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Apagão と Blackout

昨今、
車(いわゆる「モーターホーム」)で
アメリカ大陸を旅する
ブラジル人 Youtuber が急増しています。

etc. etc. etc.


そんな彼らの動画を観ていて
ふと気付いたのですが、

ブラジル人は、
車の窓の遮光シェードのことを

「blackout 」

【ブレウチ】
         ☝ブラジル人発音ね!

というんですよ…。

そこで、Shiomin 的には

「あれっ?!日本人は『ブラックアウト』と言ったら、
『夜間の広域停電』のことだと思うわよね…。
ところで
ブラジル人は『夜間の広域停電』のことを何と言ったっけ?
あ、そうそう、『apagão』だわ!」

※ ちなみに「apagão【アパゥン】」は、「apagar【アパール】」
  (=消す)動詞に「大きな○○」という意味の名詞を作る語尾「ão」を
    無理やり付けて造られた造語です。

てなことを思いまして、

例によって調べてみたら、
ポルトガル語でも
外来語である「blackout」(ないし「black-out」)の
第一語義は「夜間の停電」だったんですよ!
(あと、「失神」という語義も載っていますけどね…。)

ま、もっともですね…。

ちなみに
ポルトガルの辞書には
「blackout」「black-out」に関して
「遮光シェード」っぽい意味は全く見当たらず

その代わり
「表記は『blecaute』でも可」となっていました。

ちなみに
「blackout」「black-out」と書いた場合も、
「blecaute」と書いた場合も、
欧州葡語話者の場合は、かなり英語に近い発音ができます。

そして
欧州葡語での「遮光シェード」については、
次のような ⇓ 結果から…

「cortina de escurecimento」

【コルティーナ・ドゥ・エシクレスィントゥ】
(直訳:「暗くするためのカーテン」)

または

「cortina para escurecimento」

【コルティーナ・パラ・エシクレスィントゥ】
(直訳:「暗くする用カーテン」)

と呼ぶようだということが判明しました…!👀

説明的なので、ブラジル人が
「ポルトガルの言葉はダサい」
というのもちょっと理解できる気がしますが、

これについては
ポルトガル人はポルトガル人で
(日本人もそうですが)、
「ブラジル人は『ブラカウチ』とか、
英語の発音が汚過ぎの分かりにく過ぎで嫌だ~!」
とか言ったり思ったりするので
どっちもどっちってことですかね…。w

また、
ポルトガル語の学習者が
「なんという名称かは分からないけれど、こう言えば通じるだろう」
と思って言ってみたら、
大正解だったなんてこともありそうですよね!笑

なんにせよ、
どっちみち通じる上、
滅多に使う単語や表現でもないので、
極めてどうでもいい話ではあるのですが、
まどろっこしいので整理すると、
こんな感じです。

そんなこんなで今回、
ブラジル人が
遮光シェードのことを blackout というのは、
日本人が和製英語を作るのに似ているナと、
改めて感じたのでありました。w

毎度毎度
くだらない話にて
失礼しました!

※ 「落語 猫」はこたつぶとんさんの作品です。



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