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都会でも家でも「森林浴」

こんにちは。フィンランドで森の研究・仕事をしています、Ryo(@Slowland)です。

こちらの記事で「人体は自然に最適化されている」

ゆえに「人口環境はストレスとなりうる」と述べました。

(尚、引き続きこちらの本を参考にしています。)

それでは、都会生活を送る中で「森林浴」に近い効果を得るには

どうしたらいいのでしょうか?

ズバリ、自然の中に入った時の人体が「癒される」という反応を

(人体の3部位に)要素分けして考えることができます。

目から癒される

自然の風景を眺めることは、血圧低下や脳活動の鎮静化をもたらします。

宮崎さんの実験では、

部屋の中で机の上に置いたバラの花を見るだけでも、

被験者の身体が同様の効果を得ることがわかっています。

つまり、視覚に限定して言うならば、

近所の公園でも、観葉植物でも何でもOK。

木々や花などの自然物を眺め、ゆったりと感じることが大事です。

観葉植物はリラックス効果と価格を考えれば、圧倒的にコスパがいいです。

生活に癒しを!

耳から癒される

小川の流れる音。葉っぱが風で揺れる音。小鳥のさえずり。

森の中で耳にするあらゆる音には、ある共通点があります。

そのサウンドやリズムには不規則な中にも規則性があり(1/f ゆらぎ)

それが人間の生体のリズムと共鳴することで、

精神を安定させ、活力を湧かせてくれる効果があるのです。

多くの人が、電車に揺られて寝てしまうことや、

宇多田ヒカルさんの歌声に癒されるのも

 1/f ゆらぎ で説明できるのだとか。

例えば、自然音のBGMはYoutubeにも沢山上がっているので

夜ゆっくりお茶を飲む時間などにかけておくのは結構オススメできます。

鼻から癒される

鼻は匂いの成分を物質的に直接知覚するので、

香りが脳に働きかける作用は目や耳に負けていません。

樹木が発散する「フィトンチッド」という芳香成分

人に心地よさを感じさせます。

こちらも血圧を下げ、怒りや緊張を緩和させる効果があります。

フィトンチッドはそもそも、

樹木が微生物や細菌から身を守るために葉っぱなどから放出する物質なので

殺菌と消臭効果が非常に高く、

森の中では空気が美味しいのはこのためです。

お家での暮らしに取り入れる方法としては、

樹木から抽出した精油を元にした商品

(ディフューザー、アロマオイル、スプレー、化粧品...)などはいいかもしれません。

個人的には、北海道下川町で営む「FUPUNOMORI」さんをオススメします。

また、そこまでしなくていいという人には、

カモミールティーのようなハーブ系のお茶を飲むのをオススメします。

たまには自然に繰り出してみて

巷に溢れるリラックスグッズを知れば知るほど、

先の記事で紹介した宮崎さんのパンチライン

「人体は自然の中に最適化されている」

が起点となって、あらゆる商品が開発されていることがわかります。

「森林浴」は眼精疲労に効いて、アロマ効果もあって、

ヒーリングミュージックも凌駕するという

リラックスグッズの "完パケ" な訳です。

たまにはゆったり時間を取って、近所の自然スポットに繰り出してみては!

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