブラジルです。 ブラジルでは、このサインに「ア〇ス」、つまり 「お○○の〇な」、つまり、 「ケ〇の〇ナ」という意味があるのです。            ↑                         あっ、また言っちゃったよ~...!      なんでポルトガル語を教えよう

Apagão と Blackout

昨今、 車(いわゆる「モーターホーム」)で アメリカ大陸を旅する ブラジル人 Youtuber が急増しています。 etc. etc. etc. そんな彼らの動画を観ていて ふと気付いたのですが、 ブラジル人は、 車の窓の遮光シェードのことを 「blackout 」【ブレカウチ】          ☝ブラジル人発音ね! というんですよ…。 そこで、Shiomin 的には 「あれっ?!日本人は『ブラックアウト』と言ったら、 『夜間の広域停電』のことだと思うわよね…

【2つのポルトガル語】「ハム」が微妙に難しい...。苦笑…

あはっ…、 先日の「肉の記事」に入れそびれたので別記事です...。(*ノωノ) ⇓                 アンゴラだったか、モザンビークだったか、 はたまたカーボベルデだったか...、 四半世紀程前、 まだアフリカ葡語圏に通い始めてまもない頃、 ホテルの朝食バイキングで いつもあるハムがないようだったので、 ウェイターにハム(presunto)はないのかと訊ねたところ、 ないという...。 そこへ他のウェイターがハムが乗ったトレイを運んできたので 「なんだ、