温暖化で「底冷え」消える? 京都で激減,21世紀末「冬日がなくなるかも」/2020年1月6日:京都新聞

温暖化で「底冷え」消える? 京都で激減,21世紀末「冬日がなくなるかも」/2020年1月6日:京都新聞

 冬はつとめて?清少納言もさぞ驚きであろう。都市化と温暖化の影響で,「底冷え」と形容される京都の冬に異変が起きている。京都では,この100年間で最低気温が0度を下回る「冬日」の数が減少傾向にあるという。気象庁の統計によると明治,大正時代は京都で冬日が年100日を超える年は珍しくなかったそうだ。京都地方気象台は「このまま気温が上昇すると,21世紀末の京都の年平均気温は現在の鹿児島より高くなり,冬日はなくなるかもしれない」と予測されている。マジっすかの世界である。

 温暖化の影響を受ける地域は,もちろん京都だけではない。北海道大学の研究グループは,北日本に分布する主要なコンブ 11 種について,過去から現在にわたる分布情報を収集し,温暖化が顕著になる前の 1980 年代における各種の分布域を推定するとともに,今後の地球温暖化シナリオ*に基づき,2040 年代,2090 年代における分布の変化を予測している。その結果,解析対象としたコンブすべての種で,今後分布域が大幅に北上する,もしくは生育適地が消失する可能性があると予測されている(Sudo et al., Ecological Research, 2019)。2090年代なんて,遠くて近きものであろう。

 さりとて,環境問題が叫ばれ始めたのはつい最近のことではない。私と環境問題との衝撃的な出会いは,何を隠そう1992年3月7日公開ドラえもん映画『ドラえもん のび太と雲の王国』である。酸性雨,大気汚染,水質汚染,オゾンホール,核戦争の恐ろしさなどなど,子ども向けの映画であるはずなのに,込められたメッセージは,今,映画を見てもゾッとさせられる。当時9歳(小学校4年生),やっべぇな地球を感じた。いまや私も現役世代。年女を3回経験した36歳。そろそろ環境と向き合う努力をせねばならぬのではなかろうか。

 何をしようかと考えるだけでは,時はただ過ぎ過ぎるもの。それではここはひとつ,環境大臣のポエムに耳を傾けながら,国の動きに注目してみるのはどうだろうか。平成22年10月に開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された愛知目標の達成に向けた我が国のロードマップを示すとともに,平成23年3月に発生した東日本大震災を踏まえた今後の自然共生社会のあり方を示すため,「生物多様性国家戦略2012-2020」が平成24年9月28日に閣議決定されている。2012年に策定された生物多様性国家戦略は,2020年度が計画の終了年次であり,環境省では,2019年末頃から次期国家戦略の策定に向けた検討を本格的に始動しているという。

 ちょっと待ってよ,いきなりスケールが大きいと思うのは少し違う。次期国家戦略が閣議決定されたら,それを受けて各地域でも生物多様性地域戦略が策定されていく。私たちの暮らしの中に敷衍してくるものでもある。グレタさんも怒っていることですし,ちょっとだけ気にしてみてはいかがでしょうか。将来世代の涙ふくハンカチの色とは,はて?何色になるのだろうか。


*RCPシナリオ:代表濃度経路シナリオ(Representative Concentration Pathways)をさす。RCPに続く数値が大きいほど 2100 年における放射強制力(地球温暖化を引き起こす効果)が大きいとされる。須藤ら(2019)の研究では,RCP8.5とRCP4.5が使用されている。

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